TABIPPO社員
金邉 茄菜 社員 / デザイナー

田舎暮らしのデザイナー。桑沢デザイン研究所在学中の19歳のときにTABIPPOと出会い、ジョイン。その後、人生はじめての海外ひとり旅へ。知らない世界や人々に出会える旅に魅了され、フィルムカメラを片手に旅する人生を送る。22歳の頃から移住を繰り返し、タイ/バンコク、小笠原諸島/父島、湘南暮らしを経て、長野の山奥へ。数年に1度拠点を変えたいタイプ。タイとモロッコが好き。

『しあわせのパン』

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アミューズソフト
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《作品について》
心と体の栄養、そして大切な何かを観る度に気づかせてもらえる映画。北海道の洞爺湖の湖畔にある小さなパンカフェ「マーニ」を営む夫婦をメインに物語が進行する。季節ごとに進む物語と、そこを訪れる様々なお客さんとの交流を描いたほっこりするストーリー。北海道の大自然や、2人が作る美味しそうなパンや繊細な料理は、見ているだけで心が癒されること間違いなし。キャッチコピーは、「わけあうたびに わかりあえる 気がする」。

《あらすじ》
小さな2階建ロッジのパン屋が湖畔に開店した。夫(大泉洋)が焼くパンと、妻(原田知世)が入れるおいしいコーヒーが自慢の店。店名は、妻のお気に入りの絵本『月とマーニ』にちなんで「カフェマーニ」。たちまち近所で人気の店になり、その地の憩いの場を提供する店として話題に。薪の竃で焼いたパンの他、自家菜園の野菜を使った料理も絶品。カフェの大きな窓からは湖畔の景色が映え、日が没すると月夜が輝く。2階は宿泊所になっていて、時々遠方から旅行客も訪れる。

作品のおすすめポイント

「いつかこんな場所を作ってみたいな、こんな四季折々の中で生きてみたいな。美味しいパンと料理が食べたくなってきたな…」何度見ても、そう思わずにはいられない物語。

一見素朴に見えてすごく丁寧で温かい、暮らしと人々との交流。忙しい毎日に追われて心に余裕がない時や、しあわせな時に見たくなる作品です。今、暮らしを大切にして生きようと心がけているわたしに大きな影響を与えてくれました。

お互いを「さん」「くん」付けして呼び合う、どこか距離があるように見えるオーナー夫婦の在り方。時おり寂しげな表情を見せる奥さんを、旦那さんはいつもあたたかく見守っています。

北海道の四季折々の自然の中で、お店を訪れるちょっぴり問題を抱えたお客さんたち。そんな人々に向き合ううちに、二人の深い絆がだんだん見えてくるハートウォーミングな物語です。

旦那さんが「好きな人と好きな場所で好きなことをする喜び」を語るシーンには、憧れや叶えたい夢への気持ちが膨らみます。

そして、なんと言っても、この映画の醍醐味は美味しいパンと料理の数々…! 物語の中で「素朴なパンもいいですよ」と言って差し出されるパンや、大好きなお母さんの作る「かぼちゃのポタージュ」が本当に美味しそう。

食べることで素直になれたり、懐かしい記憶や感覚を思い出せる味… そんな魅力的な料理がたくさん登場します。


わたしの好きなパン屋さんの光景。映画を観たら、パンを食べたくなっちゃう…

また、「この場所は、一体どこなんだろう?」と目を奪われるほどの美しい景色が流れていくこの映画の舞台は、北海道洞爺湖町です。

のんびりと映画を観ながら「いつかここへ行ってみたいな」と想いを馳せては、おだやかな旅欲がふつふつ…。

喜びも悲しみも、美味しいパンも料理も、柔らかい季節も、観る度にわたしの心にも流れ込んだ気がする。「わけあうたびに わかりあえる 気がする」。そんな映画です。

All photos by Nana Ogura

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TABIPPO社員
金邉 茄菜 社員 / デザイナー

田舎暮らしのデザイナー。桑沢デザイン研究所在学中の19歳のときにTABIPPOと出会い、ジョイン。その後、人生はじめての海外ひとり旅へ。知らない世界や人々に出会える旅に魅了され、フィルムカメラを片手に旅する人生を送る。22歳の頃から移住を繰り返し、タイ/バンコク、小笠原諸島/父島、湘南暮らしを経て、長野の山奥へ。数年に1度拠点を変えたいタイプ。タイとモロッコが好き。

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