雲仙温泉メイン
ライター
Miyako 旅のコンテンツクリエーター/インバウンドビジネスディレクター

長崎県大村市出身。アメリカ、オーストラリア、スウェーデンに一年以上の居住経験、カナダ・スイスでも就労経験あり。海外生活は5年以上、旅は33か国。フリーランスとして観光を軸に、インバウンド観光や長崎/九州地域を得意とするトラベルライター、SNS運用代行、マーケティング支援、通訳・翻訳、ガイドなどを行っている。

こんにちは、Miyako です。

2020年からの新型コロナウイルスの影響で、県をまたいでの移動がまだまだ自由にできない昨今、マイクロツーリズムという近場への旅行が注目されています。

今回は、長崎県内や九州からの小旅行にもおすすめの癒やしの地、雲仙をご紹介します。

そもそもマイクロツーリズムって何?


これまで旅行というと海外や遠くの都市や観光地を選びがちだったのではないでしょうか。

マイクロツーリズムは地域の歴史や魅力を再発見する近距離旅行のこと。“3密”を避け、いつでも行けると思っていた近場の観光地への小旅行を楽しむという、コロナ禍において注目の旅行スタイルです。

九州は公共交通機関の選択肢が少ないため、車で回るのが便利。公共交通機関よりも、“密”を避けられます。雲仙は福岡・佐賀・熊本からも日帰りできる距離ですが、こんなときこそ泊まりがけでゆっくり滞在し、地域を応援するのもいいでしょう。

雲仙のある島原半島にはたくさんの観光スポットがあり、島原温泉・小浜温泉など異なる泉質の温泉もあるので、周遊もおすすめです。

雲仙ってどんなところ?


雲仙は長崎県の南東に位置する島原半島にあります。島原半島は、熊本からフェリーでもアクセス可能。硫黄泉の温泉観光地として知られ、自然豊かで、訪れる時期によって多彩な顔を見せてくれます。

日本初の国立公園でもある雲仙。その国立公園の中、標高700メートルの高さに雲仙温泉街があります。明治期には外国人の避暑地としても開かれていた、国際的な観光地でした。

また、今ではあまり知られていませんが、かつては日本有数の修験道の霊山として繁栄した場所でもあります。

自然があり、温泉を楽しめて、さらにはスピリチュアルな場所でもある雲仙。“密”になりにくい、屋外の魅力的なスポットをご紹介します。

①雲仙の定番!雲仙地獄


雲仙温泉街の中心にある雲仙地獄は外せないスポット。地面から湧き上がる温泉の蒸気と熱気が立ち込め、硫黄の匂いが辺りに広がります。

雲仙地獄には大叫喚地獄やお糸地獄、清七地獄など約30ほどの地獄が点在しています。各所を回る「地獄めぐり」を楽しみましょう!


キリスト教の禁教時代にこの地獄で拷問を受けて殉教した人を弔う殉教碑も。


地獄を散策していると猫を見かけることもしばしば。地熱で地面が温かいのでここに集まって来るのです。愛想良く、訪問者に挨拶してくれます。


他にも、地熱を感じられる雲仙地獄足蒸しのスポットや、カフェスタンド「UNZEN JIGOKU CAFE」、温泉たまごを販売する雲仙地獄茶屋もあります。ぜひ地獄巡りの合間に立ち寄ってみてください。

■詳細情報
・名称:雲仙地獄
・住所:雲仙市小浜町雲仙320
・地図:
・アクセス:雲仙バス停から徒歩約1分
・電話番号:0957-73-3434(雲仙温泉観光協会)
・公式サイトURL:https://www.unzen.org/watch/jigoku/ 

②アウトドア派はキャンプや散策ができる白雲の池へ!


雲仙温泉街の中心地から徒歩20分ほどのところにある白雲の池は、国立公園内にある静かなキャンプ場です。

こちらでキャンプをするなら予約や手続きが必要ですが、散策だけならふらっと訪れることができます。鳥のさえずりや美しい景観を堪能しながら、池の周りを散歩してみてはいかがでしょうか。ピクニックや読書もいいですね。


ここ白雲の池からは、夕陽が綺麗なスポットである絹笠山に登れます。ハイキングを楽しみたい方は夕陽のタイミングに合わせて訪れてもいいかもしれませんね。

■詳細情報
・名称:白雲の池
・住所:雲仙市小浜町雲仙
・地図:
・アクセス:バス停「小地獄入り口」から徒歩約10分
・電話番号:0957-73-2543(自然公園財団雲仙支部)
・公式サイトURL:http://unzenvc.com/camp.html

③雲仙の山を感じたいなら仁田峠と雲仙普賢岳


もっと山登りやハイキング、山の景観を楽しみたい方は、雲仙温泉街から車で15分ほどの仁田峠へ。ロープウェイがあるので、標高1333メートルの妙高岳まで気軽に登り、広大な景色を楽しむことができます。

春はミヤマキリシマ、夏はヤマボウシや新緑、秋は紅葉、冬は霧氷と、四季折々の自然が楽しめる絶景スポットです。


山登りを楽しみたい方は雲仙普賢岳まで登ってみましょう!普賢岳・国見岳・妙見岳の3峰を回る一般的な周回ルートでは5~6時間かかります。普賢岳山頂からは平成の雲仙普賢岳噴火でできた溶岩ドームの平成新山が見えますよ。

初心者でも登りやすいコースと言われていますので、体力に自信のある方は長崎県内で登れる最高峰の山に登ってみては。山登りで疲れたら、ぜひ温泉へ。

■詳細情報
・名称:仁田峠・雲仙普賢岳
・住所:長崎県雲仙市小浜町雲仙
・地図:
・アクセス:雲仙バス停から車で15分
・電話番号:0957-73-3434(雲仙温泉観光協会)
・公式サイトURL:https://www.unzen.org/watch/ropeway/ 

④絶景とスピリチュアルスポット、おしどりの池


雲仙温泉街のメインストリートから少し歩いたところにあるおしどりの池。池の周辺は遊歩道になっていて、散策におすすめ。初夏にはあじさい、秋には渡り鳥と紅葉の景観が楽しめます。


奥へ進むと池のほとりに鳥居が。この鳥居をくぐって階段を上がった先には岩に彫られた大黒天磨崖仏があります。

かつて雲仙が修験道で繁栄した頃にできたものではないかと言われているこの磨崖仏。おしどりの池に来たら、うっそうと茂る木々に囲まれた中にひっそりとたたずむ大黒天磨崖仏にご挨拶して、ご利益とパワーを感じてみてくださいね。

■詳細情報
・名称:おしどりの池・大黒天磨崖仏
・住所:長崎県雲仙市小浜町雲仙
・地図:
・アクセス:雲仙温泉バス停から徒歩10分
・電話番号:0957-73-3434(雲仙温泉観光協会)
・公式サイトURL:https://www.unzen.org/

⑤神秘的なパワースポット・岩戸神社


雲仙温泉から車で25分ほどのところにある岩戸神社は、長崎県内でも有数のパワースポットです。

長く続く巨木に囲まれた森の中の参道を歩いて階段を登った先にあるのは、社(やしろ)と洞窟。この洞窟には縄文人が住んでいたといわれていて、洞窟自体が御神体です。雨の降った後には洞窟の脇に滝が流れ、森と水に囲まれた神秘のパワーをより強く感じられます。

また、岩戸神社の入り口近くには岩戸水神の水汲み場もあるので、岩戸神社参拝にきたら記念としても水を汲んで帰ってもいいですね。

■詳細情報
・名称:岩戸神社
・住所:長崎県雲仙市瑞穂町西郷丁2322
・地図:
・アクセス:島原駅から車で40分
・電話番号:0957-38-3111(雲仙市観光物産まちづくり推進課)
・公式サイトURL:https://www.city.unzen.nagasaki.jp/info/prev.asp?fol_id=3476 

雲仙で心も身体も癒やされて


自然と温泉、そしてパワースポット巡りも楽しめる雲仙。屋外なので“密”を防げますし、自然の中や温泉で疲れを癒やしたり自己治癒力を高めたりできるスポットとして、コロナ禍の旅にぴったりです。

特に九州在住の方など、名前は知っていたけどまだ行ったことがないという方は、雲仙へ来てみませんか?きっと、自然のパワーや神秘的なパワーを感じられるはずです。

All photos by Miyako

ライター
Miyako 旅のコンテンツクリエーター/インバウンドビジネスディレクター

長崎県大村市出身。アメリカ、オーストラリア、スウェーデンに一年以上の居住経験、カナダ・スイスでも就労経験あり。海外生活は5年以上、旅は33か国。フリーランスとして観光を軸に、インバウンド観光や長崎/九州地域を得意とするトラベルライター、SNS運用代行、マーケティング支援、通訳・翻訳、ガイドなどを行っている。

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