屋久島・黒味岳
ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

かつてミステリーハンターに憧れた、好奇心旺盛、タフさ、度胸、鉄の胃腸とフットワークの軽さ、何より悪運の強さが持ち味の女ひとり旅88カ国。秘境絶景地球のワンダー、日本人になじみの薄いマニアックなスポット、B級グルメに屋台飯が大好物。世界は驚きに満ちている、老いも若きも男女の別なく、"外に出たい"その一歩を後押しする何かを提供できたら嬉しいです。

こんにちは、絶景ハンターのまゆみです。

世界遺産・屋久島といえば、映画『もののけ姫』のモデルになったとされる「白谷雲水峡」や樹齢数千年といわれる「縄文杉」トレッキングが定番ですよね。

しかし実は、島の9割を山岳地帯が占める屋久島では、九州最高峰の「宮之浦岳」を筆頭に、さまざまな形の登山が楽しめるんです。

そんな中でも今回は、苔むす森をはじめ、巨岩や高層湿原、美しい清流など変化に富んだ内容で日帰り登山が楽しめる「黒味岳トレッキング」をご紹介します。

屋久島名山のひとつ、「黒味岳」

黒味岳(屋久島)Photo by Mayumi
島の9割が山岳地帯といわれる屋久島。九州最高峰の宮之浦岳(標高1936m)を筆頭に、標高1000m以上の山々が多数連なり、「洋上のアルプス」の島とも言われています。

「黒味岳(くろみだけ)」(標高1831m)は、宮之浦岳、永田岳(標高1886m)とともに屋久島名山のひとつに数えられ、九州百名山にも選定された名峰です。

黒味岳(屋久島)案内図
宮之浦岳の南方に位置し、その登山ルートの中間にある黒味岳は、宮之浦岳縦走登山で立ち寄られることが多い山でもあります。

山頂に巨岩⁉黒味岳の見どころ

黒味岳(屋久島)巨岩地帯
屋久島というと、映画『もののけ姫』のイメージで、“苔むす森”の印象が強いですが、花崗岩マグマの海底隆起によって生まれた屋久島は、その成り立ちから山頂付近に巨岩・奇岩が多いことも特徴です。

そうした巨岩が楽しめるのも黒味岳トレッキングの魅力です。

黒味岳(屋久島)高層湿原
黒味岳の登山ルート上に存在する「花之江河(はなのえごう)」は、日本最南端に位置する高層湿原です。

緑の湿地帯に5~6月にはヤクシマシャクナゲが、そしてコケスミレ、ヤクシマホツツジなどといった高山植物が四季折々楽しめるほか、秋には草紅葉を楽しむことができます。

黒味岳(屋久島)清流
さらに、「淀川(よどごう)小屋」では、屋久島屈指と言っても過言ではない、神秘的なたたずまいを見せる淀川の清流を見ることができます。

屋久島特有の、甘くまろやかな湧き水で作ったコーヒーやご飯は格別。味わいの違いに驚かされます。

黒味岳トレッキングコースの概要

それではまず、黒味岳トレッキングの概要を確認しましょう。

屋久島・黒味岳

【黒味岳登山データ】
■ 難易度:★★★
■ 所要時間:約7時間
■ 歩行距離:約10.4km
■ 標高差:約470m(1320m~1831m)
■ 主なポイント:淀川登山口~淀川小屋~花之江河~黒味岳分岐~黒味岳山頂

黒味岳は登山道が整備されているため、ピンクテープを目印にすれば迷うことはありません。

ただし、アップダウンがきつい箇所も多く、特に宮之浦岳と黒味岳方面に分かれる「黒味岳分岐」から山頂までの約700mは、ロープを使って巨岩をよじ登る場面も多々あり、体力ともに難易度高めの登山となります。

もし、登山が不安な方は地元ガイドツアーに参加するのもおすすめです。
(参考:屋久島観光協会 登録ガイド一覧

また屋久島では、いかなる登山も入山前に山岳部環境保全協力金の納入が必要です。登山を始める前に、忘れず納めていきましょう。
※納入金は1旅行につき1回/日帰り登山1000円、宿泊登山2000円(×人数分)

詳しくはこちらをご参照ください。

さっそく黒味岳に登ってみよう

黒味岳(屋久島)淀川登山口
まずは、淀川登山口からスタートです。この時点ですでに標高1320mあります。

次のポイントとなる「淀川小屋」までおよそ1.5km、比較的なだらかな道が続きます。
また、屋久島特有の着生木(1本の木に多くの木・植物が着生し、ひとつの森を形成している)と苔むす森の雰囲気を楽しむことができます。

黒味岳(屋久島)淀川小屋
淀川小屋(1380m)に到着。小屋の左側に回ると美しい沢の流れる水場が、右手奥にはトイレ(簡易式と携帯トイレブース)が設置されています。

案内標識にしたがってさらに進むと、淀川に架かる橋が現れます。橋を渡った先からは徐々にアップダウンがきつくなってきます。

しばらく進むと、「高盤岳(こうばんだけ)展望台」に差し掛かります。

高盤岳とは、黒味岳の南方にそびえる標高1711mの山で、山頂に豆腐のような四角い奇岩、通称「トーフ岩」が乗っかってみえるのが特徴です。

黒味岳(屋久島)小花之江河
展望台から10分ほどで高層湿原の「小花之江河(こはなのえごう)」に到着。標高はおよそ1630mです。

この辺りから少しずつ森林限界に向けて低木が増え、枯存木の神秘的な姿も目立ってきます。

黒味岳(屋久島)花之江河
小花之江河から400mほどで「花之江河」に到着。

花之江河と小花之江河を含めた湿原エリアは、標高1600m以上に存在する日本最南端の高層湿原とされ、2600~2800年前に形成されたものといわれています。

湿原一帯には木造の遊歩道が張り巡らされ、ベンチも用意してあるので散策や休憩にも便利。湿原中央には岳詣りの小さな祠も祀られています。

ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

かつてミステリーハンターに憧れた、好奇心旺盛、タフさ、度胸、鉄の胃腸とフットワークの軽さ、何より悪運の強さが持ち味の女ひとり旅88カ国。秘境絶景地球のワンダー、日本人になじみの薄いマニアックなスポット、B級グルメに屋台飯が大好物。世界は驚きに満ちている、老いも若きも男女の別なく、"外に出たい"その一歩を後押しする何かを提供できたら嬉しいです。

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