2017年の夏、私は失恋をしました。突然だったためショックは大きく、食欲がなくなったり寝つきが悪くなったりしました。何をしても頭の中は失恋のことで頭がいっぱい。自分が自分でなくなってしまったような気がしました。(今思うとなんであんなに悩んでたのだろうと思いますが、失恋中ってそういうものですよね。)
そんなウジウジしていた私ですが、急にお休みが出来たのです。その休みを利用して、ネパールの田舎でヨガと瞑想の旅に出かけたら、錆びれていた心に元気を取り戻すことができました。
とても濃厚で、体と心に優しく沁み渡った3日間の旅の経験についてお話したいと思います。
心に栄養を与える旅「Retreat」
photo by Shoko_Jyaiko
突然の失恋に、不健康なもやもやとした日々を過ごしていた私。このままではいけないと思い、心を落ち着かせるために始めたのが瞑想でした。ベッドの上に横たわってyoutubeで瞑想ミュージックを検索して、それを聞きながら目を閉じる…。とりあえず頭の中を無にすることを心がけました。
photo by Shoko_Jyaiko
そんな失恋の真っ最中の私に突然やってきた3日間の休み。せっかくの連休だし家にいても埒が明かないので、リフレッシュしにどこに行こうかと考えた結果、ヨガや瞑想ができる旅をしようと決めたのです。
そう思い色々と検索してみたところ「Book Yoga Retreats」というサイトを発見。Retreatとは「日常生活を離れ自分だけの時間や人間関係に浸る場所」または「静修」という意味があり、これはまさに今の私にぴったりだ!と思いました。そんな時、日数的にもちょうど良いコースがネパールで開催されていたので、さっそく参加することにしました。
ネパール・ヨガ・アカデミーについて
photo by Shoko_Jyaiko
私が予約したのは、ネパール・ヨガ・アカデミー(Nepal Yoga Academy)の3日間短期ヨガ・瞑想コースでした。このネパール・ヨガ・アカデミーは首都カトマンズの国際空港から約17km、車で約1時間半〜2時間で到着するカトマンズ渓谷のPalubariという小さな村に位置します。
photo by Shoko_Jyaiko Academy内のヨガ部屋。
この施設には、ヨガをする部屋だけではなく宿泊施設や食堂、そして美しい庭などが整っています。
このアカデミーでは、私のような短期でヨガや瞑想を体験したい人の他に、ヨガのインストラクターになるための資格を取るコースもあります。そのコースの生徒は28日間の日程でみっちりヨガについて学習し、最終的に資格試験を受けることができます。
ネパール・ヨガ・アカデミーでの1日のスケジュール
このアカデミーでは1日のスケジュールが決まっています。規則正しい生活と食事をして、ヨガと瞑想にふける。そんな失恋中の私にぴったりの毎日でした。
6:30-7:00 鼻洗浄
朝起きて一番始めのアクティビティは鼻洗浄です。これはぬるま湯に少しだけ塩を加えた食塩水を、じょうろのようなポットを使って片方の鼻から注ぎます。そして、その水をもう片方の鼻の穴から出します。
この行為は鼻呼吸を重視するヨガにおいて、シンプルですがとても重要な役割を担っています。体の老廃物を除去し呼吸がしやすくなり、酸素をより一層体内に取り込むことによって脳内の血液循環等にも良い効果があると言われています。
7:00–8:00 ヨガ(呼吸セッション)
鼻洗浄後はヨガ部屋に移り、朝一番の呼吸セッションをします。呼吸法をメインにやっていき、自分の体と呼吸に向き合います。
8:00-9:30 ヨガ+瞑想
photo by Shoko_Jyaiko
呼吸セッションのあとはヨガと瞑想の時間に当てられます。朝ヨガは気分がスッキリしてとても気持ちが良いです。ヨガ部屋の窓とドアを開けて、外の新鮮な空気を取り込みながら行います。このヨガの後は1日を軽やかな気持ちで迎えることができます。
9:30-10:30 朝食
このアカデミーでの食事は全てオーガニックの食材を使ったベジタリアン料理です。ネパール料理が主流ですが、日本人の口にも合いとてもおいしかったです。
おかわりも自由にすることができますが、私は朝ヨガをして体も心も軽くなった気がして自然と食べ過ぎないようにしていました。朝食のあとには温かいお茶を頂きます。