旅人だったら誰でも知りたいあんな疑問やこんな疑問を、プロフェッショナルたちに直撃してみた「プロフェッショナルに聞いてみようシリーズ」。今回は航空会社社員に航空券に関する疑問を聞いてきました!
質問:同一のエアラインで乗り継ぎ時間が短すぎて飛行機に間に合わなかった…どうすれば良いですか?(ヒースローやシャルル・ド・ゴール、シカゴなど乗り継ぎ要注意の空港を教えてください!
ぼうっとしてたわけじゃないんだけど、空港着いて次の飛行機に乗り換えようとしたら、時間がすぎていてもうゲートが閉まっちゃった…絶望しかない…こんな時どうしたらいいの?
そんな疑問と合わせて、乗り換えが迷路のような大きな空港、気をつけるべき空港を航空会社社員の方に質問してきました!
回答:MCT(必要最少接続時間)に気をつけて!
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航空会社が補償できるのは、そもそもMCT=Minimum Connecting Time(必要最少接続時間)を満たした予約であることが条件です。MCTは空港ごとに異なり、国内線か国際線か、同一エアラインかによっても異なります。
予約時に全旅程を購入する際には、MCTを満たしていないと発券ができませんが、別手配をしている場合はMCTを満たしているかどうかご確認の上、購入ください。ただし別手配の場合は、MCTを満たしていても乗り継ぎ便とみなされないこともありますので、MCT以上に余裕を持ちましょう。
利用する航空会社によって乗り継ぎ要注意の空港は変わりますが、ロンドンのヒースロー空港は特に余裕を持った方が良いでしょう。
✳︎編集部(元旅行会社・桃)追記
万が一乗り遅れてしまった場合は、その空港にいる航空会社スタッフに、すぐに相談するのことが大切です。確率は低いかもしれませんが、交渉すれば航空会社によっては、次の便に乗せてくれたというケースを聞いたことがあります。
多くの場合は、カウンターで別の便を取り直すか、自分でウェブサイトを通じて手配するかの二択になるでしょう。
その場合気をつけたいのは、乗り遅れた便以降のフライトすべて(例えば、往路乗り継ぎで乗り遅れた場合の帰りの便など)がキャンセルになっているかどうかを確認すること。航空会社の記録上、搭乗していない=途中でその行程を破棄したしたと見なされ、キャンセル扱いになるからです。帰国しようとしたら飛行機がないという可能性も、大いにあるので注意しましょう。
空港カウンターで次の便を購入した時に、一緒に追加代金を支払ってそれ以降の行程を復活させる。それが出来ない航空会社の場合は、また一からそれ以降の便を購入し直す必要があります。その場合は空港カウンターまたはウェブサイトで自分で購入しましょう。
もし旅行会社のツアーで購入した航空券で乗り遅れた場合、すぐに旅行会社に連絡をしましょう。旅行会社のスタッフは航空会社を通じて、お客様が乗り遅れた事実を確認し、一緒に対応を考えます。
追加代金を支払った方が良いか、それとも別ルートで手配し直した方が安くなるかなど、様々なケースを比較しサポートしてくれるでしょう。
スピードが大切ですが、ミスが続くともっとテンションが下がってしまいますよね。焦らず落ち着いて対応することが大切です。
次回のプロフェッショナルに聞いてみよう〜航空会社編〜は「航空会社がストライキで飛行機が飛ばない!どうしたらいいですか?空港が封鎖されてる!どこに連絡したらいいですか?次のアクションは?」。お楽しみに!
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