ライター
前田 塁 TABIPPO / 創業メンバー

TABIPPO創業メンバーで、世界78ヶ国を旅しながら仕事をしてます。せっかく現代に生まれたのだから、世界にあるすべての国を訪れて、宇宙を旅行して、仕事でも成功する、そんなワークライフカオスな人生を目指しています。

南米大陸を一人で、人力で(エンジンを一切使わず)横断する旅「ダンシングアクロスザアマゾン」という企画があります。

企画者の名前は宮川 竜一。実は彼にとって、南米大陸への挑戦は2度目。1度目は約7年前、19歳のときにアマゾン川の上流部分を1,000kmほど、単独、イカダで下るという旅でした。

 

旅そのものだけでなく、企画段階からすべて一人での挑戦だった1度目に比べて、今回は多くの人に応援されました。クラウドファンディングで目標額の100万円を上回る130万円を集め、友人に日本事務局を任せ、最愛の彼女も日本で彼の無事を祈ります(そして、南米で一時合流する)。

これだけ多くの人に愛され、共感され、支えられたことには、きっと秘密があるはずだと思い、帰国直後の宮川さんにお話を聞いてきました。

 

ダンシングアクロスザアマゾンとは?

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南米大陸の左端から右端までの約7,500kmを、徒歩とカヌーとイカダだけで旅をし、アマゾン河を大冒険しながら、毎日ダンスをする企画です。旅の様子やダンスシーンを自身で撮影し、ドキュメンタリー映画を作ります。

構想・準備期間は5年間、旅がはじまって1年間は徒歩で、もう1年間は手作りのイカダと、現地調達のカヌーでアマゾン河を下りました。旅をしながら、仲間に犬、リャマ、牛のほか、オウムや猿などが加わります。

 

漫画のような旅の様子は別の記事でご紹介するとして、今回はダンシングアクロスザアマゾン(Dancing Across the Amazon 以下DAA)が生まれ、多くの支援者が集まった背景を読み解いていきます。

ここからは、宮川さんの言葉を中心に。

 

自分にしかできないことを

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自分自身の夢を実現する為なのに、たくさんの方から130万円もの資金が集まりました。嬉しさの反面、そのことがなんだか不思議に思えたんです。

そして、他の誰にも出来ないことを企画し、実行することが出来れば、つまりは世界でオンリーワンの旅をデザインすることが出来れば、そこに人は価値を見いだし、応援してもらえるのだと気付きました。

 

当時あったのは、まずアマゾンへの冒険を再挑戦したいという夢。そして、その様子を映画にして、旅の感動を表現したいという思いでした。

僕は初めから海外の方にも映画を見てもらおうとを考えていたのですが、海外にはアマゾン、冒険、映画、ここまでの要素をかけ算した作品はすでにたくさんあるんです。

 

まずはそれらを全て見て、研究します。そしてそれらの作品に共通して”無い”要素で、なおかつ自分には”ある”ものを探します。

そこで僕が目をつけたのが、大学で四年間勉強した演劇と、以前メキシコのナイトクラブで披露した時にみんなが喜んでくれた、ダンスでした。

こうして、アマゾン×冒険×映画×演劇(クラウン/道化師)×ダンスというDAAの原型ができあがりました。

 

共感されるために、わかりやすく

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自分にしかないものを重ね合わせていくと、必ずオンリーワンを生み出すことができます。ただ、この時に注意することは、マニアックになりすぎないことです。

例えば、携帯電話の基盤に使われているこの部品を使って…という企画は、きっとオンリーワンですが、一般の人たちにとっては共感しずらい企画でしょう。

 

多くの人に共感してもらうためには、企画をわかりやすくし、それを見た人がポジティブなエネルギーを受け取れるようにします。僕の場合、YouTubeなどをたくさん見て、再生回数の多い動画の共通点を見つけていきました。

そして、DAAでは主役を宮川竜一と言う人間だけではなく、より多くの人が受け入れ、共感できるように、ティーティーウーという空想上の人物を創りだして、そのキャラクターが南米中を笑顔でダンスするという形にしました。

 

自分がワクワクするものを選ぶ

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人が見て共感し、応援したくなる旅の構造を考えることは大切ですが、何よりも大事にしなければいけないのは、自分の心の中にある、強い情熱です。

ライター
前田 塁 TABIPPO / 創業メンバー

TABIPPO創業メンバーで、世界78ヶ国を旅しながら仕事をしてます。せっかく現代に生まれたのだから、世界にあるすべての国を訪れて、宇宙を旅行して、仕事でも成功する、そんなワークライフカオスな人生を目指しています。

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