こんにちは、もりなつです。イギリスにあるウェールズという地域をご存知でしょうか。
ウェールズは英国を形成している4つの地域のうちの1つ。歴史的なお城や海を見渡せる丘、そして国立公園に指定されている英国で4番目に高いスノードン山をはじめ、日本では見ることのできない壮大な自然がたくさんあります。
そんな英国の歴史と壮大な自然を同時に楽しめるのはウェールズだけ。今回はそんなウェールズの見どころをお届けします!
ウェールズとは
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ウェールズは4つの地域(イングランド・スコットランド・北アイルランド・ウェールズ)で構成されているユナイテッドキングダム(United Kingdom)のうちの1つ。私たちが呼んでいる「イギリス」にあたります。
この4つの地域は正式には国ではありませんが、国際機関である国際標準化機構(ISO)のリストにイギリスの下位区分として、この4つの地域が提供されています。そして、この4つの地域を説明するために「国」という言葉が使われているようです。現地の人たちもそれぞれが国という意識を持っていると言います。
ウェールズはロンドンのあるグレートブリテン島の西側に位置しています。国土の1/4ほどが国立公園と特別自然美観地域に指定されているので、どこを切り取っても素晴らしい大自然。
また、ウェールズにあるお城の数はヨーロッパの中でも数が多く、これらのお城はヨーロッパの歴史を感じることができる観光地として、重要な役割を担っています。
そして、ウェールズにはヨーロッパの最古の言語である、ウェールズ語が存在します。しかし、現在このウェールズ語を話す人は全体の20%ほどしかおらず、ほとんどの人が英語話者。
今では先祖たちから代々受け継がれたこのウェールズ語を残そうと、町中にある標識はウェールズ語と英語の2ヵ国語が義務付けられていたり、学校でもウェールズ語が必修科目になっているそうです。
ウェールズの首都カーディフ
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首都はウェールズの南部に位置するカーディフです。人口は約30万人のウェールズ最大の都市。もともとは産業革命時に鉄鋼業に中心都市として栄えていましたが、徐々に衰退していき、その後1955年にウェールズの首都に任命されました。
今ではヨーロッパで最も新しい都市とも言われています。自然の多いウェールズですが、首都のカーディフでは都会と自然の両方を楽しめルノも魅力。
カーディフでは、2,000年もの歴史があるカーディフ城や、自然を感じられるビュートパークという公園があったり、考古学に関する展示品が飾られているカーディフ国立博物館に無料で入場できます。ベイエリアでは近年開発が進んでいて週末にはこのエリアのレストランに足を運ぶ方が多いとか。
観光地としても、そして、繁華街も楽しめるのが首都カーディフです。
プリンス・オブ・ウェールズのカーナヴォン城
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カーナヴォン城は13世紀末にウェールズを征服したイングランド王であるエドワード1世が、ウェールズ北部のグウィネズに築いた城塞の1つです。
エドワード1世が妊娠している王妃をこのお城に呼び、後に王となる子供を産ませました。そうして、将来ウェールズの王子として民衆に認めさせたとされています。
その時に生まれた子どもは「プリンス・オブ・ウェールズ」の称号を授かり、ここからイングランドの皇太子に受け継がれることとなった歴史のあるお城なのです。
そして、カーナヴォン城と同時期にエドワード1世によって建てられた、ビューマリス城、コンウィ城、ハーレフ城の合計4つの城塞が「グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁」として世界遺産に登録されました。
日本ではジブリの天空の城ラピュタの舞台になった城としても有名です。
・名称:Caernarfon Castle(カーナヴォン城)
・住所:Caernarfon Castle Castle Ditch, Caernarfon LL55 2AY
・地図:
・アクセス:カーナヴォン北のバンガーからバス(No5/5A/5B):バス停「Caernarfon Penllyn」下車徒歩200m
・営業時間:9:30~17:00(7月~8月は9:30~18:00まで、11月~2月は10:00~16:00まで(11〜2月の日曜:11:00~16:00)
・定休日:年末年始
・電話番号:01286 677617
・料金:大人9.90ポンド、65歳以上は8ポンド、子供(5~17歳)6ポンド
・公式サイトURL:http://www.castlewales.com/caernarf.html