こんにちは。カナダのユーコン準州でオーロラガイドをしているSATOMIです。
先日アウトドアの聖地ユーコン準州で、カナダに来てからはじめてテント泊登山に行ってきたので、そこで感じたことや大変だったことなどをお伝えしたいと思います。
日帰りのハイキングとは違って、宿泊をともなう登山は荷物も増えて、初心者の方だと一気に不安が増えるのではないでしょうか。
テント泊登山を考えているけど、なかなか踏み切れない!という方の参考になれば嬉しいです。
場所:ユーコン準州、タリホー・マウンテンからアニー・レイクにかけて。
日数:1泊2日
歩行距離:片道約10キロ
テント泊登山とは?
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テント泊登山は、日帰りのハイキングや、車でキャンプ場にアクセスしてそこで宿泊するオートキャンプとは異なり、「食料やテントなど、必要なものを全て持ってロングトレイルを歩く」登山です。
つまり日帰りではなく、マルチデーのハイキングとなり、そしてテントを張る場所もより自然の奥深い場所になります。そのため、1日歩いただけでは辿り着くことのできない、より街から離れた場所へ行くことができるのです。
初めてのテント泊登山で不安がたくさん…
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今回は、私にとってカナダで行く初めてのテント泊登山だったので、「何が必要なのか?どれだけ天気が変わりやすいか?食料はどうすれば良いのか?」など、疑問や不安がたくさんありました。
その中でも特に心配だったのが、体力が持つかどうかです。普段から歩いたりクライミングはするものの大きな荷物を持って10キロ以上歩いたことはなかったので、バテずに行くことができるかどうかが心配でした。
結果的に問題なく行ってくることができましたが、日帰りハイキングではあまりない疲れが翌日に来ました…。これも普段の積み重ねだな、と痛感したところです。
荷物をいかにコンパクトにするかが重要
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「なるべくコンパクトに、軽く、且つ必要なものは省かない」を実現するべく、ハイキングガイドの友人のアドバイスも貰いながら荷造りをしました。今回のバックパッキング登山で学んだのは、
・水は2L程持参、あとはフィルターを持参して写真のように水源があれば現地で調達
・小分け用にはかさばらないジップロックを活用
・コンパクトにまとまるジャケットがある場合はそれを持参
また、バックパックへの詰め方一つで身体に負担がかかりにくかったり、物が取り出しやすかったりと、コツがいくつもあります。
下記リンクのウェブサイトには、どのように荷物の重さを分散すると良いか、寝袋はどこに入れるのが最適か、など詳しく書かれているのでとても参考になりました。
バックパックはどんなサイズのものを使った?
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バックパックは2年前に購入したオスプレイの「Kyte」で、66Lのものを使いました。テント、食べ物、水、服など、必要なもの全てを詰め込み往復20キロ以上歩きましたが、とても快適!
何といっても腰のベルトや肩のパットが柔らかく、かつしっかりしているので特に腰は全く痛くならず、楽しむことができました。肩も翌日に少し疲れがある程度で、その性能に大満足でした。
周りの友人もオスプレイを愛用している人はとても多く、特にベルトと肩パットのクッションは他ブランドと比べても個人的に良いと思います。
またベルトの長さをしっかり調節して身体にフィットした状態で歩くのがとても大切だな、と感じました。
体型も人それぞれ違うので、バックパックを購入する時は、店頭で実際に背負ってみるのがベターです。
服装はどんな天候にも対応できるように
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一番苦労したのが服装です。「山の天気は変わりやすい」と言いますが、正にその通り。
タンクトップと短パンでも暑いくらいになったと思ったら、しばらくすると持っているジャケットのほとんどが必要になったり、実際に1日の中で気温も天候もコロコロ変わりました。
66Lのバックパックの中はかなり一杯でしたが、今回は防寒具・アウターとして、ダウンジャケット、ソフトシェル、レインジャケット(ゴアテックス)、コンパクトウィンドブレーカー、フリース、ニット帽、ネックウォーマーを持っていきました。
その中でも個人的に次回も絶対持って行こうと思うものは以下でした。(もちろん標高や場所にもよります!)
・レインジャケット(ゴアテックスジャケット)
・コンパクトウィンドブレーカ―
・ニット帽
・ネックウォーマー
速乾性のあってにおいも残らないメリノウールのインナーや靴下を着れば着替えが少なくて済みますし、防寒にも優れているので今回はダウンジャケットは夜でも使いませんでした。
朝テントを開けたら絶景が待っている
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何と言っても堪らないのは、自然の中で目覚める爽快感!朝起きて、テントを開けると目の前には絶景が広がっているのです。
重い荷物を背負って長い距離を歩いたからこそ楽しめるご褒美の瞬間がたまらなかったです!起きたすぐあとにお湯を沸かしてコーヒーを淹れ、それを360度大自然に囲まれながら飲む時間は最高の一言に尽きます。
朝、山の中で目覚められるのはバックパッキング登山ならではの楽しみで、本当に病み付きになりそうです。
日帰りハイキングにはない魅力がたくさん!
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バックパッキング登山は、日帰りハイキングとは違う知識や道具が必要だったり、事前準備に時間はかかります。ですが、だからこそより大自然の奥深くにアクセスができて、数日掛けないと行くことのできない絶景を見られるのが魅力です!
また夏が終わる前に、なるべくたくさんテント泊登山を楽しもうと思います。