ライター
MAYU フリーライター

和歌山を拠点に旅するフリーライター。枕が変わると寝れない極度の心配性ですが、行動力と直感はピカイチです。アジアを放浪中、インドにどハマりし宗教や文化に興味を持つ。

あなたにとって旅に出るきっかけはどんな瞬間でしょうか?憧れている方の旅話、テレビで見た世界遺産など、さまざまなきっかけがありますよね。

わたしにとって旅に出るきっかけは、偶然手に取った一冊の物語からはじまります。主人公になった気分で物語の中を旅していると、読み終わった頃には自分の夢や旅するワクワク感が蘇ってきます。

こちらの記事では、わたしがおすすめする旅に出るきっかけをくれた本をご紹介します。

旅の師匠!『ガンジス河でバタフライ』/たかのてるこ

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インド・バラナシのガンジス川で、バタフライをする日本人を見たとき「あの人もガンジス河でバタフライを読んできたのだろう」と察しがつきます。

それほど、たかのてるこさんが赤裸々に描く旅の経験・小説の世界観にハマる人がいて、影響を受けているということではないでしょうか。

photo by takano mayu
『ガンジス河でバタフライ』はタイトルの通り、インド人にとっては神聖なる川であっても、私たちからすると聞いたこともない菌がウヨウヨしている恐怖の川でバタフライするというユーモア溢れるエッセイ。

「旅は、恋に似ていると思う。」

冒頭の一行目から読者をグッと引き込み、極度の心配症である彼女が長年の夢だったひとり旅で訪れたインドを舞台に、はちゃめちゃなエピソードが満載!

旅と恋を掛け合わせた伝え方もステキですが、なんといっても読めば読むほどインドの面白さが伝わる!自分の目で見てみたい…と思う方が多く、この本と共にインドに訪れるのでしょう。

まだ海外に行ったことがない人にはぜひおすすめしたい一冊で、読み終えた頃には「自分でも旅に出れるかも」なんて不思議なパワーがもらえます。

旅好きで知らない人はいない!『LOVE&FREE』/高橋歩

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旅好きで高橋歩さんを知らない人は、きっといないでしょう。彼の生き方・自由奔放で、まず行動するところ。周りを巻き込み幸せを与えるユーモア溢れる人柄に、一歩でも近付きたいと思う方が多いのではないでしょうか?

彼の生き方、世界中を旅しながら家族と過ごすライフスタイルだけでなく、頭の中にあるものを形にしてしまうビジネスマンとしても素晴らしい方です。

photo by unsplash
彼が手がける本はどれもステキで、思わず手にとってしまうオシャレなデザインですし、写真が多いのでスラスラっと読めます。中でも『LOVE&FREE』は、彼が旅の道中に感じたメモや日記を、写真と共に一冊の本にしたもの。

小説や活字が苦手な方でも、旅の楽しさや海外にいて感じられる景色が目で楽しめますし、心のままに生きるという信念を教えてくれる本でもあります。

いまある幸せを再確認できる『星の王子さま』/サン=テグジュペリ

「本当に大切なことは目に見えない」

星の王子さまが教えてくれることは、いまの幸せをしっかりと感じなさいということ。年代問わず世界中で大人気の絵本ですが、大人になったからこそ読んでほしい一冊です。何回でも読み直すほど、王子さまがわたし達に伝えたいことが見えてくる。

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今目の前にある小さな世界観を飛び出して、一歩前に進みなさい!と背中を押してくれて、あなたが旅に出るきっかけをくれる本でもあります。

夢を諦めない。『アルケミスト 夢を旅した少年』/パウロ・コエーリョ

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「夢を旅した少年」として、知られるアルケミスト。羊飼いの少年サンチャゴが、ある日見た夢をきっかけにエジプトのピラミッドまで、宝物を探す旅に出る物語。

旅には出会いがつきものですが、サンチャゴが旅の道中で出会う人々から声をかけられる言葉が、グッと胸に滲みるものばかり。

まるで自分に言われているかのようで、子どもの頃に思い描いていた「夢見ていた世界・憧れていた人生」になることを諦めていたことに気付き、ハッとさせられます。

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アルケミストが伝えたいことは、夢を諦める人生なんてもったいない!ということ。大人になり、仕事を辞める勇気が出ない、憧れていた人生なんて夢のまた夢…。など目の前にある環境を理由にして夢の実現を不可能にしてしまう。

ただ、人は失敗することが怖いから、後に引けない一歩を踏み出す勇気が出ないだけ。アルケミストは、幸せになる人生に必要な「夢を叶える」ことを思い出させてくれて、旅をしてたくさんの人に出会うことの大切さに気付かせてくれます。

読み終えた後には、あなたも旅をしながら本当の幸せ・自分の夢を叶える一歩を踏み出しているかも?

自転車で世界一周しちゃう?『やった。』/坂本達

皆さんがもし、自転車で世界一周をするとなればどんなイメージが湧くでしょうか?それなりの覚悟と勇気がなければ、日本を出ることは難しいですよね。

『やった。』の著者・坂本達さんが、4年3ヶ月の有給休暇を使い、自転車で世界一周された巡礼の旅の物語。

まず、圧巻の有給休暇の長さ!退職するわけでもなく、有給を使って世界を旅するなんて、ステキな時間ですよね。

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旅のスタートはアフリカ・中近東・東南アジア・アメリカと、一冊の中で思わず自分も世界一周した気分になる移動距離の長さ。途中マラリアや赤痢にかかり日本に帰国できない心境や、自転車という手段で自分の身体との闘いでもありました。

この本が教えてくれることは、旅に出てたくさんの人に出会い、人とは違う経験をすることも大切ですが、一番は「自分の夢」を諦めない心。

某会社に就職し、安定した日常か夢追い人か…。もちろん後者を選んだ達さんは、社長に自分の夢を伝え続けるレポートを提出し続けたのだとか。

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「20代のうちに自分の足で回って、世界を見ておきたい」

仕事やお金は取り戻せても、いまという時間は巻き戻せない。熱い想いが社長に伝わり、希望通りの有給期間をもらえたそう。もう一度、自分の夢を見つめ直してほしい。そう達さんが伝えてくれるエールで、旅に出たい欲がムクムクと出てくる魔法の本です。

夢を叶えるイメージはできましたか?

photo by takano mayu
わたしが実際に旅に出るきっかけをもらった、魔法の本5冊を紹介しました。自然と旅に特化した物語を手にとってしまいますが、本を読んでいて思うのは、自分の夢を思い出させてくれること。

まるで本の主人公になったかのように、読み終えた頃には旅の計画をしている。夢を叶えている自分をイメージすると、ワクワクしている。あなたにとっても、そんな魔法の本であってほしいと願っています。

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MAYU フリーライター

和歌山を拠点に旅するフリーライター。枕が変わると寝れない極度の心配性ですが、行動力と直感はピカイチです。アジアを放浪中、インドにどハマりし宗教や文化に興味を持つ。

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