ライター
Jyaiko カタール在住/約100ヵ国渡航

横浜生まれ中東育ち。現在はカタール在住。今まで住んだことのある国はエジプト、アメリカ、カタール。人生の約半分は海外暮らし。高所恐怖症で飛行機も苦手なのに、旅がしたくてなぜか客室乗務員として空の上で働いている。現在行ったことのある国は約100ヵ国。興味あることは国際協力とモアイとラーメン。

 キング牧師(アメリカ)

photo by Shoko_Jyaiko

「I have a dream…」の演説で有名なキング牧師はアメリカのジョージア州アトランタで生まれました。今現在そこはマーティンルーサーキングジュニア国立歴史地区(Martin Luther King Jr National Historic Site)となっており、キング牧師の生家やお墓、展示コーナーなどキング牧師にまつわる様々なものを見学することができます。

アトランタのダウンタウン近くにあるこの歴史地区は公園のように整備されていて散歩するだけでも気持ちが良いです。

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まず到着したらビジターセンターに行きましょう。ここではツアーでしか中に入ることができないキング牧師の生家ツアーの申し込みができます。先着順となっていますが、1日何回もツアーは行われているようです。ちなみにツアーは無料です。

photo by Shoko_Jyaiko キング牧師の生家

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ビジターセンターにはキング牧師の活動に関する資料や遺品などが展示されていて、彼の生涯について学ぶことができます。また、キング牧師の生涯をまとめた映像を見ることもでき、黒人の公民権運動に生涯を捧げたキング牧師について深く学ぶことも。

また、ビジターセンターの向かいにはキングセンターという建物があり、この中のフリーダムホールにも数々の展示がされています。キング牧師はガンジーを尊敬していて彼の非暴力精神に多大に影響を受けたようです。そのためここにはガンジーに関する展示や、ガンジーの銅像も置かれていて驚きました。

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キングセンターの入り口付近には美しい人口池があり、キング牧師と夫人のお墓はここにあります。

水に囲まれたお墓はとても美しく、私が訪れた時は天気もとても良かったので、まさに天国のように見えました。キング牧師のお墓の近くにはエターナルフレームという永遠に燃え続けている炎があり、人類の平和と平等を願ったキング牧師の魂が燃え続けているように見えます。

また、キングセンター近くにはキング牧師が洗礼を受け、牧師としての人生を歩み始めたエベニザー・バプティスト教会という美しい教会があり、中を見ることもできます。

2018年はキング牧師が暗殺されて50周年です。暗殺されたのが39歳の時とのことですので、もし彼がまだ生きていたら89歳…。もしかしたら今もキング牧師が生きていたかと思うと、肌の色だけで大変な不当な差別を受けていた時代はそう遠い昔でないのだなと感じます。

photo by Shoko_Jyaiko

■詳細情報
・名称:Martin Luther King, Jr. National Historical Site
・住所:450 Auburn Avenue, NE, Atlanta, GA 30312
・営業時間:午前9時~午後5時(生家ツアーは午前10時~午後4時)
・定休日:1月1日、サンクスギビング、12月25日は閉館
・電話番号:(404) 331-5190
・料金:無料
・公式サイトURL:https://www.nps.gov/malu/index.htm

フローレンス・ナイチンゲール(イギリス)

Photo by Shutterstock

「白衣の天使」、「クリミアの天使」、また「ランプの貴婦人」と呼ばれたナイチンゲール。彼女は従軍看護師として戦地に赴き、野戦病院の衛生状態の改善に尽力し、負傷した兵士たちの看護を懸命に行いました。

ナイチンゲールは戦時中に作られたナイチンゲール基金を使い、聖トーマス病院(現在はキングス・カレッジ・ロンドン)内に看護師の養成学校であるナイチンゲール看護学校を設立しました。

そのロンドンにある聖トーマス病院(キングス・カレッジ・ロンドン)には現在ナイチンゲール博物館があります。

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ここでは、彼女の人生についてだけではなく、どのように彼女が看護について向き合っていたか、そしてどのように看護体制を改善させ近代的看護の発展に尽くしたかなどが、詳しく展示されており大変勉強になりました。

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イギリスの南側に位置するハンプシャー州のイーストウィローという場所にナイチンゲールのお墓はあります。

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ここにあるセントマーガレット教会の墓地に、付近のお墓とは異なる家のような形をしたお墓があり、ここに彼女は眠っています。

彼女は有名になることを嫌っていたため、墓石には故人の遺志により名前ではなくイニシャルで「F.N. Born 12 May 1820. Died 13 August 1910.」とだけ記されています。

■詳細情報
・名称:St Margaret of Antioch Churchyard(墓地)
・住所:East Wellow, Test Valley Borough, Hampshire, England
■詳細情報
・名称:Florence Nightingale Museum(ナイチンゲール博物館)
・住所:St Thomas’ Hospital, 2 Lambeth Palace Road, London, SE1 7EW
・アクセス:地下鉄Waterloo駅、LambethNorth駅、もしくはWestminster駅から徒歩
・時間:午前10時~午後5時(最終入場は午後4時30分)
・定休日:12月22日~27日、12月31日、1月1日
・電話番号: +44 (0)20 7188 4400
・公式サイトURL:https://www.florence-nightingale.co.uk/?v=0ab687c6a138

教科書に載っていた偉人のゆかりの地を訪ねてみよう

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私は約4年かけて自分が尊敬していた偉人のゆかりの地めぐりをしました。そうすると教科書に載っているようなすごく遠くて、異次元の世界にいたような偉人たちも自分と同じ人間であると、彼らの存在がグッと近いものに感じることができました。

そして彼ら一人一人の人生は違ったものであるけれど、どの人物も自分の信念を貫き、大きな逆境を乗り越えて人々の為に人生を捧げたことがよく分かりました。そんな力強くたくましく生きていた彼らですが、彼らのお墓の前に立つととても優しく穏やかな気持ちになることができます。

そんな偉人のパワーを直接感じることで自分の人生を今後どうしていきたいか…そんな大きなテーマを考えさせられることができます。

最後に私が今回紹介した偉人たちが残した名言を紹介したいと思います。

 

「愛に対する飢えのほうが、パンに対する飢えを取り除くことよりもはるかに難しいのです」 マザーテレサ

「明日死ぬように行きよ。永遠に生きるかのように学べ」 ガンジー

「愛だけが、敵を友人に変えられる唯一の力だ」 キング牧師

「天使とは、美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である」 ナイチンゲール

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Jyaiko カタール在住/約100ヵ国渡航

横浜生まれ中東育ち。現在はカタール在住。今まで住んだことのある国はエジプト、アメリカ、カタール。人生の約半分は海外暮らし。高所恐怖症で飛行機も苦手なのに、旅がしたくてなぜか客室乗務員として空の上で働いている。現在行ったことのある国は約100ヵ国。興味あることは国際協力とモアイとラーメン。

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