『きっと、うまくいく』
『きっと、うまくいく』(原題:3 Idiots)は、2009年に公開されたインド映画で、2010年のインドアカデミー賞では作品賞をはじめ、16部門を受賞するという史上初の快挙を成し遂げた、心あたたまるヒューマンコメディドラマ。
作品のおすすめポイント
家族、友情、恋愛様々な要素が入っていますが、インドに根付く競争社会や経済社会などについてのメッセージも強く込められています。笑いあり、涙ありの展開はもちろんなのですが、「決められた道を生きることが全てじゃない」と、主人公のランチョーは映画を通して教えてくれます。
劇中でカギとなる台詞「Aal Izz Well=きっと、うまくいく」は、いまのコロナ禍においても、大切なメッセージなのではないでしょうか。
ランチョーを探す旅に出た友人たちが最後に辿り着いたのは、インドの北部にあるラダックでした。そこに広がっていたのは、目が覚めるように美しい紺碧の湖・パンゴン湖です。
山肌がむき出しになった山脈を車で駆け抜けるシーンは、「インドにこんな場所があったんだ」と、混沌としたイメージを覆すような場面でした。私はインドにまだ行ったことがないので、いつかこのパンゴン湖で「Aal Izz Well!」と叫んでみたいです。
約3時間の長編作にも関わらず、最後までドキドキが止まらず、笑って泣けて元気づけられ、観た人を虜にするこの作品。「ちょっと最近元気がないかもな」と、感じた時にぜひ観てもらいたいです。