ライター
向井 愛美 ディレクター・編集者

大阪出身。広告代理店出身、元フリートラベルライター。観光業の発展と個々人の選択肢を広げることに尽力したい。とにかく新しい体験や感動に出会える旅行が好き。人生楽しんだもん勝ち。

飲み会から、たくさんの人を巻き込むイベントへ

原点となった飲み会から、全国の学生を巻き込むイベントを運営することになったTABIPPO初期メンバー。どのように拡大していったのでしょうか。

―旅大学の原型となったイベント以外も実施していましたか?

清水

旅の日かな?

小泉

うん。当時から、本気で学生の間に旅のムーブメントを起こそうと思っていたんだけど、その時までイベントは全て学生向けにやってて。でも「学生だけ集めても意味ないね、社会人とか著名人とか旅行会社の人とか呼んで、俺達の活動を応援してもらわないと」ってなったの。で、そのイベントを当時、下北沢にある高橋歩さんのお店でやった。そこで俺らはこういうことをやりたいっていう熱い思いを大人の方々に共有したんだよね。

清水

まあ、ほぼ、ただの飲み会だったけどね。でも、そのイベントに参加してくれた人たちは学生の無鉄砲さに驚かされたみたい。いきなり旅に関する本を書いてる人とかに「飲み会に来てください、4,000円です!」ってメールをしてたからね。まさかの、お金をもらうっていう(笑)。

小泉

やばいよね。「世界一周のムーブメントを日本に、一歩踏み出すきっかけをあなたに」っていうキャッチフレーズでメールしてたなあ。それをずっと言ってた。

当時のTOP画

清水

来てくれた人でいうと、はあちゅうさん、株式会社シンクロ代表の西井さん、世界一周堂代表の角田さんとか、A-Works共同創業者の滝本さんとか。このすごい人たちが無料どころか(飲み代の)お金を払ってきてくれてるからね、すごい。これが「旅の日」っていうイベント。

清水&小泉「当時は今よりかなり痩せてたんだよ!」

た、確かに…。

 

―「旅の日」から、次はどうされたんですか?

小泉

今度は、旅大学も旅の日も、東京で50~100人くらいでトークライブをやってても意味ないなって思い始めた。もっとでっかいイベントをやって、メディアに取り上げられて、自分たちの活動がニュースに流れたら、世の中へのインパクトが大きいと思ったんだよね。

清水

メディアで取り上げられるような大きいイベントをやろうって話し始めたのが2010年の9月から10月くらいかな。

小泉

中田英寿さんを呼びたいと思ってます!とか旅の日で言ったよね。呼べもしないくせに(笑)。

清水

言ってたね。すごいね、無謀だね(笑)。

小泉

それで、蒲田にある1,500人くらい入る会場を予約して、スタッフを集めて、イベントを企画し始めたのが、今の、BackpackFESTAのはじまり。

第一回BackpackFESTAの集合写真。by しみなおブログ

清水

先にやることだけ決めて、スタッフを集めて、そこからスタートしたよね。スタッフは友達とか、SNSとかで募った。当時だからmixi、アメブロ、Twitterかなあ。みっちー(現社員の恩田倫孝)もルイスの知り合いで来てたね。

小泉と前田も登壇したそう。

清水

30人くらいスタッフが集まって、5~6人は高校生、1人中学生もいたね。それで、俺が代表をやることになって、しょうが協賛金を集める営業部長、ルイスが広報部長、みっちーが運営部長。

 

―ほぼ、今の体制と同じですね…!そのイベントはどうでしたか?

小泉

EXILEのUSAさんがゲストに来てくれたり、お客さんも1,000人以上来てくれて、目標通りメディアにも取り上げられて、世の中に世界一周のムーブメントが起き始める雰囲気も出てきて、大成功だった。

小泉

でも、その次の日に東日本大震災があった。イベントの記憶なんてぱたっと消し去られてしまい…。

清水

本当に次の日だからね。打ち上げして、朝起きたら地震。忘れられないよね、3月11日。

小泉

そのまま、しみなおとルイスとみっちーは大学を卒業して、就職して、社会人になった。俺はまだ大学生だったから、みんなと話して、俺が代表やろうかなってなって。地震があった半年後にまたイベントをやったの。もう一度、同じようなイベントをやったって感じかな。それで、その次の年に俺も社会人になった。

 

(vol.2に続く…)

 

「#TABIPPO10周年」企画やってます!

特設ページはこちら

TABIPPOの歴史、全4回のvol.1、いかがでしたか?創業メンバーである清水と小泉の仲の良さが、まず伝わったのではないでしょうか?

5人での飲み会から1,000人以上を動員するイベント開催までの歴史を振り返ると、当時のメンバーの「とにかくやってみる」という無鉄砲でありながらも、圧倒的な行動力が見えた気がします。また、今も変わっていない、メンバーの思いも。その動きや思いが、当時、まわりの学生たちや大人たちを動かしていたのかなと思いました。

そして、その行動力や思いは今も変わっていません。この歴史から、少しでもTABIPPOという会社やそのメンバーの良さが伝わればいいなあと願っております!

今回対談をしてくれた、清水と小泉をはじめ、学生団体メンバーがそれぞれ別々の会社に就職して、社会人になったところで#1は終わっています。

vol.2でも引き続き清水と小泉に、「どういう経緯で、TABIPPOは法人化することになったのか」「当時、大変だったこと」「お世話になった方々」などを聞いていきます。乞うご期待!

さて、冒頭でもお伝えしましたが、TABIPPOは2020年4月10日、10周年を迎えます。10周年を機にブランドリニューアルクラウドファンディングに挑戦中です。ぜひ応援していただけると嬉しいです。

そしてそして、10周年を記念して、TABIPPO公式アカウントをフォロー&「#TABIPPO10周年」をつけてTwitter投稿をしていただくと豪華なプレゼントが当たるキャンペーンも実施中!ぜひ思い出と共に投稿してください。(応募締め切り:2020年3月31日火曜日)

それではまた次回お会いましょう!

Interview&Photos:ありー

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向井 愛美 ディレクター・編集者

大阪出身。広告代理店出身、元フリートラベルライター。観光業の発展と個々人の選択肢を広げることに尽力したい。とにかく新しい体験や感動に出会える旅行が好き。人生楽しんだもん勝ち。

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