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小林邦宏 フリーランス商社マン

月に1回世界一周するフリーランス商社マン。1977年東京都出身。大手総合商社を経て、2005年に株式会社グリーンパックス設立。これまでに訪問した国は100カ国以上。現在も、50か国程度と取引をしている。大企業が手掛けないようなニッチなビジネスを得意とし、眠っているビジネスの種を探して日々世界を飛び回る。世界の花屋チーフバイヤーとしてNHK『世界はほしいモノにあふれてる』・NHK「あさイチ」など、テレビ・ラジオ出演多数。 著書『なぜ僕はケニアのバラを輸入したのか』(幻冬舎)

みなさん、はじめまして。TABIPPOの新連載「旅と花」で執筆をすることになりました、フリーランス商社マンの小林邦宏と申します。

今回の特集では、僕が運営している「世界の花屋」というフラワーショップについて書いていきますが、連載を読んでいただく前に、世界中を移動しながら“旅する商社マン”として働いている、僕の生き方や経歴について、ご紹介させていただければと思います。

日本を本拠地としながら、いろんな国を巡る働き方や生き方をしてみたい…!とご興味のある方に、参考になれば幸いです。


イスラエルにて、現地の方と

まずは、簡単に自己紹介をさせてください。僕は1977年生まれの42歳。東京大学を出て、最初に住友商事に入社しました。

最初に担当したのは、アイルランドのITベンチャー企業の日本進出支援。アイルランドにも何度か出張させてもらいましたし、当時、オフィスで、そしてダブリンのテンプルバーのパブで向き合ったアイルランド人の仲間たちとは、今でもやり取りがあります。本当に楽しい思い出です。


当時のアイルランドの街並み。思い出がたくさんです

アイルランドのケースのように、働きながら得た多くの思い出があり、会社に不満はあったわけではありませんが、それでも働きながら、どこかに違和感がありました…。

「僕はもっと仕事を通じて、世界を知りたかったのではないだろうか…」そう気づき、世界に飛び出したことが、社会人になって20年経った今でも自分の行動指針となっています。

「知的好奇心をくすぐる」を仕事の軸に

前述した「世界を知りたい」という話は、「知的好奇心をくすぐるものに出会いたい」という仕事への軸と繋がっています。

世界中には、美しくハッとするような景色がたくさん広がっていますが、同じように「なぜ?」と感じることにも数多く出会います。そんな出来事との出会いに刺激を受け、学び、成長していくことが僕の中では重要です。

そういった軸で、働き方・生き方を選択していると思います。


チリのプエルト・ナタレスで出会った息を飲むような美しい光景…

「今年も既に世界を2周しました」

社会人になり5年目には、小さな商社を設立しました。それが、「株式会社グリーンパックス」です。

基本的に、毎月1回は世界を一周し、各地を周りながら仕事をしてくスタイルをとっています。既存のビジネスもあれば新しい事業にもチャレンジする日々です。

今は、コロナの関係で日本にいますが、今年の初めにも、既に世界2周+アジア各国を旅しました。ちょっと余談になりますが、毎月北半球・南半球を移動するのは結構大変だったりもします(笑)。


ケニアの赤道沿いにて

現状、包装資材・プラスチック・水産・お花・美容オイル・野菜・フルーツなど、我ながらたくさんの事業を手掛けています。取引している国数は、約50ヵ国くらいでしょうか。(ちなみに、最近のマイブームは、インドネシアでのSDGsに則った木材産業です。これがまたとても面白い世界!)

全てのビジネスが、バラバラに存在しているものに見えますが、実は共通点があります。それが、冒頭でも触れた“知的好奇心”なのです。

「なぜ、アフリカ・ケニアで良質なバラが育つのか」、「なぜ、南米チリの最南端パタゴニアに美味しいウニが生息しているのか」「なぜ、ベトナム人は交渉がタフなのか」…

この問いにすべて答えられた方、答えが知りたい方、そんな方は旅しながらビジネスをする僕のようなライフスタイルが、きっと合うはずです。


ベトナムで現地の方と

世界中にはそんな知的好奇心をくすぐることや、「なぜ?」が溢れているのです。そして、旅しながらそんな物事を見つけてワクワクし、ビジネスに繋げていくのが僕のスタイルです。

ということで、月に1回世界一周する日々がやめられないわけなのです(笑)。

「世界の花屋」を通して、現地のストーリーをお届けしたい

さて、前置きが長くなりました。そんな思いを形にした一つが、オンラインフラワーショップの「世界の花屋」です。

先ほどの質問、「なぜケニアで良質なバラが育つのか?」。それは、赤道直下かつ高原エリア(標高2,000-2,300m程度)という環境がバラを育てるのに適しているからです。

実は今、世界のバラの開発最前線がケニアなのです。ヨーロッパでもアジアでもなく、アフリカが世界をリードしています。

ケニアに、イギリス・オランダ・イスラエル・インドなど沢山の国からバラのプロが集まり、日々、新しい品種の開発が進んでいるのです。

その数、1年間になんと5,000種類! でも、商用化されて、みなさんのお手元に届くのは、そのうちの1%くらいなんですけどね…。つまり、みなさんが手にしているバラたちは、選び抜かれたエリートなのです。

例えば、こんなバラを見たことがありますか?

これは、いまケニアで開発中のバラの1つですが、ケニアへ行くと、見たことのないバラとの出会い、そんなワクワクが溢れています。

世界中の魅力あふれるお花をインスタなどのSNSで、現地のリアルと共に伝えていくと、お花を通じて日本と世界の生産者さんの距離を縮めることができるのではないか? どちらかといえばあまり元気のない切り花産業、こうしたユニークな花を届けていくことで、業界を盛り上げることができるのではないか?と考えて活動しています。

元々、切り花の卸売業を手掛けていた僕が、こうしてスタートしたのが「世界の花屋」です。いま振り返っても、世界の各地各地を愛する旅人らしい着眼だなあと思います。

「世界の花屋」は、“花と、世界を、旅しよう”をモットーに、そんな世界のユニークで力強く美しい草花を日本のお客様が好きそうなテイストでブーケ・アレンジメント・ドライフラワーなどの多種多様なスタイルで提供しています。


販売しているブーケの一例です

僕は、買い付けを担当するチーフバイヤーということになっているのですが、僕たちの強みは、自社で世界中から直接買い付けた鮮度抜群の美しいお花を最短のリードタイムで商品に仕立て、お客様へ直接お届けしていること。

しかも、現地の状況や生産者さんの栽培ヒストリーなどもお伝えしながらです。これは日本で唯一、僕たちだけのアプローチです。

そんな「世界の花屋」は、お蔭様でインスタグラムなどは5万人近い方にフォローいただき、また、僕たちの取り組みは、NHKの人気番組『世界はほしいモノにあふれてる』や『あさイチ』でも何度か取り上げられました。


テレビ取材していただいた際の写真

今回、ご縁があってTABIPPOで連載を担当することになったので、次回以降の記事では、世界を旅しながらビジネスをする僕ならではの視点で、世界の草花がやってくる各国の生産者さんや、その土地のこと、そこに住む人々についてのお話をしていきたいと思います。

ぜひ「旅と花」連載を見てみてくださいね。

All photos by Kunihiro Kobayashi

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小林邦宏 フリーランス商社マン

月に1回世界一周するフリーランス商社マン。1977年東京都出身。大手総合商社を経て、2005年に株式会社グリーンパックス設立。これまでに訪問した国は100カ国以上。現在も、50か国程度と取引をしている。大企業が手掛けないようなニッチなビジネスを得意とし、眠っているビジネスの種を探して日々世界を飛び回る。世界の花屋チーフバイヤーとしてNHK『世界はほしいモノにあふれてる』・NHK「あさイチ」など、テレビ・ラジオ出演多数。 著書『なぜ僕はケニアのバラを輸入したのか』(幻冬舎)

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