こんにちは、TABIPPO編集部の伊藤美咲です。
この記事は、2022年7月21日に行われたオンラインイベント「元アナウンサーの地域おこし協力隊員が語る、”摩周湖といで湯の街”北海道・弟子屈町の未来」のレポート記事です。
このイベントでは、ゲストに北海道川上郡弟子屈(てしかが)町で地域おこし協力隊として活動している川上椋輔さんをお迎え。TABIPPO代表の清水と観光の未来についてトークセッションをしていただきました。
地域おこし協力隊や弟子屈町の魅力についてたっぷりと聞くことができ、地域との関わり方についても学ぶことができたこのイベント。参加した方も、できなかったよという方も、ぜひ最後までご一読ください。
(以下、トークイベントより抜粋)
今、日本で一番アツい制度!?地域おこし協力隊とは
川上
地域おこし協力隊は、今日本で一番アツい制度だと思っています。総務省から予算をいただいて、3年間という決められた期間の間、地域の中でさまざまな活動をすることができる仕組みです。
都市部にいる若者を地方に促すことを目的とした制度なので、現在都市部で暮らしている方は採用の可能性が高くなりそうです。
清水
川上
清水
川上
清水
観光資源の宝庫!弟子屈町の魅力
川上
川上さん作成の資料
川上
川上さん作成の資料
清水
川上
清水
川上
川上さんが、活動の舞台として弟子屈町を選んだ理由
川上
3.11での被災経験をきっかけに、学生時代から地域で活動することに関心を強く持ちました。でも、大学卒業後の若者が地域に入っても何もできないと思い、関心を持ちながらも、小さい頃からの夢であったアナウンサーの道へ進みました。
けれど、就職3年目の頃にアナウンサーを続ける意味を見いだせなくなってしまったのと同時に、コロナで働き方や生き方、考え方が大きく変わるタイミングが来ました。さらに、道東テレビが地域課題の解決を目的に、弟子屈町で活動をしていくフェーズに入るタイミングも重なっていたようで、「弟子屈町に行きませんか?」とお声がけいただいたことが結果的に移住につながりました。
清水
川上
清水
地域へ入り込むには弱点を曝け出すことが大事
清水
川上
清水
川上
清水
川上
清水
川上
あとは、弟子屈で暮らし始めてから気づいたことは、自分の弱点を曝け出し続けることが大事ですね。わからないから教えてほしいというスタンスを出していかないと、街の方々もどう接すればいいのかわからないんですよね。
弟子屈町に限らず、地方は若い世代が来てくれるだけで嬉しいと思っていて、どのように手伝えるのかを考えてくださる方が多いと感じます。
清水
質疑応答[1]:地域のクリエイターとのつながり方は?
川上
人口が約7,000人で若い世代同士が繋がりやすい環境ではあるのですが、つながる場所を作ることは大事だと思います。弟子屈町に住んでいるということは、リモートでできる仕事をしている方が多いんですよね。
Twitterで弟子屈町関連のツイートにいいねをしている人が弟子屈町在住と書いている場合も多いので、DMを送ってみることもあります。僕が移住してきた2020年よりも、今の方がSNSを使っている人がかなり増えた印象です。
今は僕が弟子屈町の広告塔のような位置付けで活動させてもらっているので、ありがたいことに周りから情報をもらえる機会が増えました。やっぱり地域おこし協力隊の肩書きは強いなと感じますね。
清水
川上
気軽にみんなが集まれる場所がないなと思って作ったのですが、逆にクリエイターだけが集まる場所になってしまうと街の人が入ってきづらくなってしまうので、設計は試行錯誤しているところですね。
弟子屈町のコワーキングスペースに来る方は、仕事をしに来ているのではなく、コミュニケーションを求めてきているのは面白いなと思います。
清水
川上
人と人を繋ぐときに当事者二人だけで合わせるのと、繋ぎ合わせた人がいるとでは全然違うじゃないですか。実は弟子屈町に住んでいる人同士でも、きっかけがなくて交わってこなかった人たちってたくさんいるんですよね。
そこに移住者である僕たちが居合わせたときに巻き込んで繋ぐことで、相乗効果が発揮されることってすごく多いんです。こういうことができるのも移住者の強みかなと思います。
弟子屈町が抱えている課題
清水
川上
地域の方々の言葉が統一されている……つまり未来イメージが共有・統一されている場所は、強いと思うんです。でも、弟子屈町はまだみなさんの目指すべき姿が統一化されていないと感じるので、もっと対話をすべきだなと思っています。
最近は弟子屈町に注目してくれている人が増えて、川湯温泉だけでなく市街地で過ごす時間を重要視してくださる人も多くなっているので、このチャンスを活かしていきたいですね。
清水
川上
弟子屈町にある企業が観光庁の「第2のふるさとプロジェクト」のモデル事業に採択されていることもあり、先日みんなで弟子屈町について話し合う機会があったのですが、やっぱりみなさんがぼんやりとイメージしている未来は同じなんですよね。
まだまだ対話をする必要はありますが、そのとき全員で出した「人類が忘れてしまった本物を取り戻せる場所」という言葉は一つのキーワードになるかなと思います。
清水
観光地のプロデュースは、会社の経営と似ているなと感じます。TABIPPOが「旅で世界をもっと素敵に」というビジョンを掲げて事業を展開しているように、観光地も目指す方向性に向かってどう動いていくかを考える必要があるので。
弟子屈町のみなさんや近隣地域の方々ともっと対話をして、チームワークを築いていくことが大切かなと思います。あとは外部から訪れた僕らが地域の方々にその土地の良さを伝えるとすごく喜んでくださるので、ポジティブな影響を与えることでエンパワーできることも多いんだなと気づきました。
弟子屈町を訪れる旅行者に求めること
川上
弟子屈町は訪れた人を快く受け入れてくださる方が多いので、積極的に地域に入ってくださる方にぜひ来ていただきたいですね。さまざまな人との対話が生まれることで、もっと多くの相乗効果が生まれると思います。
「景色は一度でいいかもしれないが、人にはもう一度会いたくなる」という言葉が好きなのですが、まさに弟子屈町には、また会いたいと思える人が多い街だと思います。
清水
川上
質疑応答[2]:質疑応答:参考にしている地域はありますか?
川上
じつはないんですよね。各地域の成功事例はたくさんあるんですけど、それに囚われるのも良くないかなと思っています。僕がいろんな地域を旅する中でいいなと感じる街に共通するのは、飲みの場でポジティブな街の未来の話をしていることなんですよね。
特定の地域を参考にすることはありませんが、ポジティブな街の未来を語れる土壌は大切にしています。
質疑応答[3]:地域おこし協力隊の魅了をもっと知りたい
川上
清水
これからの新しい旅とは
川上
清水
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