旅をテーマに学ぶ「あたらしい旅の学校・POOLO」は、旅と人生をつなぐ大人の学びをコンセプトとしたオンラインスクールです。
全4コースある中で、最もスタンダードなライフデザインコース「POOLO LIFE」は、「旅と仲間で、未来を揺さぶる」をコンセプトとした、旅と仲間を通して人生と社会を自由探求する8ヶ月のコースです。
期間中は、豪華講師陣による多彩な講義が開催され、参加者同士の共創やワークを行いながら自分の人生で大事にする価値観を言語化し、社会を揺さぶる企画を具体的に形にしていきます。
今回お話をうかがったのは、POOLO LIFE9期卒業生で、社会人2年目のみずさんです。

POOLO LIFE参加前は激務で疲弊し、今後のキャリアに悩んでいたみずさん。卒業後の現在は、「書く仕事をしながら世界を旅する」という目標を持っています。
そんな変化のきっかけになったのは、困ったとき当たり前に助けてくれる仲間との出会いと、思いを持ってやりたいことをやればまわりに良い影響を与えられる、という確かな手応えでした。
激動の8か月で起きた変化と、POOLO LIFEがどのような可能性をもつ場なのか、お話をうかがいました。
見出し
今の延長線上にある未来を想像したら、全然楽しくなさそうだった
ーーはじめに、POOLO LIFEに参加した理由を教えてください
一番の理由はキャリアに悩んでいたからです。
もともと私は文章を書くことが好きで、いつか書くことを仕事にしたいと思っていました。それを叶えるために、「人に伝えるとはどういうことか?」を根本的に学びたいと考え、web業界に就職したんです。
いざ入社してみると、その会社での仕事はとても忙しく、どんどん人が辞めていきました。その分私の業務量は増え、目の前の仕事をこなすだけで精一杯の毎日。「伝えること」について学ぶどころではありませんでした。
出張時の一枚
そんな状況でふと将来について考えたとき、「今の延長線上にある未来が全然楽しそうじゃない」と気付いたんです。
このままだとまずい。この会社で働き続けるなら納得感を持ちたいし、別の選択肢もあるかもしれない。今、自分のキャリアにきちんと向き合いたいと考えました。
じつは、大学生の頃からPOOLOには興味があったんです。旅が好きだし、「大人の学校」と言われているPOOLOで人生を見つめ直したいと、以前からぼんやり思っていました。
同期が辞めてしまったことで職場に同世代の人がおらず、気軽に話せる歳の近い友達が欲しかったこともあり、今だと思って参加を決めました。
合宿前にまさかの骨折。助けを求めて返ってきたのは想像以上の思いやりだった
ーー参加してみて、印象的な出来事はありましたか?
3か月目にあった合宿ですね。
じつは、コースが始まって2週間足らずで足を骨折してしまい、1か月半入院していました。みんなは自主的にイベントを企画し、オフラインで集まってどんどん距離が縮まっているのに、私は病室から出られない。寂しい、そしてもどかしかったです。

入院中は休職していたのですが、在職期間が短いことが理由で休職期間はあまり延ばせない、と会社から言われました。忙しい日が続いて心身ともに疲れ切っていたので、骨折は何かのサインかもと思い、退院と同時に退職しました。
そんな大きなできごとが重なって沈みがちだったとき、楽しみにしていたのが合宿でした。その頃には歩ける見込みだったので、合宿で絶対みんなに会いたいと思っていたんです。
ところが、退院してすぐに再入院が必要になりました。再入院後の退院は、合宿まで1か月を切っているタイミング。松葉杖が必須でした。
そんな状態で本当に合宿に参加できるのかな?そもそも遠方の会場まで松葉杖でどうやって行けばいいんだろう?
心配ばかり浮かんできて、参加自体を諦めようかとも考えました。
でも、どうしても行きたい。
悩みに悩んで、POOLO LIFE9期全員が参加しているSlackで助けを求めることにしました。
「会場まで車で向かう人で、座席に空きがあったら同乗させてもらえませんか?」
そう投稿した15分後には、「レンタカー予約したよ!」という返事がきたんです。しかも話したことがない人からでした。
実際の投稿
ーー話したことがない人からそんな連絡が?それは驚きですね
「え!めちゃくちゃありがとう!……ところでどちら様?」という感じでした(笑)。
その人のおかげで無事会場まで車で行くことができ、合宿中もたくさんの人が助けてくれました。荷物を持ってくれたり、ビュッフェ形式で自分で料理を取れないときも、率先して取り分けてくれたり。
話したことがない人も含めて、みんなが自然に助けてくれたおかげで、私も素直に優しさを受け取ることができ、純粋に合宿を楽しめました。
中央がみずさん。松葉杖をつきながらも自分と仲間に向き合えた合宿だった
そして合宿の帰り、レンタカーを借りてくれた人に、どうして話したこともない私のために動いてくれたのか聞いてみたんです。
”「自分はなかなか人に頼ることができない。でも、みずちゃんは周りに頼れてすごいと思った。そんなリスペクトを込めて、自分にできることをしたかった」”
私が勇気を出して助けを求めたことを、そんなふうに受け止めてくれた人がいる。泣きそうなくらい嬉しかったです。海沿いのカフェのテラス席でのその光景は、今も鮮明に覚えていますね。

やりたいことをやればいい。熱意は循環していく
ーー合宿を経て、何か変化はありましたか?
私は、学生時代に人間関係がうまくいかなかったことがきっかけで、人に頼ることがとても苦手でした。いつもひとりで頑張ってきた感覚があります。でも勇気を出して頼ってみたら、拍子抜けするくらいみんな自然に助けてくれました。
「ありがとう」では足りないくらいの優しさをもらったから、今度は私がそれを返したい。でも返し方が分からなくて。
そんなとき、合宿で感じたことをnoteに書いたら「感想を伝えたい!」と言ってくれる人がたくさんいて、1on1をしました。3週間で17人も(笑)。
ある人と1on1をしたとき、「これからどうしたい?」という話になり、海外に行ってみたいとか、やっぱり書く仕事がしたいだとか、やりたいことがたくさん出てきました。ひとりで進めようとしていた私に、その人がこんなことを言ったんです。
”「自分の思いをぶつけたnoteが多くの人の心を動かしたことは、もう体感してるでしょ?今のみずなら、自分がやりたいことにみんなを巻き込めば、みんな勝手に影響を受けて、良いエネルギーが広がっていくんじゃない?」”
1on1の様子
じつは、合宿でみんなからたくさんの優しさをもらったこと、そのおかげで私も素直に自分を出せたことで「ここにいていいんだ」と安心できるようになりました。その結果、合宿が終わってからずっと幸福感に満ちていたんです。
それに、何か呼びかければ必ず誰かが反応してくれる。だから「何をやってもうまくいく!」と思えていました。たとえるならマリオのスター状態。だからこそ、この言葉をもらったとき素直にやってみようと思ったんです。
ーーそれは無敵ですね!そこからどんな行動を起こしたんですか?
「やりたいことリスト100」を作る場をオンラインで設けて、みんなでリストを作りました。
そうしたら、その場がきっかけで1on1をしている人たちがいたり、日程が合わず参加できなかった人たちが、別の時間に集まってリスト作成をしていたり。私がいないところにまで波及していったんです。
私はただ、自分がやりたいことをやっただけなのに、そこから新しいイベントや交流が生まれて、人から人へとエネルギーが循環していく。それを体験できたことで、役に立とうとして何かをしなくても、私がやりたいことをやった結果、人に良い影響を与えることができればいいんだと思えるようになりました。
今は「片っぱしからやりたいことをやっていくぞ!」と思っています。
みんなでつくった「やりたいことリスト100」
ずっと側にあった「書くこと」。理由を探究して見つかったのは純粋な「好き」という気持ちだった
ーーPOOLO LIFE9期では、一人ひとりが「探究テーマ」を設定していましたよね。みずさんはどんな探究テーマにしたのでしょうか?
「なぜ私は書いてしまうのか?」をテーマにしました。
私は中学3年生から日記を書いています。大学生のときはInstagramを続け、今はnoteの1000日連続投稿にチャレンジ中です。骨折で入院して何もできなかったときでさえ、書き続けていたんです。
内省に関することが多いのですが、「どうしてこんなに毎日書いているんだろう?」と、書く目的を探したいと考え探究テーマを設定しました。

ーーでは、その探究テーマをどのように深めていったのですか?
きっかけは、株式会社MIMIGRI代表取締役・安斎勇樹さんによる「習慣を手放す」という講義でした。安斎さんも長くテキストで発信を続けていたそうですが、試しに音声配信へ切り替えてみたところ、周囲の反応がとても良かったそうです。習慣をやめてみたり、違う方法を取り入れてみたりすると、新しい発見があるのだと学びました。
そこで私も、書くことをやめたら何を感じるのか、いくつか実験をしてみました。
まずは音声配信にトライ。「言葉を扱うなら文字でなくてもいいのでは?」という仮説を立てたのです。でも、私にはしっくりきませんでした。
次に、毎日続けていたnoteを一週間だけ書かない期間をつくりました。
「書く習慣をやめたら、もしかすると“書かなくてもいい”という結論になるのでは?」と考えたからです。ただ、1000日連続更新は続けたかったので、下書きを一週間分ためて毎日一本ずつ公開しました。
さらに、「書くよりも対話がしたいのかもしれない」と思い、仲間を募ってみんなでnoteを書くというチャレンジもしてみました。
そうしてさまざまな角度から探究を重ねるうちに、はっきりと気づいたことがあります。
私は純粋に「書くこと」が好きなのだ、ということです。
書く目的を探していたけれど、特別な理由があるわけではなく、ただ書くという行為自体が楽しくて、書かずにはいられない。一度やめてみたからこそ、「これが自分の軸なんだ」と再認識できました。
書く仕事をしながら世界中を旅したい。仲間のおかげで眠っていた願いに気づけた
ーーPOOLO LIFE参加のきっかけにもなったキャリアについて、卒業後はどう考えていますか?
3年後には、書く仕事をしながら世界を旅する生活がしたいと考えています。
探究テーマを通して「やっぱり書くことが好きだ」と分かりましたし、私のnoteに多くの人が反応してくれた経験を通して「書かねばならない」という使命感も生まれました。
それに、ずっと海外に行ってみたくて、行くならひとつの都市をじっくり味わいたいんです。日本に帰ってこずに、行きっぱなしがいいかなと。書く仕事も旅も両方叶えよう!と思っています。
大好きな広島旅行での一枚
その目標を叶えるための一歩目として、9月から、旅を仕事の1つにするトラベルクリエイターコースPOOLO JOBに参加しています。
講師のひとりである伊佐知美さんは旅をしながらライターや編集者をされていて、憧れの存在です。
探究テーマである「書くこと」についても変化を感じています。
POOLO JOBの課題で街の魅力を紹介する記事を書いたり、取材をしたりしているうちに、「読者は何におもしろさを感じるんだろう?」とか、「私は取材相手の思いを受け取れているかな?」と考えるようになりました。興味の幅が「自分の思いを書いて伝えること」にとどまらなくなってきたんです。
探究テーマを設定し、講義やみんなとの対話を通じて「なぜ私は書いてしまうのか?」という問いを深めていったことで、自分の内側に向いていた目線が他者にも向かうようになりました。

ーー最後に、POOLO LIFEへの参加を検討している人にメッセージをお願いします
「迷っているなら入って!」。実はこれ、過去の自分にも伝えたいことです。もちろん入ったら必ず良いことがあるとは言いきれません。自分の取り組み方次第ですから。
でも、キャリアに悩んでいた私が「書く仕事をしながら世界を旅したい」と思えるようになったのは、仲間との対話や一緒に探究することを通して、「役に立とうとしなくても、やりたいことをやって人に何かを贈ることができる」と学んだからです。
書く仕事も海外旅行もずっと心のどこかでやりたいと思っていたこと。そこにまっすぐ向き合えるようになりました。
私はPOOLO LIFEに参加して、人生をともにする仲間ができたと思っています。学校の友達とも、同僚や上司とも違う。それぞれに目標があるから進む方向はさまざまだけれど、一緒に考えて、一緒に進んでいける。
私にとってPOOLO LIFEは、いつでも帰ってこられる“ふるさと”のような場所です。
POOLO LIFEに興味を持っている人は、何かを変えたいと思っている方も多いかもしれませんが、ひとりでは難しいこともありますよね。
でも、仲間とたくさん話したり、誰かの企画に乗ってみたりして、寄り道も楽しみながら自分の道を見つけられるかもしれない。POOLO LIFEは、そんな可能性を持つ場だと思います。

編集後記
ライターを目指して勉強中ということもあり、丁寧に言葉を選びながら質問に答えてくれたみずさん。
しかしPOOLO LIFEの感想を聞いてみると、「ちょーーーー楽しかった!」とはじける笑顔とともに、等身大の素直な言葉を返してくれたことが印象的でした。
その姿はエネルギーに満ちていて、きっとこれからどんどん夢を叶えていくのだろうな、と思わせる力がありました。
キャリアに悩んでいたみずさんが変化していくきっかけは、仲間からもらった想像以上のギブと、みずさんもまた仲間にギブできると確信した経験でした。
「一歩先へ進むために必要なのは、覚悟よりも手を取り合える存在なのかもしれない」
そんなことを感じさせてくれたインタビューでした。
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All photos by Mizu