ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

今回はウクライナ鉄道のチケットを購入する方法をお伝えします。ウクライナは日本の約1.6倍の国土を持つ東欧の国です。これだけ広大な領土を持つ国ですから、移動には鉄道が便利!

しかし、駅窓口のスタッフは英語が話せないので、チケットを購入するのに苦労するかもしれません。ホームページを使えば、英語でスムーズにチケットを購入できます。さっそく、見ていきましょう。

 

ウクライナ鉄道を利用するにあたっての注意点

Photo by 新田浩之

ウクライナ鉄道を利用するにあたって、いくつか注意点があります。まず、ウクライナからロシアが占領しているクリミア半島へは行けません。クリミア半島への渡航は控えるようにしましょう。二つ目に2018年8月現在、ウクライナがロシアへの乗り入れをやめるのでは……という情報があります。

また、確定ではありませんがウクライナ~ロシア間を列車で移動する際は最新情報をチェックすることをおすすめします。なお、ウクライナ~ロシア間の航空便はありません。

 

ウクライナ鉄道にアクセスしてみよう

Photo by www.uz.gov.ua

さっそくウクライナ鉄道のサイトにアクセスしてみましょう。最初はウクライナ語になっていますが「eng」にすると、英語に変換できます。なお、トップページにはロシア語表記はありませんが、購入ページにはロシア語表記があります。

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英語表記にしたら、右上にある「Online Ticket Booking」を見つけましょう。「Departure Station」の欄に出発駅、「Destination Station」の欄にそれぞれ到着駅を記入します。最後に乗車日を指定することを忘れずに!

ここでは試しに首都のキエフからリヴィウまでのチケットを購入してみましょう。右上に「Online Ticket Booking」が表示されないときは上のメニューから「Passengers」を選び「Online Ticketing」をクリックします。

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ところで「Kiev」と入力しても、うまくヒットしません。「キエフ」を入力する際は「Kyiv」と打ってみましょう。すると、スムーズに候補が出てくるはずです。ちなみに「Kiev」はロシア語、「Kyiv」はウクライナ語です。

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入力し終えると、上段にあなたが選択した区間が表示されます。なお「キエフ⇔オデッサ」など、よく利用される区間についてはワンクリックで入力できますよ。

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下段にはキエフ→リヴィウ間を走る列車が表示されます。ここでおすすめしたいのは「IC」と書かれた列車です。「IC」はウクライナ国内を走る特急列車のこと。車両も快適でスピーディーに移動できます。

購入したい列車が見つかったら「Choose」をクリック! なお「S1」は一等車、「S2」は二等車を指します。

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すると、このようなページが表示されました。青色の座席は「予約可」灰色の座席は「予約不可」を表します。お気に入りの座席を見つけたら、座席番号をクリック。

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すると右下にあなたが選択した座席番号と料金が出てきます。なお、料金は座席の場所に関係なく、全て同じでした。2018年8月10日現在、キエフからリヴィウまでのICの料金は約290グリブナ(約1,160円)です。確認が終わったら、下の「Order Tickets」をクリックします。

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ここで、あなたの名前を記入します。注意書きにもあるように、支払いが終わった後に名前を変更することはできません。また、学生の場合は「Student」を選択することを忘れないように。

なお、この列車の場合は「2 Beverage」「1 Beverage」どちらを選んでもサービス内容は変わりませんでした。名前を記入したら「Add to Cart」をクリックします。

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こちらのページが最終確認になります。問題がなければ「Pay」をクリックしましょう。なお、このページは時間制限制になっており、15分以内に「Pay」をクリックすることが求められます。

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「Pay」をクリックしたら、中央にこのような注意書きが出てきました。ここでは、あなたのEメールアドレスを記入します。購入後、あなたのEメールアドレスにEチケットが送られます。なお、ウクライナ鉄道のアカウントを持っている場合は「ログイン」を選択しましょう。

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ここまで来たら、ようやくゴールです。クレジットカードの情報を記入します。なお、少なくともMasterとVisaは使えます。支払いが終わったら、メールアドレスにEチケットが送られます。

Eチケットにバーコードがあることを確認して、印刷することが大切。当日は印刷したEチケットを持って車掌に見せればOKです。お疲れ様でした!

ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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