ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「創業110周年記念 愛知銀行フォトコンテスト」最優秀賞など。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

四季折々で追いかけたい「滝巡り」の旅

周囲の自然に溶け込み、美しい景観を作り上げるのも滝の特徴。その季節にしか出会えない情緒、世界観を求めて旅を楽しめるのも、大きな魅力の一つです。

【大分】癒やしの滝をつなぐ国道210号線ドライブ!「滝街道」


大分県の湯布院から日田まで至る国道210号線は通称「滝街道」と呼ばれるほど、見応えのある滝が数多く点在しています。まさに九州中央に展開する、くじゅう連山山麓の豊かな自然を象徴しているようです。中でも一押しなのが「慈恩の滝」。


緑鮮やかな森の中からコンコンと水流がこぼれ落ちるたたずまいは趣深く、清涼感たっぷり!特にゴールデンウィーク前後には、周囲に可愛らしい鯉のぼりも飾られ、和気藹々とした雰囲気に。なんだか元気が充電される癒やしスポットです。

■詳細情報
・名称:滝街道/慈恩の滝
・住所:大分県玖珠郡玖珠町山浦618
・地図:
・アクセス:湯布院・日田から車でそれぞれ20分〜30分
・オススメの時期:初夏(ゴールデンウィーク前後)
・公式サイトURL:https://www.visit-oita.jp/spots/detail/4539

【長野】八ヶ岳山麓、紅葉に抱かれる王滝を目指す「横谷渓谷」


八ヶ岳山麓・奥蓼科(おくたてしな)は、四季折々美しい風景を見せる高原リゾート。その一角にある横谷渓谷は、風光明媚なハイキングコースとして人気があります。ポイントは、美しい樹林と滝のコラボレーション!


中でも渓谷の中間地点に位置する「王滝」は圧巻!10月下旬〜11月上旬になると、周囲の紅葉に包まれ、まるで絵画のような情景が広がります。圧倒的な自然の美しさに心奪われる、知る人ぞ知る秘境の滝です。

■詳細情報
・名称:横谷渓谷/王滝
・住所:長野県茅野市北山
・地図:
・アクセス:諏訪ICから横谷峡駐車場まで車で約30分、駐車場から王滝まで徒歩約2時間
・オススメの時期:紅葉(10月下旬〜11月上旬)
・公式サイトURL:https://shinshu-style.com/suwako-region/city-chino/nn162/

【青森】まるで水墨画。張り詰めた情緒に浸る、冬の「奥入瀬渓流」


東北屈指の景勝地として知られる「奥入瀬渓流」。オフシーズンとなる冬ですが、マニアなハイカーを惹きつけて止みません。その理由は、”閉ざされた秘境の情緒”。普段、色彩に富んでいる渓流が、モノクロの世界へと変わります。


そして渓流沿いの滝は氷瀑(ひょうばく)になり、岩盤へ滲み出ている水は巨大な氷柱(ひょうちゅう)に。まさに大自然が作る美しい造形作品です。ひたすらに厳かで静寂。未知の自然に出会うひとときには、心が強くかきたてられます。

■詳細情報
・名称:冬の奥入瀬渓流
・住所:青森県十和田市奥瀬60
・地図:<
・アクセス:十和田市街から車で約50分 ※冬の奥入瀬号(バス)でアクセスすることも可能です。
・公式サイトURL:http://towadako.or.jp/towadako-oirase/

癒やしと内省に浸れる滝旅の魅力


今回は、アウトドアな旅の一つの楽しみ方として、自然そして自分と向き合う「滝巡り」の旅を紹介してきました。

なぜだかよくわかりませんが、滝には心を落ち着かせたり、感動をもたらしたり、元気をくれたりするなど、心の琴線に触れる何かがあります。

そして、それはすべてプラスであり、自分の原動力となるもの。気持ちを閉ざしてしまいかねない今の時代だからこそ、ぜひ滝の魅力に触れて、物思いにふけってみてはいかがでしょうか?

All photos by Yuhei Tonosyou

ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「創業110周年記念 愛知銀行フォトコンテスト」最優秀賞など。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

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