ライター
桃(Momo) フリーライター

書く人・エッセイスト。アメリカ・イギリスでの短期語学留学、ヨーロッパ鉄道周遊ひとり旅など経て、新卒でベンチャーの旅行会社に就職。現在は複数メディアにてフリーのライター兼編集者。趣味は英語で、映画は洋画を中心に年間150本を鑑賞。渡航国数は23ヶ国。

旅好きなら一度は聞いたことのある「世界遺産検定」。実施級は4級〜1級・最上級のマイスターまでの5段階。年に複数回開催される検定を通じ、人類共通の財産・宝物である遺産について、知識・理解を深めることを目的とする検定です。

今回この世界遺産検定の累計受検者数が20万人を突破したことを記念し、実際に世界遺産検定を持っており、俳優・タレント・モデルとマルチに活動する、岩永徹也さんをゲストに迎えたトークイベント「旅がもっと楽しくなる! 岩永徹也が選ぶ世界遺産ベスト3」が開催されました。

TABIPPOの独占インタビューと合わせて、イベントの様子をご紹介します。

岩永徹也

1986年10月16日生まれ、長崎県出身。
2009年にメンズノンノ専属モデルオーディションに合格し、芸能界デビュー。2016年~2017年はテレビ朝日系「仮面ライダーエグゼイド」に檀 黎斗(だん くろと)/仮面ライダーゲンム役で出演し、幅広い世代から支持を得る。

趣味は勉強で、2013年にはIQ148以上(世界の上位2%)のものだけが入会できると言われる「JAPAN MENSA」会員に認定される。認定薬剤師や世界遺産検定をはじめとした複数の資格を持ち、その頭脳を活かしてクイズバラエティなどで大活躍中。2019年放送&公開のドラマ・映画『明治東亰恋伽』にて小泉八雲役で出演が決定している。

世界遺産検定とは


photo by 桃

世界遺産検定には4級〜1級・マイスターが設定されており、4級〜1級は公式テキストが用意されています。「昔から試験が苦手で…」「文字ばっかり読んでいると眠くなっちゃう…」という方も安心して勉強できるよう、テキストはカラーで写真も多く掲載されています。今回インタビューさせていただいた岩永さんも、「最初は写真集として購入した」とおっしゃるほど、眺めているだけで楽しいテキストとなっています。

毎年行われるユネスコ世界遺産委員会で、10〜25個程度の世界遺産が新しく登録されます。登録されるとその次に開催される世界遺産検定に早速反映されるので、世界遺産検定公式ホームページに掲載される最新情報をチェックし、テストに備えるのがおすすめ。

 

この検定は、世界に出て実際に世界遺産を目の当たりにした時にその効果を発します。今まで「インスタ映えを狙うためにここにきた」という理由で世界遺産を訪れていた方も、その世界遺産の歴史的背景などを知ることで、写真により深みが増すはず。世界を旅するすべての人に最適な検定でしょう。

まずはは、そんな世界遺産検定の認定者・岩永徹也さんのTABIPPO独占インタビューをご紹介します。

計画はせず、心が行きたいと思ったところに好きなだけ


photo by 桃

ーー今まで訪れた国は20ヶ国以上とお聞きしたのですが、最初に旅に出ようと思ったきっかけを教えてください。

初めての海外は、親戚のいるアメリカ・サウスカロライナ州でした。そこで親戚に、観光地だけではなく地元の人しか知らないような見どころなど、色々なところに連れて行ってもらいました。「地元の人しか知らない見どころに触れる面白さ」、そして「まだ知らない世界を見ることができる魅力」を知りました。

 

ーー最近はどんな旅が多いですか?

10代の頃は友達と一緒にルートを考え東南アジアをぐるぐるしたり、誰かと一緒にいくことが多かったですが、最近はまとまった休みが取りづらく、友達となかなか休みも合わないので、一人旅が多いですね。スケジュールをしっかり組むよりは、場所だけ決めてあとは気分次第でふらっと訪れる、感情で動くスタイルで旅をしています(笑)

休みの間にふらっと。休みが取れない時は写真を見て癒されています


photo by 桃

ーーどのくらいの期間、どのエリアに行くことが多いですか?

最近は国内が多いです。次に行ってみたいのは世界遺産の屋久島ですね。壮大な自然を一度は自分の目で見てみたいです。

最近行ったのは奈良の東大寺。愛知県でドラマの撮影をしていたのですが、空いた時間を利用し足を運びました。東大寺にいく前に奈良公園に寄りました。そしたら可愛い鹿がいて!おせんべいをあげたりして戯れてたら、知らない間に3〜4時間ほど経ってしまい、東大寺は閉館してしまったんです…。行けなくて残念だったなあ…でも鹿が可愛かったからいいか…。

 

ーーこれぞ「感情に動かされていく旅」ですね。これまで訪れたお気に入りの国や体験などを教えてください。

ベトナムで体験したジャングルクルーズは迫力がありました。汚い川を遡って上流のもっと森が深いところまで、手漕ぎボートで行くんです。たまに漕がせてもらえるんですよ。そこでの体験はとても印象深い思い出です。

同じクルーズでも真逆の体験で、パリのセーヌ川クルーズも印象的です。船では正装しなくちゃいけないのに、きちんとした洋服を持ってきてなくて。シャンゼリゼ通りにあるZARAで全身揃えて、そのまま乗り込みました。周りの年齢層は少し高くビシッと正装されていて、僕が一番若かった気がします(笑)クルーズから見た夜景は絶景でした。

 

ーー旅に出るときは何を目的に行きますか?旅に期待していることはありますか?


photo by 桃

「まだ知らない世界を見ることができる魅力」を感じるため、旅に出ています。実は昔、旅好きな人が集まるグループに属していたことがあって、今でもその時の仲間からたまに「ここ行ってきたよ〜!」「写真・動画送るね〜」と連絡が来るんです。

 

ーー(実際に写真・動画を見せていただいて)わー!たくさん送っていただいてるんですね…!

そうなんですよ〜。最近海外に行くことができていないので、皆が送ってくれる写真や動画、世界遺産検定の勉強をしながら、海外旅行に行きたい欲求を満たしているところです(笑)

「地球人」という意識で遺跡を守る姿勢に魅力を感じる


photo by 桃

ーー世界遺産の魅力を教えてください。

世界遺産には国境がありません。みんな“地球人”として遺跡を守っているんです。例えば、観光地として有名になりすぎ、景観を守るのが難しくなってしまったら、、入場する観光客の数を制限するなど、後世に遺産を伝えるため、ルールを作ったり…。

その国のものだから、その国に住んでいる人だけが守ればいいというものではないんです。人類が守る価値のある建物や自然を大切にして、「地球人、皆で守る」というところが魅力ですね。

 

ーー地球人という発想は素敵ですよね。岩永さんが死ぬ前に行きたい世界遺産はどこですか?

アウシュビッツ収容所ですね。アウシュビッツはそう遠くない昔、大勢の人が殺された場所です。あの悲劇に至るまでは、さまざまに話し合いをしたと思います。その結果が、なぜああなったのか…。そういう歴史的背景を学びに行きたいなと思っています。

 

ーー見るとポジティブになれる好きな世界遺産はありますか?


photo by 桃

とにかく大きなものを見るのが好きで、世界遺産でいうとピラミッドとか。氷河もまだ見たことがないので、見てみたいです。世界遺産ではないのですが、タイのバンコク北部にあるエレファントタワーなどのユニークな大きな建物も見たいなあ。

 

ーー自然も、歴史も、雄大なものが好きなんですね。これまで見た忘れられない絶景はどこですか?

小さい頃に家族旅行に行った、地元・長崎の小さな島で見た星空です。少し山に登り展望台のようなところからあたりを見渡すと、夜空いっぱいに星が見えて。180度すべてが星空で美しかったのは、今でも忘れられません。

 

ーー色々旅をしてきたなかで挙げる絶景が長崎の星空…本当に美しかったんですね。最後に、これからどんな旅をしていきたいですか?

とにかく人が好きなので、人と人が繋がる旅をしていきたいと思います。そして皆同じ“地球人”として、素晴らしい歴史が残る大切な遺産を守っていくという気持ちを忘れずに、地球にあるたくさんの美しいものを見てまわりたいですね。

ライター
桃(Momo) フリーライター

書く人・エッセイスト。アメリカ・イギリスでの短期語学留学、ヨーロッパ鉄道周遊ひとり旅など経て、新卒でベンチャーの旅行会社に就職。現在は複数メディアにてフリーのライター兼編集者。趣味は英語で、映画は洋画を中心に年間150本を鑑賞。渡航国数は23ヶ国。

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