『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
アメリカ・LAにある一流レストランの料理人カール・キャスパーは、メニューを巡ってオーナーと衝突し、店を辞めてしまう。無職になりマイアミに行ったカールは、そこでキューバサンドイッチと出会い、元妻の協力を得て、友人、息子らとフードトラックでサンドイッチの移動販売を始めることに。そのフードトラックで、マイアミからLAを旅しながら、その道中で本当に大切なものを見つけていくハートフルコメディ作品。
作品のおすすめポイント
僕の「旅した気分が味わえる映画」断トツ1位がこの作品。アメリカ・ロサンゼルスから始まるこの物語ですが、ひょんなことから、中盤あたりでマイアミからロサンゼルスへのロードトリップが始まります。それもフードトラックで。ここがとにかく旅気分を味わえるんです。
各地の街の風景が次々と出てきて、一緒に旅しているような感覚になれる。さらには、ニューオーリンズでは四角いドーナツ・ベニエ、テキサスではステーキなどご当地グルメも登場し、他にも料理シーンがとにかく多いので、お腹が空きます。決して深夜に見てはいけません。
さらに、サラリーマンの人は、この物語に共感すること間違いないでしょう。主人公は雇われシェフ(=サラリーマン)で、自分が作りたいものが作れず(=会社でやりたいことをやらせてもらえず)、オーナーと対立(=上司と対立)して、レストランをやめます(=会社をやめます)。そして自分が作りたいものを作って(=好きを仕事にする)、本当に大切なものを見つけていく……。
日本のサラリーマンと同じような(!?)悩みを抱きながらも、勇気を出して新たなチャレンジをして、本当の自分を見つけていく主人公の姿に、現代社会を生き抜くサラリーマンは涙なしでは見られないはず。
僕もこの作品を見て、何度勇気づけられたことか! 最初は機内で見て、映画館へも行き、DVDも買って、Netflixでも見ています。
コロナによって、これからの働き方、生き方に悩まれている方も多いと思いますが、そんな人にも見て欲しい作品です。