つまり、有給消化率が悪いのは「責任感から来る仕事への罪悪感」が強いから。真面目なのはとても日本人の魅力でもあるのですが、他人だけではなく、自分の心も大切にしてあげたいですよね。
常に仕事のことで頭がいっぱい?
「休暇中も仕事が頭から離れない人の割合」の調査結果は、昨年に引き続きワースト1位。
2番目が韓国、そして3番目にアメリカが続いていることから、有休消化率の低い国ほど、「仕事のことが頭から離れない」と回答する人が多いということが分かります。
旅行先でも、常に携帯を構えていて、何かあったらすぐ連絡が取れる状態にしている人をたまに見かけることがあります。仕事大好きな日本人にとっては当たり前なのかもしれませんね。
仕事に満足できていない日本人
「仕事に満足している人の割合」の調査でも、世界26ヶ国の中で最下位の日本。仕事に満足している割合が世界トップのメキシコと比べてみると55%も低いことが分かります。
仕事に対して真面目で、有給を取らずに仕事をしているにも関わらず、満足感を得ている人が少ないという結果を見ると、休みを取ることへの意識の低さや、休みを取りづらい環境が少なからずこの結果に関わっているのかもしれないです。
でも旅行はしたい
「日本人の有給の使い道」を調べたところ、圧倒的に多かった回答が、「複数回に分けて短い旅行をする」でした。その次に多かった回答が「長期旅行をする」でした。
「長期旅行をする」よりも「複数回に分けて短い旅行をする」という割合は、世界各国と比べて最も低い結果になりました。
一気に有給を消化するよりも、少しずつ有給を消化したいという人が多いということが分かります。
人気の旅行先はアジア
photo by Jose Javier Martin Espartosa
短期の休みといえば、ゴールデンウィークやシルバーウィーク、年末年始などですが、すべての連休で人気の旅行スポットは、上位3ヶ国とも安くて短い日数で行けるアジア圏となりました。
他にも台湾の高雄やベトナムのダナン、ミャンマーのヤンゴンなど、短い日数でも「ディープ」なアジアを楽しむ人が多いことも分かりました。
まとめ
近年、有給を取りやすいように力を入れている会社も増えては来ていますが、有給は取りづらいものと認識している人もまだたくさんいます。
有給=取りづらいという概念が減って、海外旅行に行ったり、日頃の疲れを癒す時間に使ったりと、有意義な時間を過ごす人が少しずつでも増えていける社会にしていきたいですね。