ライター
野里 のどか フリーランス広報 / ライター

TABIPPO専属ライター・ブロガー。鹿児島県出身。学生時代は家族と哲学について学び、卒業後はセブ留学へ。Webメディアへの寄稿を経て、帰国後は文字媒体の仕事をしていくことを決意。現在はTABIPPOで旅に関する記事執筆と個人ブログを運営中。好きなことは旅と映画と睡眠で、将来の夢は鹿児島県観光大使でテーマパーク評論家。

ザ・フィットネスセンター」は、ホテル宿泊客が好きなだけ利用できるジム。ここでしっかりと汗を流した。
 

最高級の広東料理

くたくたになるまでジムで体を使った私たちは、昼食をとることに。

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本格的な広東料理を提供している「ウィン・レイ・パレス」。運ばれてくる料理ひとつひとつが芸術品のような装いの上、日本人の舌にも合う素材そのものを活かしたしっかりとした味わいに、箸が止まらなくなってしまう。

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広東料理って激辛なイメージがあったけれど、ウィン・レイ・パレスの料理は辛味を自分で調節できるし、うまみの方が圧倒的に勝るので、辛いものが苦手なわたしも、辛いものが大好物な先輩も、ふたりとも楽しめた。また、料理と一緒に提供されたお茶が、個性の強いそれぞれの料理を上手く繋ぎ合わせているように思えた。

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「ウィン・パレスは細部にまでこだわりがあるから、それぞれのレストランにあったソムリエがいて、ここだとティーソムリエが、今日のランチにあわせてお茶を選んでくれているの。それに食器も、金と翡翠を基調にしたレストランの内装に合わせて特注で作られたものだって」

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料理だけではなく、この空間をつくっている全てのものに、気配りが感じられる。
 

スパで日ごろの疲れを癒しましょう♪

「も、もう食べられない…」
「おいしかったねー。次は、ちょっと贅沢してスパなんてどう?」
「スパ!いいですね!」

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アジアの宮廷を思わせる「ザ・スパ」には、22もの施術室が用意されている。スパ施設内には、ウォーター・エアマット、ジャグジー、水風呂、サウナ、スチームサウナ、シャワー、微温浴室が完備されていて、これだけで十分なのでは!?と思う。

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先輩はマッサージをオーダーして、別室に移動した。わたしは寝そべってジャグジーを堪能。何時間だってこうしていられるな。先輩がマッサージを終えて帰ってきてから、一緒になって着替えを済ました。アメニティや、ローブ、飲料水、ボディクリームも揃えられているし、香水まで用意されていて心配りの行き届き具合が半端じゃない。

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スパで流した水分を、リラクゼーション・エリアで補給する。来る前はあんなにお腹がいっぱいだったのに、ついつい軽食に手が伸びてしまう…。
 

マカオで食べる和食の洗練さ

スパと広すぎるホテルのおかげで、不思議なくらいお腹が空いていた。

「今晩は、ウィン・パレスの和食レストランに行こうか」
「え?わざわざマカオにまで来て、和食を食べるんですか…?」
「そのセリフ、夕食を食べ終わった後にもう一度言えるか試してごらんなさい…」

不敵な笑みを浮かべる先輩。ど、どういうこと…?

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泓(ミズミ)」は、桜や折り鶴をモチーフにした煌びやかな装飾が目を引きつつも、和を基調としているために落ち着きのある空間が作られていた。日本でもこんなにお洒落な和食料理店には足を運ばないのでどきどきする。

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「泓」にもソムリエがいて、私たちのオーダーに合わせて日本酒を選んでくれた。普段、日本酒を好んで選んだりしないけれど、ソムリエが丁寧にお酒の特徴や作り方、料理に合うポイントを説明してくれるので、挑戦してみると新しい発見があって嬉しい。「泓」のソムリエは、ラスベガスのホテルで修行を積んだ日本人で、安心してお任せできた。

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食前酒を楽しんでいると、さっそくコース料理が運ばれてくる。ランチで訪れたウィン・レイ・パレスの料理と同様、こちらも芸術品のようなお皿が目の前に置かれる。異なるのは、ウィン・レイ・パレスでは大胆さや驚きを感じたのに対し、泓の料理では和食らしい繊細さを感じる美しさが表れていること。

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あれ、ここ日本…?と錯覚を覚えたのも無理はないと思う。

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わざわざ異国の地で食べる価値のある和食だった。ごちそうさまの後に、先輩に「どうだった?」と聞かれて、素直に「素晴らしかったです」と答えるほかなかった(「ふーん」とニヤニヤされてちょっと悔しい)。
 

3日目

伝統的な広東料理で最後のご飯

最終日の朝がやってきた。壁一面の窓ガラスから、カーテン越しに光がふんわりと部屋を包んでいる。今日も、帰るのが惜しくなるような快晴のよう。朝食のために私たちは「レッド8」に向かう。

レッド8はカジノ内に設置されたレストランなので、利用は21歳から。なんだか大人びた気分になる♪

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幸運をもたらすといわれている幻想の木がホールの真ん中にそびえたっていて、その枝の真下で食事をするのはなんとも気分が良さそう。カジノ利用客むけに24時間営業されている。

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気になる点心をいくつかオーダーした。昨日の昼食時に訪れたウィン・レイ・パレス同様、レッド8でも広東料理が提供されている。ウィン・レイ・パレスは最高級にまで洗礼された広東料理が食べられるのに対して、レッド8では伝統的な広東料理が楽しめる。

「どっちにも良さがあるから、食べ比べできるのがいいよね」
 

プールサイドで二度寝はいかが?

一旦お部屋に戻って荷物をまとめる。まだチェックアウトまで時間があったので、まだ訪れていなかったプールをのぞきに行くことに。

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ザ・スパの目の前、パフォーマンス・レイクを一望できる位置にプールはある。カフェやバーカウンターが設けられていて、プールを利用する水着のお客様ばかりではなく、ここで朝食を楽しんでいる人もいた。鮮やかな色のトロピカル・スムージーを横目に、プールサイドを軽くお散歩。

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ちいさな可愛らしい家は、休憩所になっている。プールやカフェ、休憩所を含めて、戸外のスペースが庭として作り込まれている。植物や、南国をイメージする大ぶりな花に囲まれて、ベッド型のクッションなども設置されていて、ホテルの利用客であれば、好きなだけここで時間を過ごすことができるので、私たちはそこで二度寝タイムをとることに。
 

旅の最後は甘いもので癒されて♡

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二度寝を堪能しチェックアウトを済ませ、フェリー乗り場へのシャトルバスの出発までに、「スウィーツ」へ足を運んだ。店名のとおり様々なスイーツを扱っている店内は、店そのものがスイーツのようなカラフルでポップな装い。

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ショーウィンドウには、選ぶ人を当惑させるに違いない数のフレーバーをそろえたジェラート、その隣にはジュエリーのように端正な顔で並んでいるチョコレート。ケーキたちはそれ自体がジュエリーボックスのようなちょこんとした可愛らしさときらめきを放っていた。カフェ・フォンタナで食べた焼き菓子も並んでいる。

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「バスの時間までに、選べる気がしない…!」

こんなに幸せな悩みだったら一生悩んでいたい。「早くしてよ」と先輩に急かされなければ、バスの時間を過ぎても釘づけになっていたに違いなかった。
 

贅沢な時間を楽しむマカオの女子旅

バスの時間まで、甘いものを堪能。3日間たっぷりと楽しんで、でもやっぱり旅ってちょっと疲れるから、甘いものが体によく沁みる感じがした。

「先輩、また連れてきてくださいね」
「仕方ないなー」

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photo by nozomiogura

仕事の疲れを癒してくれて、大人女子にもステップアップさせてくれたウィン・パレスでの女子旅。今度は私も、自分で自分のためにここへ来たいな。

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野里 のどか フリーランス広報 / ライター

TABIPPO専属ライター・ブロガー。鹿児島県出身。学生時代は家族と哲学について学び、卒業後はセブ留学へ。Webメディアへの寄稿を経て、帰国後は文字媒体の仕事をしていくことを決意。現在はTABIPPOで旅に関する記事執筆と個人ブログを運営中。好きなことは旅と映画と睡眠で、将来の夢は鹿児島県観光大使でテーマパーク評論家。

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