アメリカにはたくさんの国立公園があり、旅中でも自然豊かな場所で癒されたいと思い訪れる方も少なくないと思います。2017年10月、TABIPPO編集部がアメリカ横断した際にも様々な国立公園を訪れました。
そこで今回は実際に行った経験と合わせて、アメリカでぜひ行ってほしいおすすめ国立公園を紹介していきます。
*編集部追記
2016年8月公開の記事に国立公園を追加しました(2017/12/30)
ヨセミテ国立公園 Yosemite National Park
グレイシャーポイント Glacier Point
まず一箇所目は、ヨセミテ国立公園。ヨセミテバレー直上にある標高2199mの展望地・グレイシャーポイントからは、ヨセミテ滝、ハーフドーム、バーナル滝、ネバダ滝、クラウズレストを含むヨセミテ国立公園のすばらしい眺めを見ることができます。
右に見える半分に割れたような岩が、ハーフドーム。このハーフドームでは、断崖絶壁にも関わらず、クライミングができるそう。綺麗な景色を楽しみたい方はぜひチャレンジしてみてください!
ミラーレイク Mirror Lake
photo by Abe saxophone
私たちは、湖面に鏡のように山が映し出されるミラーレイクを訪れました。公園内を走るバスに乗って近くのバス停まで行き、そこから約徒歩15分。歩いていると、正面の山が美しく見えるポイントが出てきます。私たちは10月に訪れましたが、夏は水が少ないそうなので、行く時期に注意してくださいね。
トンネルビュー Tunnel View
photo by Abe saxophone
トンネルビューと呼ばれる展望台からは、どこを見渡しても岩肌が広がります。今まで見たことのない大迫力の景色に、思わず時間も忘れてしまうほどでした。
photo by Abe saxophone
そして、ここヨセミテでは、普段なかなか会えない動物とも会えるチャンスも。私たちは出会えませんでしたが、コヨーテが道にふと現れて人間の乗った車に近寄ってくることもあるそうです。
お腹を空かせて食べ物を探しているようですが、そんなかわいそうなコヨーテが現れても、絶対に食べ物を与えないでくださいね。
デスバレー国立公園 Death Valley National Park
メスキート砂丘 Mesquite Flat Sand Dunes
二箇所目はデスバレー国立公園のメスキート砂丘。「死の谷」という恐ろしい名前のついた国立公園ですが、米国の国立公園の中で最大の面積があり、海抜下86mの灼熱砂漠から標高3668mの高山まで横にも縦にも広域に渡っています。
アメリカで最も暑く、最も乾燥し、最も標高が低いのがここ、デスバレーなのです。メスキート砂丘は、360度どこを見ても砂、砂、砂。まるで砂山がたくさんある砂漠に来たかのような感覚になります。
その砂山を歩き始めると、「あの砂山までならすぐ行けるだろうな」と思っていても、実際にはかなり遠く、かつ足に負担がかかるので、なかなかたどり着けなかったり…
でも滑り降りてみたり、足跡で何か書いてみたりと楽しむことはもちろん、ゆっくりリラックスしたり、朝日、夕日、さらには天体観測などを満喫することもできます!
ユービーヒービークレーター Ubehebe Crater
photo by Abe saxophone
私たちは「動く石」を見られるというレーストラックに行く予定だったのですが、遠すぎて到底キャンピングカーではいけないという事実が判明。
そこで進路変更し、「ユービーヒービークレーター」に行くことになりました。
こちらは、約300年前の巨大な噴火によってできたとされるクレーター。直径は約2.4km、深さは約180mもあるそうです。とても大きい隕石が落ちたのかな?ってくらいの大きさで、迫力のあまり吸い込まれそうです。
イエローストーン国立公園 Yellowstone National Park
Old Faithful Geyser
イエローストーン国立公園。実はここは世界初の国立公園なのです!そして一番有名な間欠泉はオールドフェイスフルガイザーです。
昔、45分刻みで忠実(faithful)に吹き上がることからこの名称がつけられたそうです。世界最大級の間欠泉ですが、1959年の地震以来、吹き上がる時間が不正確となってしまい、現在はビジターセンターから吹き上がった際のスティームが放出されたかボリュームを測定し、次回の噴出時間を予測しています。
時間待ちの間は食事をしたり、買い物をしたり、無数に伸びるトレイルをハイキングするのも良いですよ!
グレイシャー国立公園 Glacier National Park
モンタナ州北部に位置するグレイシャー国立公園は、別名「氷河の作った美術館」と呼ばれています。
氷河に削られた山々と広大な湖が美しく、1,132種の植物が生育する「大陸生態系の頂点(Crown of the Continent Ecosystem)」として多くの人を魅了していることでも有名です。
また、驚くことに哺乳類は62種、鳥類は260種、魚類は23種と日常生活では出会う事のない自然が残る世界に足を踏み入れることができます!
ブライスキャニオン国立公園 Bryce Canyon National Park
ブライス国立公園はザイオン国立公園から車で1時間半ほどで到着する、ユタ州南西部に位置する国立公園です。
広さは145km²とアメリカの国立公園の中では小さいですが、標高差650メートルある渓谷を見下ろすことができるビュー・ポイントは圧巻です!カラフルな土柱でできた円形劇場のような地形は、雨や風と自然の力で浸食され出来たもの。
周りに灯りを発する街などもないことから月の光に照らされた姿や、”Dark Rangers” と呼ばれる星空鑑賞プログラムが人気となっています。
ビッグ・ベンド国立公園 Big Bend National Park
ビッグ・ベンド国立公園はメキシコとの国境沿いにあり、東京都の1.5倍の広大さを誇る国立公園です。実は最も来訪者が少ない国立公園として有名なんですが、一度訪れるとまた行きたくなってしまうほど雄大で、何もないのだそう。
何もないからこそ際立つ自然の雄大さがここビッグ・ベンド国立公園の見所で、夕暮れにピンクにグラデーションする空や広大な砂漠にみな立ち尽くしてしまうそうです。
写真では収まりきらない雄大な大地を自身の目で見に行きませんか?
ロッキーマウンテン国立公園 Rocky Mountain National Park
コロラド州北部にあるロッキーマウンテン国立公園では、ロッキー山脈の壮大な山々と自然の野生動物や植物を楽しむことができます。
園内最高峰のロングスピーク(14,255feet/4,345m)の登山をはじめ、初心者や上級者向けのハイキングコースも整備されているので、親子連れや一人旅などシチュエーション別に楽しめるのもうれしいですね。
野生のエルクの群れやコヨーテを間近で見ることも可能です!
グランド・キャニオン国立公園 Grand Canyon National Park
アリゾナ州北西部に位置するこの公園は、東西で450㎞の長さを誇ります。ですが観光客の方が多く訪れるのは、コロラド川を隔てた南側のサウス・リムだけで反対側のノース・リムはアクセスが悪く観光客は少ないとのこと。
グランドキャニオンを間近で見れるのも魅力で、時間があり静かな雰囲気を楽しみながら回りたい人はノースリムにも行ってみてはいかがでしょうか。
photo by kaori tanabe
公園内にはシャトルバスが通っているので、そちらを利用して観光しましょう。絶景を目の前にしたら、シャッターを切る手も止まってしまいそう。
化石の森国立公園 Petrified Forest National Park
photo by Abe saxophone
「化石の森」という名前ですが、そこに暑のは「木の化石」。水が染み込んで化学反応を起こし、宝石と化した丸太がそこらじゅうにゴロゴロと転がっています。
1つ1つの木を見てみると、それぞれが輝いていて触ってみると石そのもの。長い時を経て、宝石に変わっているのです。
ホワイトサンズ国立公園 White Sands National Monument
ホワイトサンズ国立公園は、ニューメキシコ州にある白い大砂丘。白い風紋が美しく刻まれており、空の青、地面の白、の2色の世界が広がります。
私たちが訪れた時はあいにくの曇りでしたが、晴れている日には絶景が見られること間違いなし。明るい色の服を着ていくと、背景の白に映えておしゃれな写真が撮れますよ♪