みなさん、こんにちは!TABIPPO編集部の西嶋です。
今回は、12月21日にTABIPPOオフィスで行われた講義 「アイディアを形にするための『プロデュース論』」の様子をレポートします。登壇者は株式会社KabuK Style Co-CEOの大瀬良亮さん、ファシリテーターはTABIPPOマーケティングチームの篠原輝一さんです。
そもそもPOOLOって?
POOLOのことを初めて知る方も多いかと思うので、簡単に説明すると、TABIPPOが今年3月に21世紀型のグローバル人材を育成するべく200名のメンバーを募集し、新しい学びの場としてオンラインとオフラインの両軸でコミュニティを作りながら、1年間を通して21世紀型のグローバル人材に育っていくというプログラムです。
詳細については、POOLO公式サイトをご覧ください。来年POOLOに参加してみたいなと考えている方はぜひ読んでいただけたらうれしいいです。
大瀬良さんってどんな人?
大瀬良さんは長崎のご出身で、筑波大学をご卒業後、電通に入社。電通では、ソフトバンクや高知県のプロモーションを担当したのち、政府へ出向し、首相官邸のSNS広報をプロデュースされていました。
高知県民の家族のあたたかさを押し出した「高知家」プロモーションを通じて、高知県の移住希望先ランキングは急上昇。首相官邸のインスタは「JKが運用しているのでは?」と日本中をざわつかせ、今や、フォロワー25万3000人を抱える超人気アカウントになっています。
Q. これまで何か国に行ったんですか?
政府に出向していた際、のべ70か国を訪れたという大瀬良さん。総移動距離は60万キロメートル以上。これは地球15周分にのぼります。ときには、片道26時間かけて南米に行き、日帰りで日本に帰ってくるような日程もあったそう!
Q. HafHってどんなサービスなんですか?
大瀬良さんが共同代表を務める株式会社 KabuK Styleのサービス、HafH。”Home away from Home”の頭文字を取ったもので、そのサービスを一言で表現すると「定額で、世界中住み放題」というもの。
17か国地域に137都市、194の拠点があり(2019年現在)、どの拠点も快適に働けるスペースと宿泊スペースを備えています。HafHを利用すれば、気軽にお得に、働きながら世界中を旅することができるのです。
また、HafHコインを使えば、個室を利用することも可能。泊まれば泊まるほど、コインが増える仕掛けなので、利用するほどお得に旅できるというわけですね!
大瀬良さんがHafHを考案したのは、タイトなスケジュールで世界を旅して働く世界中の人たちと出会い、彼らが生み出すイノベーションのスピードに危機感を覚えたから。
世界を舞台に働けるようにならないと、近い将来、「日本っておもしろくないよね」と言われる日がやってくる――そう感じたそうです。
また、日本の 住宅事情に疑問を唱えたいという想いもありました。日本では、不動産を借りるときには敷金、礼金、保証金が必要です。これは、世界を旅して働きたい人や身元保証人がいない人、数か月だけ住んでみたい外国人などには、不利な仕組みだと言えます。
好きな人と好きなように暮らせる世界を実現させたい――そんな想いがあったそうです。多くの人にHafHを楽しんでもらうには、お金も時間も必要です。だから、国内外の既存の宿泊施設との提携をスタートさせ、今や拠点数は200近くに。利用者もどんどん増え、予約受付数は4000泊を数えるまでになりました。
Q. 世界を旅して働くって、ハードルが高いのでは?
「今、日本から出ることのハードルは、かつてないほど低くなっています」と大瀬良さん。東京から東南アジアへの航空券は、東京~大阪の新幹線の切符代より安いですよね。しかも機内では、贅沢に読書や映画鑑賞を楽しむことができます。便利なアプリが登場したことで、道に迷わず、移動にも言語にも困らなくなりました。そしてHafHを使えば、安全な宿を探す手間を省くことができます。
日本では、まだまだリモートワークを認める企業は少ないというイメージがあるでしょう。実際、海外では、リモートOKの企業は56%。その一方で、日本はわずか14%です。
では、東京に注目してみるとどうでしょう。なんと、25%の企業がリモートワークを認めているというデータがあるそうです。3年前の7%と比べると、大きく増加しています。HafHも後押しとなり、今後はリモートワークがさらに定着することになるでしょう。