旅の楽しみの1つに、その国の人たちと交流するというものがありますね。海外の人たちとの出会いは、良い意味でカルチャーショックを与え、自分の視野を大きく広げてくれます。でも、初対面で仲良くなれるのかしら?そんな時に、仲良くなりやすいのが、バーなどお酒を飲む場所。
ちょっと気が大きくなって、声もかけやすいですよね。世界中の「乾杯!」を覚えてバーで現地の人たちや他の旅行者と仲良くなっちゃいましょう!
*編集部追記
2015年の記事に13ヶ国の乾杯を追加しました(2018/01/06)
アジアの乾杯!
中国や韓国などの乾杯は日本と同じで、「杯を干す」、飲み干すという行為そのものを表す意味の言葉を使っています。どうも「乾杯」という行動の起源はヨーロッパのようで、日本でも幕末にイギリスと条約を結んだ際に、イギリスに敬意を示してイギリス流のお祝いとして乾杯をしたのがはじめのようです。
外から入ってきた行為だと思えば、「乾杯」という言葉が動作そのものの意味なのも頷けます。
韓国は「コンベイ」
タイ語の「チーヤ」
ヒンズー語は「チアース」
ベトナム語は「カンリー」
インドネシア語は「ベルスラン」
中国の乾杯!
photo by pixta
中国の乾杯は「干杯(ガンベイ)」
中国の乾杯の手順はこちら
①それぞれグラスに注ぎます。このとき誰が誰のビールを注ぐなどの明白な決まりはありません。
②乾杯をします。「干杯(ガンベイ)」!
③ここで注意しなければいけないのはグラスの高さです。自分のグラスがホスト役のかたのグラスよりも高くなっては失礼な行為となってしまいます。
ヨーロッパの乾杯!
Photo by shutterstock
さてアジアにも影響を与えた乾杯の本家本元、ヨーロッパ。乾杯はそもそも宗教的儀式が起源のようですが、
フランスは「サンテ」
イタリアは「アッラサルーテ」
スペインは「サルー」
ポルトガルは「ヴィヴィ」
ポルトガルの「ヴィヴィ」などラテン系では相手の健康を祝う意味の言葉が「乾杯」を表す言葉として使用されています。杯を飲み干す意味は毒が入っていないことを示すため、と少々物騒な説もあります。
諸侯が乱立し領地争いを繰り広げてきたヨーロッパの歴史を考えるとなんとなく納得できそうです。
ドイツの乾杯!
photo by shutterstock
ドイツの乾杯は「Prost!(プロースト)」
ドイツの乾杯の手順はこちら
①ビールを注ぐ前にお互いのグラスを当て合わせます。
②ビールを注いでアイコンタクトを行いながら…
③「Prost!(プロースト)」! と言ってお互いにビールを合わせます。
ハンガリーの乾杯!
photo by shutterstock
ハンガリーは中央ヨーロッパに位置する国でオーストリアなどに囲まれた共和国家です。ハンガリーの乾杯は「Egészségére!(egg-esh ay・ged・reh・)」
ハンガリーの乾杯の手順はこちら
①各自自分でビールを注ぎます
②絶対に自分のグラスを相手のグラスに当てては行けません。相手に攻撃すると捉えられてしまいます。
③最後に「Egészségére!(egg-esh ay・ged・reh)」!
アルメニアの乾杯!
photo by shutterstock
アルメニアはトルコとグルジアのちょうど真ん中あたりの南コーサカスに位置する共和国です。アルメニアの乾杯は「Կենացը(gen・ots・it)」
アルメニアの乾杯の手順はこちら
①一本のボトルをそれぞれのグラスにそそいでいきます。
その際、最後の一滴が入った人が次のボトルを買うという慣習があります。
友人への好意を示したい場合は自分のグラスに最後の一滴が落ちるように計算するのが良いの
でしょう。
②最後に「Կենացը(gen・ots・it)」!
アイルランドの乾杯!
photo by shutterstock
アイルランドの乾杯は「Sláinte!(スランチェ)」
アイルランドの乾杯の手順はこちら
①友人同士で飲みにきた場合は一人がまず最初に全員分のビールを購入します。
②その後は他の人がビールを買ってくれる習慣になっています。
③最後にSláinte!(スランチェ)!