ライター
Yuri フォトグラファー

大阪在住。「ふんわりかわいい写真」をテーマに、旅先の魅力やカメラの楽しみ方を発信中。フォトグラファー・ライターとして、メディア取材や地方自治体との観光PR、ウエディング/家族写真の撮影やイベント登壇などを行う。

海外旅行に行く際に、風景の写真を撮る方は多いと思います。そんな時に「風景だけでなく、自分も一緒に写りたい」と思うこと、ありませんか?スマートフォンの自撮りもいいのですが、せっかく海外旅行に行くなら、その景色の素晴らしさもあわせて表現したいところ。

今回は海外で「旅と自分」の写真をたくさん残している私が、普段気を付けている撮影テクニックを紹介します。自撮りのコツについても書いたので、一人旅の方にもおすすめです。

「旅と私」の写真を撮るために、持っていきたいもの

まずは、出発前に準備すべきものについて説明します。カメラやレンズ・三脚などは、海外では手に入りづらいことが多いので、基本的に日本から持っていきましょう。

カメラ・レンズ

photo by pixta

カメラについては自分が気に入っているものでOKですが、広角レンズを購入しておくことをおすすめします。海外には日本とはまったく違う魅力を持つ景色がたくさんあり、全てを収めるには広角レンズを使わないと入りきらない場面が多いもの。

特に、私は広大な景色に人がポツンと立っているという構図が好きなので、海外旅行では広角レンズばかり使っています。

photo by Yuri

広角レンズにもいくつか種類がありますが、個人的によく使っているのは、広角域まで対応できるズームレンズ。レンズ交換は、時間のロスやスリのリスクを上げることに繋がってしまうので、1本で幅広い画角に対応できるズームレンズは重宝します。

私の場合は35mm換算で約16mm~35mmまで対応できるレンズを使用しています。

スマートフォンしか持っていない方も、スマートフォン用の広角レンズがあるので、ぜひ検討してください。

三脚

photo by pixta

自分で自分を撮影する、いわゆる「自撮り」をするためには欠かせない三脚。こちらについては様々な選択があるので、自分のスタイルに合うものを選んでください。

注意点は、低すぎる三脚だと思うような写真が撮れないことがあること。どうしても自分の目線より低い位置から撮影するため、見上げているような写真になってしまいます。

そのため、自分と同じ目線or高い目線で撮影した方が、景色の素晴らしさは伝わりやすいです。

とはいえ、そのような三脚を選ぶと三脚自体がかなり大きくなり、持ち運びに苦労してしまったり、そもそもそんなに高い三脚を外で立てると、かなり目立ってしまって盗難リスクの可能性が上がったり……。

どちらも一長一短なので、旅のスタイルや写真のこだわりに合わせて選んでみてください。

ちなみに、こちらの写真は140cmぐらいの三脚で撮影。

photo by Yuri
180cmぐらいの三脚を使用すると、このような写真が撮れます。

photo by Yuri

構図・アングル

写真に大きく影響する構図とアングルは、工夫すべきポイント。少し変えるだけで写真のバランスが劇的に良くなります。

目線以上のアングルから撮影

photo by pixta

先ほど説明した内容と重なるのですが、広大な景色と人を合わせた写真を撮るのにおすすめなアングルは、目線以上の高さです。

ゴープロなどの地面に置いて撮影するカメラも使い勝手は良いのですが、不自然に地面が広く映ってしまい、景色があまり見えないことも。

できるだけ広範囲が映るように、目線の少し上からの撮影を意識してみてください。

photo by Yuri

展望台など、写したい景色が下に広がるロケーションの場合は、思いっきりカメラを高く上げて撮ってもらうと景色がたくさん入ります。

水平を意識する

photo by Yuri

構図に意識が向いてしまい、意外と忘れがちなのが「水平」。あえて外す手法もありますが、見ている人にとって水平がずれていると、どこか残念な印象を受けることも。

少しのズレならトリミングで後から修正できますが、その分写真に写る範囲も減ってしまうので、撮影する時から水平は意識するようにしましょう。

水平表示が出るカメラを持っている方は、常に表示されるように設定しておくことを推奨します。スマートフォンでもグリッド線を表示させることで水平がわかるので、ぜひ試してみてください。

主役を端に置きすぎない

photo by Yuri

これは広角レンズを使用している場合の話ですが、広角レンズはその性質上、周辺が歪んで写ります。そのため、人や建物を端に置いてしまうと、不自然に曲がってしまいます(太って見えることも)。

この写真は人を端に置いてしまったため、曲がってしまっている失敗例です。曲がってほしくないものは、できる限り端に置かないように、構図を工夫してみてください。

景色をできるだけ隠さない

先ほどのアングルの話に似ていますが、せっかくの景色を自分で隠してしまう写真を撮っている人が意外と多いです。

こちらの写真は肝心な景色を隠してしまっている失敗例。

photo by Yuri

あくまでも主役は背景。そこに自分がお邪魔している感覚で、位置を調整すると構図がうまく決まることが多いです。

photo by Yuri

景色がきちんと見えるように、座れる場所は座って撮影してみるのもポイントです。

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Yuri フォトグラファー

大阪在住。「ふんわりかわいい写真」をテーマに、旅先の魅力やカメラの楽しみ方を発信中。フォトグラファー・ライターとして、メディア取材や地方自治体との観光PR、ウエディング/家族写真の撮影やイベント登壇などを行う。

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