ショパンの故郷・ポーランドで音楽の旅を。ゆかりの地ワルシャワでしたい5つのこと

天才ピアニスト、ショパンはポーランド生まれ。ポーランドの首都・ワルシャワの国際空港は、ショパンを称えて「ワルシャワ・ショパン空港」と名付けられています。

今回は、ショパンが育ったワルシャワで、「ショパンゆかりの地」や「ショパンの音楽を楽しめる場所」を5つ紹介したいと思います。クラシックに詳しくないし、ショパンの曲がわからない……なんて方もご安心を。

ワルシャワでは街のいたるところで気軽にショパンの音楽に触れられるので、ピアノの音色が好きな方なら誰でも楽しめるはずです。クラシックに詳しくない私も、ショパンのピアノの音色を聴いてうっとりしながら、いつもとはちょっと違った気分で街を散策することができました。

ポーランド・ワルシャワってどんなところ？

「そもそもワルシャワってどんな街？」 と思う方もいるのではないでしょうか。

ワルシャワはポーランドの首都で、人口180万人ほど。2021年9月6日時点では、成田空港からワルシャワ・ショパン空港までの直行便が就航しているので、片道11時間半ほどでワルシャワに到着します。

中世ヨーロッパの街並みが楽しめる歴史地区を散歩したり、ショパンの音楽を聴きながら街を散策したり、ワルシャワのランドマーク的存在の文化科学宮殿を見学したりといった観光プランが人気です。

東欧ならではのカラフルで可愛らしい建物が並ぶ歴史地区。対照的に、ワルシャワ中央駅の近くには、ソ連の支配下時代に建てられた無機質なビルがそびえ立ちます。その街並みからは、時を経るとともに変化してきたワルシャワを感じることができます。

ショパンゆかりの地「ワルシャワ」でしたい5つのこと

ワルシャワの基本情報を確認したところで、さっそくショパンゆかりの地・ワルシャワでしたい5つのことを紹介します。

1. ショパンお気に入りの散歩道を散策

ショパンゆかりの地ワルシャワでしたいこと1つ目は、ショパンお気に入りの散歩道を散策することです。

学生時代のショパンが気に入っていた散歩コースは、新世界通り（Nowy Świat）からワルシャワ王宮へ続く1本道。親友のティトゥス・ヴォイチェホフスキ（Tytus Woyciechowski）と、よくこの道を歩いたそうです。

新世界通りとクラクフ郊外通り（Krakowskie Przedmieście）を通ってワルシャワ王宮に向かう1本道は、歩いて約25分ほど。通りには、たくさんのレストランやカフェ、教会などが立ち並んでいるので、教会を見学したり、カフェで休憩したりしながらゆっくりと散策できます。

2. ショパンの心臓が眠る「聖十字架教会」を訪れる

ショパンゆかりの地「ワルシャワ」でしたいこと2つ目は、ショパンの心臓が眠る「聖十字架教会（Kościół Świętego Krzyża）」を訪れることです。

聖十字架教会は、先ほど紹介した散歩道、クラクフ郊外通り（Krakowskie Przedmieście）沿いにあります。

ショパンは20才でポーランドを旅立ったきり、帰国することなくパリで生涯を終えました。けれど、ポーランドを愛する気持ちは強く「祖国ポーランドに心臓を還してほしい」と遺言を残します。死後、姉のルドヴィカによって、家族でよく通っていたこの聖十字架教会の柱に彼の心臓が納められました。

ショパンのポーランドへの思いは、作品にもあらわれています。ポーランド民謡「ポロネーズ」の名が入った楽曲を、生涯にわたって発表し続けたのです。

たとえば、ショパンの代表作「英雄ポロネーズ」。ポーランド民謡を感じることができる楽曲なので、ぜひ聴いてみてくださいね。

3. 「ワジェンキ公園」のショパンコンサートで生ピアノ演奏を楽しむ

ワルシャワ市内にある巨大な公園「ワジェンキ公園（Łazienki Park）」では、無料でピアノの生演奏を楽しめる「ショパンコンサート」が開催されます。

このショパンコンサートは、1959年に初めて開催されてから50年以上続いている歴史あるコンサート。公園内ショパン像の前で開催されています。

通常であれば、5月〜9月の毎週日曜日に行われるのですが、今年はコロナの影響でオンラインでの開催です。生演奏が聞けないのは残念ですが、オンラインだとどこからでも聴けるのがうれしいですね。興味がある方はぜひ公式Webサイトで聴いてみてください。

日本人ピアニストの方も演奏されています。