アルジェリアは「北アフリカのパリ」と呼ばれるアルジェの町並みや南側に広がる広大なサハラ沙漠が人気です。遺跡では、地中海沿いにあるティパサや、やや内陸のティムガッドが素晴らしく世界遺産に指定されています。
そこで今回は、アルジェリアにある世界遺産全7ヶ所をご紹介します。
ティムガッド
オーレス山地の高原に築かれたローマ帝国の殖民土地で、1881年に発見されるまで砂の中に埋まっていたために、2000年前の姿がそのままの状態で残っています。
サハラ砂漠に近い乾燥地帯で、上下水道の設備が整えられていた高度な文明を持った古代都市。半円形劇場や図書館、公衆浴場などの遺跡が残っています。1982年に世界文化遺産に登録されました。
ジェミラ
ローマ軍の要塞として1世紀に築かれた古代都市ジェミラは、2~3世紀に最盛期を迎え、ローマ軍の兵士が多く定住しました。現在も区画分けされた町や、凱旋門などの中心的な建物が残っています。
ビバンの山並みを見渡せる遺跡は人の手が届きにくいところにあるため、保存状態も良好です。1982年に世界文化遺産に登録されました。
タッシリ・ナジェール
サハラ砂漠に台地形状に広がる山脈タッシリ・ナジェール。ほとんどが砂岩で形成された台地が侵食されてできあがった渓谷や自然石のアーチが見事な景観を生み出しています。
この渓谷には絶滅危惧種となっているサハラ特有の固有種を含む糸杉類が点在しています。先史時代の岩絵群なども発見されており、1982年に複合遺産として世界遺産に登録されました。