近くの農村で暮らしを観る
サパの中心街から徒歩数分のところにあるのが、キャットキャット村(CAT CAT VILLAGE)です。
農村風景がとてもきれいで、実際の少数民族の暮らしに触れることができます。棚田と伝統的な古民家、それを取り囲む山の風景。どこか日本の田舎を連想して、ふと懐かしさが込み上げてきます。
自然のエネルギーを目一杯感じて、すうっと深呼吸をすると本当に気持ちが良いです。
村の中を歩いて行くと、民家のお土産屋さんを発見。伝統衣装や帽子、バックなどの様々な物が売られています。
牛ものんびりと生活しています。牛は家畜として飼われていて、農家にとっては欠かせない存在です。
トレッキングに参加してみよう
サパの周辺には他にもたくさんの村があり、現地ガイド付きのトレッキングやホームステイができます。
一般的なのは、1泊2日のトレッキングとホームステイがセットになっているツアー。予約ができるのは、サパやハノイのホテル、ゲストハウス、観光案内所、旅行代理店などです。現地の少数民族の方がガイドとして同行し、英語で解説してくれます。
現地で予約するのは不安という方もご安心ください。いくつか日本語のwebサイトでも、ツアー参加者の募集を行なっているようです。「サパ 」「ツアー」などの検索ワードで調べてみると、HISなどの日本の旅行代理店のものもヒットします。
トレッキングを利用することで、絶景ポイントや見所を逃さず回ることができるのも事実。約2000円台からこのようなツアーがあるので、お手頃なツアーを見つけてみてください。
ハノイからサパへのアクセス方法
ハノイからは、バスの利用と寝台列車の利用とで、行き方や値段が異なってきます。それぞれについて見ていきましょう。
バスを利用する場合
ハノイからサパまでバスで行く場合は、ミーディンバスターミナル発と市内中心部発で様々なバスが走っているようです。価格としては約300,000ドン(約1500円)で、乗車時間は5~6時間となっています。
寝台列車を利用する場合
ラオカイを経由して行くことになります。
ハノイ駅からラオカイ駅までは寝台列車で一眠り。2018年現在、21時~22時台にハノイ駅を出発する便が数本走っており、約8時間ほどでラオカイ駅に到着します。運賃はシートによって異なり、1000円以下のものから3000円のものまで様々です。
ラオカイ駅からサパへはバスで約1時間。バスはラオカイの駅前から発車し、5:00~18:00で約1時間間隔で走っています。運賃は約30,000ドン(約150円)ほどです。
少数民族の暮らしについて考える
サパでの滞在は、私たちにとって少数民族の暮らしを考える貴重な機会です。現地の少数民族は、観光客相手の商売で生計を成り立たせています。貧しくて物売りをしたり、写真のモデルになったりする子供もいるようです。
この少女は、赤ちゃんを背負いながらミサンガの売り子をしていました。笑顔を見せずに、「ねえこれ買って」とせびるのです。
この少女が持っているミサンガがとてもきれいだったので、僕は1つミサンガを買いました。そしたらまた笑顔を見せずに「もう1つ買って」とせびったのです。
少数民族の暮らしの現実を知り、言葉が出ませんでした。せびることしか知らない少女に、観光客の私たちはどう向き合えば良いのでしょうか?サパを訪れた際にはぜひ考えてみてください。