冬を感じる旅におすすめのスポット【長野県】
長野県 志賀高原
photo by Asuna Igari
ここは長野県にある上信越国立公園の一部である、志賀高原。山が好きな人でなくとも、一度は聞いたことのある地名だと思います。群馬県と長野県を結ぶ渋峠は、国道の日本最高地点として有名で、標高2307メートルにある「渋峠・横手山スキー場」は日本最高地点のスキー場です。
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わたしがこの志賀高原を訪れたのは、昨年の10月頃。昼間は暖かかったのに対し、夕方ごろから降り始めた雪。明け方の渋峠はホワイトアウトで一面真っ白でした。でも、雪が降った次の日の志賀高原は、白化粧をした横手山が圧巻の景色を見せてくれるんです。
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紅葉の時期には、赤と黄色に染まった山の景色を見ることができます。壮大な景色に癒やされたい人はぜひ、志賀高原に足を運んでみてはいかがですか?
長野県 霧ヶ峰高原
photo by Asuna Igari
ここは同じく長野県の霧ヶ峰高原を通る、ビーナスライン。長野県茅野市から、上田市の美ヶ原高原美術館に至る全長約76キロメートルの観光道路です。ここでは、富士山をバックにした朝焼けや、運が良ければサンピラー(ダイヤモンドダストが太陽の光よって柱のように見える現象)を見ることのできるスポット。
冬の季節は、チェーンとスタッドレスタイヤなしでは走ることができない場所ですが、走っているだけで気持ちが良い道路なので、ドライブだけでもおすすめしたいスポット。
photo by Asuna Igari
真冬でサンピラーが狙えそうな早朝は、ビーナスラインに大きな三脚を持った写真家たちが集結します。わたしもその団体に混じって、吹雪の夜、車中で過ごし、朝焼け×サンピラーを狙いましたが、残念ながらその日は出会うことができませんでした。
空がいっそう広く感じられる、長野県の霧ケ峰高原。美しい景色を楽しむドライブに出かけてみてはいかがですか?
長野県 戸隠神社
photo by Asuna Igari
こちらもまた、長野県長野市戸隠にある「戸隠神社」です。戸隠神社は霊山・戸隠山の麓に、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の5社からなる、創建2000年余りに及ぶ長い歴史を持つ神社として有名です。
写真に映っているのは「奥社」の一部で、随神門から約500メートル続く、樹齢400年を数えるクマスギの並木です。「人間は何てちっぽけなんだ」と思わされるほど立派な杉の木で、太くまっすぐ伸びた幹には、自然の威厳を感じます。この参道杉並木を含む戸隠神社奥社社叢は、長野県の史跡・天然記念物に指定されています。
戸隠地方は「戸隠蕎麦」で有名な場所。コシのある蕎麦なので、ざるそばでいただくのがおすすめ。営業時間はどこの店も16時まで、17時までと夕方までのお店が多いので、お早めに行かれることをおすすめします。ぜひ、戸隠神社と戸隠蕎麦、併せてお楽しみくださいね。
四季を巡る旅がわたしに教えてくれたこと
photo by Asuna Igari
北極圏に位置する国や赤道が通る国と違って、日本には「四季」があります。その季節ごとに美しい花や、季節が織り成す景色、その時期だからこそ美味しくいただける食べ物など、魅力に溢れています。
私は、写真を本格的に撮るようになるまでは、日本にこんな美しい景色があることを知りませんでしたし、花に興味を持ったこともありませんでした。季節に合わせた旅行といえば、「夏は海」「冬はウィンタースポーツ」といったところ。
photo by Asuna Igari
でも「四季を巡る旅」をするようになってから、知っている地名が多くなり、好きな花や食べ物、また訪れたい場所が増えました。知見が広がったのと同時に、今まで興味をあまり持たなかった分野まで、楽しむことができるようになったのです。
photo by Asuna Igari
コロナウイルスの蔓延が原因で、海外渡航は、もしかしたらしばらく遠のくかもしれません。ですが、みなさんがお住まいの国内にも、日本ならではの「四季の美しさ」を感じることのできるスポットは数多くあるはず。
季節に合わせた旅、季節を感じる旅、今までよりもっとその土地を知る旅。ぜひみなさんも、身近な日本で、「四季をめぐる旅」に出かけてみてはいかがでしょうか?