「ホームステイ」と聞くと、カナダやオーストラリアを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
今回はそれとは一味違う、カンボジアの都市シェムリアップからは距離のあるトンレアップという村で、10日間ホームステイした時の生活をご紹介します。
穴だけのトイレ
Photo by Satomi
1番衝撃的だったのはトイレです。お手洗いは、ポツンと空いた穴と、その両横に足を置くスペースだけ。ここに足を置いて用を足し、終わったら横にある雨水を溜めてある大きな桶から水をすくって流します。
日本のような水洗ではないので、流れたかどうかがイマイチ分からないのが複雑なところです。
そしてなんと室内にある場合、このお手洗いは土足禁止!衛生的とは言えないお手洗いを裸足で使うのには、慣れるのにかなり時間がかかります。
私は到着して3日くらいはなるべくお手洗いを使わないように…と思っていましたが、そんな訳にもいかず、一度振り切れた後はあまり抵抗はなくなりました。
初めての方には、かなりのインパクトのあるお手洗いです!
お風呂は文字どおり「水浴び」
photo by pixta
トイレと同じ部屋の中に有るのが“お風呂場”です。電気が十分通っている訳ではないので、小さなランプが一つでお風呂タイムです。
もちろん温かいシャワーや浴槽はなく、あるのはトイレを流す時に使うのと同じ雨水のみ!
大きな浴槽のような所に溜めてある雨水で髪と身体を濡らし、持参したシャンプーや石鹸で洗い、また雨水で流します。温水ではないので、髪が長い人には少し大変かもしれないです。
寒そうですが、これが意外と平気!髪の毛はごわごわになること間違いないですが、暖かい気候のお陰で、風邪を引くことはありませんでした。
その場で体を拭き、お風呂タイム終了です。文字通りの水浴びで、慣れてくると汗をかいた日には気持ち良く感じますよ!
家の前は牛の○○がたくさん!
Photo by Satomi
私が滞在したトンレアップ村は、家畜がたくさんいる村でした。そのため家の前や中庭は牛の糞でいっぱい!
村の中を散歩していると、ほとんどの家の庭に牛が見られます。そして道のいたるところに大量の糞!しかも、その量がかなり多い!道の一部が糞で埋もれていても、特に誰かが片付けるという訳ではないようでした。
街灯が無いので、特に早朝や夜に外を歩く時は足元に要注意です。
ベッドとハンモックで至福のひと時!
Photo by Satomi
カンボジアのホームステイは、「大変そう…」ということばかりではありません!滞在を快適にしてくれた物の一つが、ハンモックです。
私がホームステイした家は、ホストファミリーの暮らす建物と、泊まる人の建物が別々でした。
泊まる人の部屋の中は、人数分のベッドと人数のハンモックがあるだけ、というシンプルなものです。
そしてこのハンモックがとても快適なんです!日本でも様々なハンモックが売られています。網目の細かいもの、一枚布で出来たもの、麻のものなどがあります。
私が滞在したトンレアップ村の家庭や、そのご近所さんでは、どこも太めの縄をねじり合せて大きめの目で編まれたハンモックがほとんどでした。これが体に程よく食い込み、丁度良いホールド感なのです。
将来、自分の家にハンモックを置きたくなる方もきっといるはずです。
日課は朝日・夕日鑑賞
photo by pixta
トンレアップ村には、映画館やボーリング場などの娯楽施設はありませんし、もちろんショッピングモールもありません。
では滞在中何をして過ごしていたかというと、日中は村の学校で勉強を教えていました。ただ学校も日本よりもずっと短い時間しか授業を行わないので、ここではそれ以外のことを書きたいと思います。
まず毎朝、朝日鑑賞からスタート。起きてから、ホストマザーがご飯を用意してくれるまでにかなり時間がありますので、家から約20分くらい歩いて、周りに家が何もない場所で朝日を見ます。
学校が終わり家に戻ってしばらくすると陽が傾いてくるので、そのまま夕日鑑賞です。もちろん街灯はないので、陽が沈み切る前には家に戻ってホストマザーの作ってくれる夕食を食べます。
お分かりいただけるように、時間の流れがとてもゆっくりしているのがカンボジアの村の特徴の一つではないかなと思います。カンボジアの田舎には遮る建物や人工的な明かりがないので、とても美しい朝日や夕日を見ることが出来ますよ♪