キプロスは地中海の東側に位置する小さな島国です。歴史は古く紀元前9000年から現代まで続いています。歴史を物語る建造物や遺跡、アフロディーテ誕生の場所など、多くの見どころがありますが、今回はキプロスにある世界遺産をご紹介します。
パフォス
パフォスは紀元前2~4世紀頃にかけて、キプロスの首都として繁栄した古都です。遺跡としては広大ですが、古都エリアは徒歩での散策が可能で、見所はディオニソスの館やテセウスの館などがあります。
特に、テセウスの館で見られるモザイク画は歴史的価値があるものとして高い評価を受けています。街並みの保存状態もよく、現在は観光地として栄えています。
・名称:パフォス
・住所:Paphos, キプロス
・アクセス:リマソール→パフォス・・・約1時間強程
トロードス地方の壁画教会群
トロードス山脈に残るギリシャ正教の聖堂と修道院が、1985年に世界文化遺産に登録されました。いずれもビザンチン様式の美しいフレスコ画が残っており、聖堂内部の壁や天井はそれらの壁画で埋め尽くされています。
フレスコ画はコムネノス朝時代からビザンティン帝国の滅亡後までの長期間に描かれてきたものとされています。
キロキティア
紀元前7000年から紀元前4000年頃の新石器時代の遺跡で、藁や日干し煉瓦、石を使って作られた住居の並ぶ集落の跡や、祭礼用の什器や偶像などの副葬品が出土した墓地などが残されています。
地中海東部に残っている先史時代の遺跡の中では保存状態が大変良いとされ、歴史的価値も評価されて1998年に世界文化遺産に登録されました。
・名称:キロキティア
・住所:Choirokoitia, キプロス
まとめ
いかがだったでしょうか。キプロスを訪れる場合は、ヨーロッパか中東の都市を経由することになります。青い地中海と美しい入り江を楽しむなら、サングラスと日焼け止めは持って行ってくださいね。