ライター
若松冴佳 好奇心のままに人生を楽しむ人

奄美大島育ちの元看護師。患者さんの「やりたいことは今のうちに」という言葉に背中を押され、47都道府県とヨーロッパ鉄道周遊14カ国を含む16カ国を旅しました。心が動く瞬間を大切に、旅と日常を好奇心のまま楽しんでいます。好きなものは自然とレトロな街並み。

コミュニティマネージャー養成コース(通称:コミュマネゼミ)は、いまの時代に必要不可欠な役割となっている「コミュニティマネージャー」を養成する実践型プログラムです。

コミュマネゼミ 募集記事

コミュニティマネージャーは、人と人とをつなぎ、新たな価値を生み出します。本ゼミでは、チーム活動やイベント制作、メンター制度を通じて、コミュニティ運営に必要な知識とスキルを学びます。

コミュマネゼミ 公式LINE

今回は、コミュマネゼミ4期卒業生のわいはるさんにインタビューを行いました。

わいはるさんは、大学職員として働きながら、POOLO LIFE 10期のコミュニティマネージャー(以下、コミュマネ)として活躍しています。


彼は「人が輝く瞬間を見たい」「誰かの挑戦を支えたい」という想いを胸に、ゼミで自分の役割を見つけました。それが、一緒に走る「伴走者」と、人生を共に奏でる「伴奏者」という2つのスタイルです。

一緒にいて、心地よい空気感を大切にしているわいはるさんが、ゼミで得た学びを、どのように実践しているのか。コミュマネとして大切にしていることや、今後の目標について伺いました。

「人の成長に寄り添う」ために、コミュマネゼミへ

ーーコミュマネゼミに参加したきっかけを教えてください。

2024年3月、旅と仲間を通して人生と社会を自由探究する「POOLO LIFE」 7期に参加し、初めて「コミュニティマネージャー」という存在に出会いました。

POOLO LIFE 公式サイト

メンバーの挑戦を間近で見守り、声かけでそっと背中を押す姿がとても印象的だったんです。誰かが一歩踏み出す瞬間や、少しずつ変わっていく過程に寄り添える。そんな距離感で関われるところに、コミュマネならではの魅力を感じました。

同期に「コミュマネをやってみたいんだよね」と話したら、「わいはる、すごく似合うよ」という言葉をもらい、どんどん興味がわいてきたんです。

POOLO LIFE 7期生との新潟旅行の様子
もともと教育実習で、人が変わる瞬間を目の当たりにした経験があります。進路や部活の悩みを打ち明けてくれた吹奏楽部の生徒が、話をしていくうちに、表情がどんどん明るくなっていって。

実習1ヶ月後に再会したとき、「私こういうことができるようになったよ」と輝くような笑顔で話してくれました。

特別なことをしたわけではないのに、ちょっとしたアクションが人の成長を後押しできる。その瞬間を身近で見られる喜びをコミュマネなら実現できると思い、ゼミに飛び込みました。

ーー参加を決めたとき、どんな気持ちでしたか?

気持ちがある「今」挑戦したいという想いと、必ず何かにつながるだろうという期待がありました。

ただ、自分がコミュマネとしてどう価値を発揮すればいいか分からない状態だったので、正直ついていけるか不安でした。それでも、コミュニティやコミュマネの役割を言語化できるようになりたいという気持ちがありました。

「全部を完璧にやらなくていい」ゼミで見つけた自分のスタイル

ーーコミュマネゼミの3ヶ月間は、どんな期間でしたか?

とても濃かったですね。

オンラインのみならずオフラインの場を利用して、参加者全員と話をしましたし、イベントも5つ企画して、夜は基本的に予定が埋まっていました。あっという間でしたが、濃密な時間でした。

コミュマネゼミでのチームミーティングの様子
ゲスト講師からは、コミュニティの定義やコミュマネの役割といった基礎知識、イベント企画の立て方など実践的なことを学びました。

とくに印象的だったのは「数字から見るコミュニティ」という講義です。コミュニティは感覚的なものだと思われがちですが、参加率やアンケート満足度といった指標で数値として捉えることができると知りました。

ただ数値を見るだけでなく、「なぜ参加率が下がったのか」「どんな設計だと満足度が上がるのか」といった視点で振り返ることの大切さを学びました。

参加ハードルを下げる工夫や、一人ひとりの声を拾う仕組みが、満足度を上げるうえで欠かせない要素だと実感しましたね。

コミュマネゼミでの講義の様子
感覚だけに頼らず、数字をヒントに改善を重ねていく。この考え方が、後のイベント設計や場づくりの基盤となっています。

ーーゼミ期間中に、とくに工夫したことはありますか?

メンバーが安心できる場を作ることです。

じつは、ゼミ開始後にすぐに企画を立てたものの、集客が伸び悩みました。原因を分析した結果、自分の人となりや想いが伝わっていなかったことに気づいたんです。

まずはお互いを理解し、信頼関係を築くことが重要だと実感し、気軽に話せるオンラインイベント「スナックわいはる」を開催しました。場所や時間、お金の制約なく、10分だけの参加もできる。ママになりきって場づくりに徹した結果、温かい交流の場となりました。

スナックわいはるの実際のチラシ
ーー素敵ですね。イベントを通し、ご自身の中で変化したことはありますか?

「すべてを完璧にこなす必要はない」と気づくことができました。

POOLO LIFEの参加者の立場の時、さまざまな役割を担うコミュマネを見て「すごい」と思っていましたが、自分が全部をやらなくてもいいと考えるようになりましたね。

ファシリテーターとして場を引っ張るよりも、周りを見ながら必要なところを補うことが自分の強みだと分かったんです。それぞれの個性を組み合わせることで、より良いコミュニティを作れるのだと実感しました。

ーーゼミを通して、わいはるさんが目指すコミュマネのスタイルは見えてきましたか?

僕は「伴走者」であり、「伴奏者」でありたいと思うようになりました。

「伴走者」は、一緒に走りながら背中を押す存在。「伴奏者」は相手のペースに合わせて寄り添う存在です。

走りたいときは一緒にダッシュして、立ち止まりたいときはそっと隣にいる。ゆっくり歩きたいときは同じペースで歩く。その人の人生を一緒に「奏でる」ことができるのが、僕が大切にしたい関わり方です。

色で例えるなら、パステルカラーのオレンジのように、一緒にいると心がポカポカ温まるような、リラックスできる存在でありたいです。

photo by unsplash
ーーゼミを終えたときは、どんな気持ちでしたか?

やり切ったという達成感でいっぱいでした。自分がやりたいことを100%に近い状態で実現できたという感覚がありました。

ゼミで得た学びをどう実践に活かすかを考え、その後はPOOLO LIFE 10期のコミュマネに挑戦しています。

「伴走者」であり「伴奏者」として、安心感と余白を届ける

ーーPOOLO LIFE 10期では、ゼミで学んだことがどう活きていますか?

主に2つあります。

1つ目は、メンバーの心理的安全性を確保すること。

誰もが自然体でいられる空気感を作るため、1on1やアンケートで丁寧に声を聞くことを心がけています。

対面で話すのが苦手でも、アンケートなら言葉にできる人もいます。少人数のグループに分かれて話す時間に、「誰から話せばいいか分からなかった」という声があれば、次回は「出身地順に話してね」と提案する。たった15秒の工夫ですが、「ちゃんと見てくれている」という安心感を届けられます。


2つ目は、メンバーが主体的に動けるような余白を作ること。

全部を自分でやろうとせず、メンバーの「できた」を増やすアクションを重視しています。

たとえば、イベントの告知はメンバーにお願いするなど、役割分担をすることで「次はこれをやってみよう」というポジティブな循環を生み出すことを目指しています。

ーーゼミで見つけた「周りを見ながら補う」という強みは、どんな場面で活きていますか?

講義運営の場面ですね。コミュマネ4人で連携するなかで、他のメンバーが手一杯なときは、率先してチャットのフォローや資料共有に入ります。

一方で、少人数にグループ分けするブレイクアウトルームの設定は得意な人に任せるなど、お互いの強みを活かし合いながら、場がスムーズに進むよう全体を調整しています。

ー「伴走者」であり「伴奏者」としての関わりは、具体的にどう実践されていますか?

オンラインでのチームミーティングの様子
チーム活動のときに、いちばん表現できていると思っています。チームによって年代も雰囲気もさまざまなので、言葉づかいやアプローチを意識的に変えています。

元気なチームには「次のミーティングいつやる?」と声をかけ、穏やかなチームには「そろそろみんなの顔を見て話したいので、日程を決めましょうか?」と声をかけたり。

メンバーそれぞれと向き合い、響く言葉を見極めることが重要だと捉えています。

そうやって関わるなかで、一緒にカメラ会を企画したメンバーについて印象に残っています。

企画したカメラ会での集合写真
彼女は人見知りで最初は不安そうでしたが、集客をサポートした結果、当日は楽しそうに活動していて。一緒に頑張ってよかったと思いました。

さらに驚いたのは、彼女がその経験を活かし、屋久島への旅企画を立て始めたことです。

1ヶ月で集客方法や情報発信など、あらゆる面でレベルアップしていました。

ーー「伴走者」であり「伴奏者」として関わった結果ですね。実際に仕事をする中で、新たに学んだことはありますか?

主語が「メンバーが楽しむ」から、「自分も一緒に楽しむ」に変わったことが大きな学びでした。

運営目線だけだと、円滑に進めることばかりを意識してしまいます。でも、同じ目線で自己開示をすることで、みんなも気軽に話してくれる。

一緒に参加することで、メンバーの活動も活発になっていくと感じています。

メンバーの誕生日をお祝いする様子
POOLO LIFE 10期は現在、チームで創作活動の段階に入りました。

メンバーそれぞれが愛おしいくらいに素敵な個性を持っています。それが掛け合わさったとき、どんな「化学反応」が生まれるのか本当に楽しみです。

POOLO LIFE 10期 合宿でのチーム活動の様子

日向のように温かく、人に寄り添うコミュマネでありたい

ーー今後、コミュマネとして大切にしたいことを教えてください。

僕の人生のモットーは、「何気ない日常を好きなことでカラフルに彩る」ことです。

コミュマネとしても同じで、メンバーの小さな成功体験や喜びを見逃さないようにしています。

これからも、僕自身が心から楽しむこと、「伴走者」であり、「伴奏者」であることを大切にしたいですね。メンバーの輝くところをもっと見つけ、「できた」を増やしたい。その積み重ねがいいコミュニティを作っていけると信じています。

担当チームのメンバーへ贈ったメッセージカード
ーーコミュマネとしての目標や将来の展望を教えてください。

まずは、POOLO LIFE 10期卒業時に、メンバー全員が「入ってよかった」と思える空間を作りたいと思っています。そのためには、一人ひとりの声に耳を傾け続けたいです。

そしてじつは、コミュマネゼミに参加する前は、今の仕事をこのまま続けていく未来しか想像できていなかったんです。でもゼミを通して、「人と関わる分野こそが、自分が最も自然に力を発揮できる場所だ」と実感しました。

コミュマネとして関わっていると、自然とエネルギーがわいてくるんです。「この人たちのためなら企画したい」「もっと一緒に時間を過ごしたい」と思える。「人と向き合っている自分が好き」という瞬間にたくさん出会えました。

メンバーが成長していく姿を見ると、自分もモチベーションが高まります。現在は大学職員として働いていますが、人の成長に寄り添う仕事により深く関わりたいという気持ちが強くなり、転職も視野に入れるようになりました。

これからも何らかの形で、コミュニティに関わっていきたいですね。

POOLO LIFE 10期 合宿時の写真
ーー最後に、読んでいる方へメッセージをお願いします。

コミュマネゼミは、人が好きな人たちが集まるからこそ、空気がとても温かい場所です。優しくて、ポカポカした雰囲気に包まれています。

コミュマネを目指している人はもちろん、「人が好き」「誰かの挑戦を応援したい」という想いがある人なら、きっと心に響くものがあるはずです。

コミュニティは、人の魅力も自分の魅力も発掘できる場所。ありのままの自分でいられる、「第三の居場所」にもなります。

迷っているなら、ぜひ一歩を踏み出してみてください。

編集後記

わいはるさんの話を聞いていると、「誰かの成長を見守る喜び」がどれほど深いものなのかを改めて感じました。

教育実習での経験から始まり、コミュマネゼミを経て、今はPOOLO LIFE 10期でメンバーと歩む日々。どの場面でも、人に寄り添おうとする気持ちは変わらず、その根っこには“温かさ”が流れていると感じました。

「全部を完璧にやらなくていい」と気づき、自分の得意を活かしながら仲間と補い合う。日常の小さな幸せを大切にする姿勢が、コミュマネとしてメンバーの変化を見逃さない力につながっています。

一人ひとりの可能性を信じ、その変化を心から喜べる。そんなわいはるさんの存在そのものが、コミュニティに温かな灯をもたらしているのだと感じました。

これからどんな成長を見守っていくのか。その未来が、とても楽しみです。

コミュマネゼミ 公式LINE

All photos by Waiharu

ライター
若松冴佳 好奇心のままに人生を楽しむ人

奄美大島育ちの元看護師。患者さんの「やりたいことは今のうちに」という言葉に背中を押され、47都道府県とヨーロッパ鉄道周遊14カ国を含む16カ国を旅しました。心が動く瞬間を大切に、旅と日常を好奇心のまま楽しんでいます。好きなものは自然とレトロな街並み。

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