私は世界中、日本中、いろんな場所で酒を飲んできました。たくさん飲んできました。一般的なお酒もたくさん飲みました。
でもお調子者の私は「変な酒」が特に好きなのです。というのも、それを飲んだだけでちょっと「おいしい」思いができるから!
というわけで、今回は私が世界中で飲んだちょっとだけマニアックな(変な?)お酒をご紹介します。
グサーノ・ロホ
「グサーノロホ」はメキシコのメスカルというお酒の一種です。このお酒の最大の特徴は、お酒にイモムシが漬けられていること!ビンの底に、結構な大きさのイモムシがゴロリと転がっています。
はっきり言ってグロテスクではあります。ですが、我らは旅人。いつだって冒険野郎なわけです。こんな面白そうなものが目の前にあったら、飲まずにはいられないですよね。
というわけで、旅人のみなさまは見つけたらぜひ飲んでみてください。実は飲んでみたら味にあんまり個性がないことは秘密です。たまにグラスに芋虫がデロリと出てくることがあるのも秘密です。
るみ子の酒
るみ子の酒は三重県の地酒で、大爆発するお酒として有名です。
「え?なに言ってるの?」と思われるかもしれませんが、事実です。そのままです。栓を開けた瞬間に大爆発します。
というのも、このお酒はビンの中にガスが充填されており、ビンの中がガスでパンッパンの状態で出荷されているのです。そのため、いつもの日本酒を開ける感覚で開けると…バアッ!!とお酒が飛び出るわけです。一升瓶ならだいたい半分くらい飛び出します。も、もったいねぇえええ!!でも、たのっしぃぃいい!!!
かなり優しい飲み口も大きな特徴で、日本酒が苦手な方でもスイスイ飲めてしまいます。その飲みやすさゆえに、ペースが分からなくなってしまうこともしばしば。次の日は二日酔いで頭の中が大爆発!なんてことにならないように気を付けましょう。
イエニ・ラク
photo by hmboo Electrician and Adventurer
トルコを代表するアニスとブドウの蒸留酒、それがラクです。そもそも、日本ではほとんど親しみのないお酒なので、存在そのものがマニアック。
特徴は水割りにすると白く濁ること!透明なお酒が突然カルピスのように白く濁るのは必見です。
今回紹介するイエニ・ラクは、そのマニアックなラクの中ではもっともメジャーな存在です。日本のトルコ料理店などでラクを頼めば、まずこれが出てくるでしょう。
ちなみにお味は…「異国の味」としか言いようがありません!ラクの味の決め手であるアニスは日本では料理にも、お酒にもまず使われない食材です。そのため、そのお味は異国情緒たっぷり。お酒で異国感を楽しみたい方に、特におすすめの一杯です。
アイスボック
間違いなく、世界で最も親しまれているお酒の一種であるビール。世界中でたくさんの個性派ビールが作られています。
今回はその中から「アイスボック」をピックアップしてご紹介しましょう。
日本で一般的に流通しているビールの大部分はアルコール度数5パーセントほどのものが多いですが、アイスボックビールはそのほとんどがアルコール度数10パーセント超!喉をならして一気に飲んだら、一発で酔いが回ってしまいますね。