アルプスの名峰、ヨーロッパ最大級の氷河、宝石のような湖、美しい街並みなど、様々な魅力を持つスイス。絶品のチーズ料理を食べながら、眺める絶景は素晴らしい思い出になるでしょう。
今回は、そんなスイスの世界遺産全10カ所をご紹介します。
スイス・アルプス ユングフラウ‐アレッチュ
アレッチェ氷河は、西ヨーロッパ大陸最大最長の氷河で、この氷河地帯一帯は森林保護区となっています。地域の半分が氷河に覆われており、世界で最も美しい高山風景の一つ。
夏場には氷河を見下ろしながらのトレッキングもできます。エーデルワイスを見ることもできるでしょう。スイスを代表するユングフラウの山並みが世界中から観光客を引き寄せています。
ベルン旧市街
スイスの首都ベルンには、中世ヨーロッパの姿を今に伝える旧市街があります。街の所々には美しい彫刻の施された水のみ場があり、ヨーロッパ最長とも言われるアーケードに沿って入り口が並ぶ地下室や統一された赤茶色の屋根など、特徴的な街並みが印象的です。ベルン大聖堂の鐘楼に登ると、この旧市街を一望することができます。
ザンクト・ガレンの修道院
中世において知識人達の総本山となっていたザンクト・ガレンの修道院は、現在はバロック建築の傑作として評価される世界最大級の中世の図書館となっています。
1983年に世界文化遺産として登録されました。修道士達が書き残した写本をはじめ、16万冊にも及ぶ膨大な数の貴重な書物が保存されており、スイス文化に置いても貴重な場所の一つです。
レーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観(スイス側)
イタリアと共同登録された世界遺産。 およそ100年もの歴史を持つスイス最大級の私鉄で、イタリアとの国境を越えて続いている路線です。
標高差のある山々を上がったり下ったりしなければいけなかったため、勾配を克服するために線路上にループや螺旋状になったルートが造られました。自然景観を損ねないように考えて造られており、美しい景観を望むことができます。
ラ・ショー=ド=フォンとル・ロックル、時計製造業の都市計画
もともとスイスの国定重要文化財であった二つの街、ラ・ショー・ド・フォンとル・ロックルは時計産業のメッカとして知られています。
17世紀より続く伝統的な時計製造業に重きを置いて、住居と工房が混ざり合って並んだ街並みはスイスの美しい産業都市を代表するひとつです。19世紀には大火に見舞われましたが、計画的に再建され見事な復興を果たしています。
ラヴォー地区の葡萄畑
ベルンからローザンヌの間を列車で走ると、美しいパノラマビューを車窓から楽しむことができます。レマン湖畔には30kmにも及ぶ美しい葡萄畑が広がり、丘の傾斜に並ぶ石堀で囲まれた葡萄の段々畑を見ることができます。
11世紀にカトリックのシトー会とベネディクト会の修道士達によってワイン製造が始まり、今にその伝統は受け継がれています。