みなさんこんにちは、春夏秋冬いつでも旅に出ているAsunaです。趣味の写真では、その季節しか咲かない花や、その季節ならではの写真を撮っています。この時期は、もっぱら冬景色。雪のある県に訪れては、雪山を撮っています。
大学生の頃からバックパッカーとしてさまざまな国を訪れましたが、結局私は「日本」が好きです。四季があって、その季節折々に自然が見せてくれる表情が、色彩が大好きだから。
photo by Asuna Igari
そのなかでも一番好きな季節は「冬」。真っ白な世界に包まれたその瞬間、雪にすべての音が吸収されて、“自分ただ1人”のような感覚になるからです。
photo by Asuna Igari
本来ならば、この冬も毎年同様、さまざまな雪山へ写真を撮りに出かけていたと思います。でも今は、不要不急以外の外出は自粛。なので今回は、みなさんが冬景色を見に行った気になれるよう、主に「福島県」・「長野県」・「山形県」の冬のおすすめスポットについて、写真を交えてご紹介していきたいと思います。
冬を感じる旅におすすめのスポット【福島県】
福島県 三島町
photo by Asuna Igari
ここは、福島県三島町の雪景色です。只見川沿いを走る只見線を見ることができるスポットで、毎冬大好きで訪れる場所。
まるで額縁のように見えるのは、白い雪を纏った山々。その山間を通り抜ける只見線は、昨年4月からこの路線を走ることとなった新しい車両です。
photo by Asuna Igari
それまでの40年間、新潟県魚沼市と福島県を結んでいた「キハ40系」をもう見ることができなくなる!と思い、有給休暇を取ってまで、雪景色の中を滑り込み撮影しに行ったほど。
なのに翌月から「キハ40系」は千葉県の小湊鉄道にやってきたのです。千葉在住の私は、「今までよりも近くに来たね」と夫と笑ってしまいました。
4月になって新しい車両になっても、また次の冬が来ても、変わらず美しい表情を見せてくれる福島県三島町。みなさんも、この銀世界の登場人物になってみませんか?
福島県 大内宿
photo by Asuna Igari
こちらは福島県南会津。ここは「大内宿」といって、江戸時代に会津若松市と日光今市を結ぶ重要な道の宿場町として栄えました。現在も江戸時代の面影を残したまま、葺屋根の民家が街道沿いに建ち並んでいます。昭和56年には国選定重要伝統的建造物群保存地区に指定されたんだとか。
photo by Asuna Igari
秋には紅葉が美しく、黄色いイチョウの絨毯を見ることもできます。この「大内宿」で有名なのは、「ねぎそば」。なんでも、そばの器の中にはネギが2本入っており、そのネギを箸代わりにして食べるのだそう。
わたしも「ねぎそば」を食べたい!という気持ちで訪れたこともあったのですが、メニューの中に大好物である「鴨南蛮」という文字を見つけてしまい、実はまだ食べていません。次訪れたときは食べてみようと思います。
冬を感じる旅におすすめのスポット【山形県】
山形県 銀山温泉
photo by Tatsuya Igari
次は山形県尾花沢市にある、500年もの歴史を持つ「銀山温泉」。国道188号線を行き止まりまで進んだ奥地一帯が、温泉街となっています。写真左手に映っているのは、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』のヒントになったともされる、創業は明治25年の老舗旅館「能登谷旅館」さんです。
山形県自体がそもそも豪雪地帯なので、銀山温泉に着くまでの道も、私が埋まりそうなほどの雪が積もっていました。銀山温泉へは“雪景色を撮るためだけ”に訪れたので、次回は宿泊もできたらいいなと思います。
山形県 立石寺
photo by Asuna Igari
ここは、山形県山形市にある天台宗の仏教寺院「立石寺(りっしゃくじ)」。「山寺」の愛称で親しまれていて、古来から悪縁切り寺として信仰を集めているんだそう。この場所にたどり着くまでは壮絶な階段が待ち受けています。
寒いはずの真冬に、汗をだらだらかきながら登り切った1070段もの階段。雪で真っ白に染まった山と、その麓の街景色が圧巻でした。
photo by Asuna Igari
観光パンフレットを見ると「山門より800段余り」、「登山口より1050段余り」とありますが、調べた人の話によると1070段もあったのだそう。
おまけに私が訪れたのは真冬。スノーブーツを履いて、年季の入った石段に積もった雪を踏みしめながら階段を登っていくんです。スノーブーツでさえ、帰り道の階段が滑りそうで怖かったので、この雪景色を見たい方は、しっかりとした靴裏のスノーブーツなどを履いていくことをおすすめします。