ライター
Yuri フォトグラファー

大阪在住。「ふんわりかわいい写真」をテーマに、旅先の魅力やカメラの楽しみ方を発信中。フォトグラファー・ライターとして、メディア取材や地方自治体との観光PR、ウエディング/家族写真の撮影やイベント登壇などを行う。

新しい生活様式が日常に定着しつつある中、旅のスタイルもその延長線上で選ばれることが増えていくと思われます。

旅についての価値観は人それぞれですが、「どこか旅に出たいけれど、あまり遠くに行くのはちょっと……」「お金もあまり使いたくないな」と考える方は多いと思います。そんな方は、青春18きっぷを使って「日帰り遠出旅」をしてみてはいかがでしょうか。

青春18きっぷは、期間限定で条件付きだからこそ、お得に旅ができるツール。遠くに行きづらい今、家から少し遠い場所を目的地に、マイクロツーリズムにチャレンジしてみませんか。

今回は、青春18きっぷの概要を説明するとともに、青春18きっぷを使って筆者の住む大阪から日帰り旅行ができる3か所をピックアップして紹介します。

青春18きっぷとは


青春18きっぷは、「青春」と書かれていることから「年齢制限がある」と思われている方もいるかもしれませんが、実はどの年齢の方でも使うことができます。

5日分で12,050円。1日あたり2,410円でJRの一部の有料車両を除いた電車に乗ることが可能。日帰りであれば、往復2,410円を超える電車賃がかかる場所に行くと、もとがとれる仕組みです。

夏・冬・春の長期休暇に合わせた期間限定となるので、使用可能期間の注意が必要。特急などの利用はできませんが、新快速列車には乗れるので、朝早くに出発すると、意外と遠くまで行くことができます。

①アートとカフェを楽しむ直島(香川県)


アートの島として有名な「直島」は、瀬戸内の島の中でもひと際高い人気を誇っています。青春18きっぷで大阪から岡山県宇野駅まで行き、宇野港からフェリーに乗って到着。

港のまわりにはレンタサイクルのお店がたくさんあるので、自転車を借りて島内を散策しましょう。アップダウンの激しい道もあるので、電動自転車がおすすめですよ。

島内のアート作品と写真を撮ろう


美術館など屋内だけでなく、屋外にもたくさんのアート作品を展示していることが直島の特徴。島内のいたるところで作品に出会うことができます。

もっとも有名なオブジェが、草間彌生さんがデザインされた「赤かぼちゃ」「黄かぼちゃ」。ビビットな色味と水玉模様が織りなす唯一無二の魅力に、引き寄せられるように見入ってしまいます。

他にも、直島の空を歩いているような感覚を味わえる「直島パヴィリオン」など、写真を撮りながら楽しめるアートスポットがたくさん。島内を巡りながら、お気に入りのアート作品を見つけてみましょう。

旅の疲れを癒してくれる、こだわりのカフェ


直島を旅するときにもう一つおすすめしたいのは、カフェ巡り。直島はそんなに大きな島ではありませんが、おしゃれなカフェがいくつもあります。島内の散策に疲れたら、カフェ巡りに切り替えてみませんか。

旅の途中でも気軽に訪れられるのが、スペシャルティコーヒーを味わえる「ミカヅキショウテン」。季節や天候を考えてブレンドしたこだわりのコーヒーを、素敵なデザインのカップでいただきます。疲れた体においしいラテが染み渡ります。

カフェと併設しているショップでは、オリジナルデニムやTシャツなども販売しています。お土産選びにもおすすめの場所です。

■詳細情報
・名称:ミカヅキショウテン
・住所:香川県香川郡直島町宮ノ浦2291-5
・地図:
・アクセス:宮浦港から徒歩約2分
・営業時間:8時半~17時
・定休日:木曜日
・公式サイトURL:https://mikazukishoten.jp/

②海の見える街、赤穂(兵庫県)


兵庫県南西部に位置する赤穂市。聞き馴染みのない方も多いかもしれませんが、実は関西の新たな旅スポットとして注目を浴びている場所です。

大阪から青春18きっぷを使って約1時間半。海沿いの町を満喫してみませんか。

きらきら坂周辺で、カフェと景色を満喫しよう


赤穂の写真スポットとして人気の場所が「きらきら坂」。播州赤穂駅よりバスに乗り、約30分で到着します。

海を見下ろす坂道とスカイブルーのカフェの外観がマッチして、まるでアニメの中の世界のよう。カフェの前にある看板もかわいくて、ついついカメラを構えてしまいます。


こちらのカフェ「海と坂と」は、赤穂随一の人気店。ランチからおやつまで季節ごとにメニューが変わるので、何度でも行きたくなります。一級建築士であるオーナーがこだわって作った空間とあって居心地も良く、幸せなひとときを堪能することができます。


また、きらきら坂から徒歩約5分の場所にある福浦海水浴場周辺も人気スポットの一つ。海の見える宿兼カフェとして営業されている「今井荘」の前にあるポール越しに海を撮影すると、ダイナミックな写真が撮れますよ。ぜひ、きらきら輝く海をじっくり眺めてみてくださいね。

■詳細情報
・名称:きらきら坂
・住所:兵庫県赤穂市御崎2−1
・地図:
・アクセス:JR播州赤穂駅から神姫バス「御崎」下車、徒歩2分

牡蠣好きにはたまらない、牡蠣料理の宝庫

実は牡蠣の名産地としても有名な赤穂は、牡蠣料理を食べられるお店がたくさん。生牡蠣から焼き牡蠣、カキフライなど、牡蠣好きにはたまらない場所です。

そんなさまざまな牡蠣料理を食べられる赤穂で筆者が食べたのが、「かきおこ(牡蠣入りお好み焼き)」。TVでも多数紹介されている人気店「かましま」にて、牡蠣が入ったお好み焼き(さこしロール)をいただきました。

さこしロールは、ふわふわとろけそうな生地の中に牡蠣がたっぷり入っている、贅沢な一品。おいしさだけでなく、コストパフォーマンスも驚くほどに良く、大満足なランチになりました。

■詳細情報
・名称:かましま
・住所:兵庫県赤穂市加里屋2103-14
・地図:
・アクセス:JR播州赤穂駅から徒歩約15分
・営業時間:[月・水・木・金・土・日] 11:00~16:00  [木・金・土] 19:00~24:00
・定休日:火曜日
・公式サイトURL:https://kamasima.com/information

③ノスタルジックな雰囲気を堪能できる尾道(広島県)


海と山で囲まれた広島県尾道市。大阪から青春18きっぷで行くと、なんと約4時間半。なかなかの長旅となります。

それでも、夏を味わえる絶景スポットやおしゃれな喫茶店・カフェが連なる尾道は、多少無理をしてでも行きたくなる魅力的な場所です。どこか懐かしくなるようなレトロな街を存分に楽しみましょう。

街を一望できる千光寺山周辺をお散歩


尾道といえば、千光寺山からの景色。尾道の古き良き町並みと尾道水道が流れる景色は、何度見ても飽きないほどのノスタルジックな美しさを放ちます。

千光寺公園より数分歩いた場所にある鼓岩(つづみいわ)は、そんな尾道の景色を一人占めできるスポットです。目の前に広がる景色ををカメラに収めましょう。

ただの道でさえも絵になる尾道は、ぜひカメラをおともに旅してほしい場所です。

レトロな喫茶店でひと休み


おしゃれなカフェの激戦区でもある尾道には、新しいカフェが次々とオープンしています。そんな中、ぜひ夏の尾道旅で訪れていただきたい場所が、昔ながらの喫茶店。落ち着いた空間で、おいしいおやつを堪能することができます。

尾道駅から千光寺公園方面へ10分ほど歩いた場所にある「帆雨亭」は、尾道の食と文学に触れることができる喫茶室です。尾道市向島で採れたレモンやオレンジで作ったジュースや、夏季限定で自家製シロップを使ったかき氷をいただくことができます。

木漏れ日あふれる空間でゆっくりと過ごす時間に、心が洗われます。

■詳細情報
・名称:帆雨亭
・住所:広島県尾道市東土堂町11-30
・地図:
・アクセス:尾道駅から徒歩約14分
・定休日:不定休
・電話番号:0848-23-2105
・公式サイトURL:http://www.onomichi.sakura.ne.jp/han-u/

猫を探して歩いてみよう


尾道といえば、猫の町。ということで、猫を探して散策してみましょう。

夏場は暑いので、猫は涼しい木陰で寝ていることも。お散歩している猫に会いたいなら、早朝や夕方がおすすめです。

青春18きっぷを使って、ちょっと遠出旅にチャレンジしてみよう


時間とお金を上手に使うことで、コストパフォーマンスの高い旅を実現できる青春18きっぷ。行きたい場所と電車の時刻を考えながら、自分だけの旅を作ってみませんか。

こんなときでも、「近いけれど、意外と行ったことのない場所に行くことができる機会」と考えて、少しずつ旅を楽しんでいただけたらうれしいです。

All photos by yuri

【特集】NEXT JAPAN TRAVEL – あたらしい旅、だいすきな場所。-


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