ポーランドらしく美しい教会がたくさん!
Photo by Nitta Hiroshi
ポーランドはキリスト教カトリックに対する信仰心があつい国で知られています。そのため、どの都市にいってもカトリック教会がたくさん!もちろん、教会で行われるミサには数多くのポーランド人が参加します。ビドゴシチも例外ではありません。
こちらは目抜き通り、グダィンスク通りにある聖ペテロ・パウロ教会です。1872年~76年にかけて建てられ、建築スタイルはネオ・ロマネスク、ネオ・ゴシックスタイルです。
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私はポーランド人の友人と共にイースターの前日に訪れました。人々はイースターエッグを持って神父からの祝福を受けていました。
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旧市街から少し歩くと、ドーム型の不思議な建物を見つけました。こちらは聖ヴィンセンシオ・ア・パウロ聖堂です。第二次世界大戦でダメージを受けましたが、長年にわたる修復作業を行い、1990年代後半に再建されました。
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聖堂内は思ったよりもシンプルで所々に巨大なモザイク画がありました。
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こちらはビドゴシチで最古参の部類に入るゴシック建築の教会です。建てられたのは15世紀初頭のこと。その後、何度か再建され、現在の姿になったのは20世紀初頭です。教会の規模はかなり大きく、カメラに収めるのがやっと、という感じでした。
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聖堂内は外観とは異なり、思っていたよりも派手でした。ところで、この教会には1939年に発生したナチス・ドイツによるビドゴシチ住民に対する虐殺事件の碑がありました。ビドゴシチは幾度ともなく他国に占領され、苦難を乗り越えてきました。
優美な建物が楽しめる通り、グダィンスク通り
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ビドゴシチの目貫き通りにあたるのがグダィンスク通りです。グダィンスク通りはその名のごとく、北上するとグダィンスク行きの国道に出ます。通りにはレストランや商店が立ち並び、観光の拠点にするには最適です。グダィンスク通りには様々な建築スタイルが見られます。
こちらは先ほど紹介した聖ペーター・ポール教会の近くにあるTenement Carl Meinhardtという建物です。建設年は1909年とのこと。当時、建てられた典型的な近郊住宅です。通りの中心地に位置するせいか、存在感がありました。
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北に向かって歩くと均整のとれた美しい建物に出会えました。こちらはグダィンスク通り63番地にある住居用建物、Józef Święcicki tenementです。建設されたのは19世紀末のことで、機能主義、ネオルネサンス、ネオバロックの混成形となっています。右正面の窓枠のデザインが素敵だなと思いました。
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グダィンスク通りには珍しく緑色の建物を見つけました。こちらはグダィンスク通り93番地にある Carl Bradtke Tenementです。こちらも19世紀末に建てられたもの。よく見ると、最上階の装飾がなかなか素敵です。
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グダィンスク通りの建物群が整備されたのは最近のことです。日本のガイドブックではほとんど紹介されていませんが、まるで建築博物館にいるよう。カフェに入りながら、ゆっくりと建物めぐりを楽しんでください。
ビドゴシチ観光の注意点
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ビドゴシチにはあまり観光客が訪れないせいか、スリの気配すらありませんでした。都市と言いながらも、街中は平日でものんびりモード。まるで、現地住民のように観光できます。
今回、私はビドゴシチに住むポーランド人の友人と観光しました。1人で訪れる場合はホームページを通じて、ビドゴシチの観光情報を仕入れた上で訪れることをおすすめします。私は4月下旬に訪れましたが、インフォメーションセンターは閉まっていました。
▶︎ビドゴシチ市のホームページ