座席にはコンセントがそれぞれついているので、前夜から読み始めた漫画の続きを読んで、お気に入りの音楽を聴いて、お菓子を食べて、景色をむさぼるように眺めます。
この頃にもなると、座席の周囲の人たちはもうお友達です。
後ろの席のお兄さんが、「このおやつあげる!」と袋詰めのお菓子をおすそ分けしてくれたり。赤ちゃん連れのママがお手洗いに行く際、後ろの席の初対面のおばちゃんが抱っこして預かったり。
どこにでもあるような、でも、絵に描いたような暖かい家族の風景。眺めているだけで、思わず日本で待つ私の家族を思い出してしまい、胸が熱くなってしまいました。
シカゴ着。観光後にNY行きの列車へ乗車
photo by peco
長かった移動も、もうすぐおしまい。他の列車の人々も、到着を心待ちにしている風でした。
私はその後更にNYへ行かなければならないので、まだ先は長いのですが、ひとまずのゴールを皆と共に待ちながら過ごしました。
終着のアナウンス。列車が到着すると一同拍手と歓声が響き渡ります。その後、降車する際にはお互い笑顔で挨拶を交わし、それぞれの道へ進んでいきました。
私も列車を降り、シカゴ市内を観光し、NY行きの列車へ乗り込みました。
今度の列車は人の数も多くて少し窮屈だったのですが、隣の席のイケメンとのお喋りを楽しんだので結果オーライ。3時間程の遅延がありながらも無事にNYへ到着しました。
まとめ
トータル75時間にも及ぶ列車移動は、初めての経験でした。列車の中の安心感と、どこまでも続く広大な大地の絶景、そして暖かな現地人たちとのふれあい。
元々移動するのが好きなタイプですが、これまでの全ての移動の中でダントツ1位の思い出を残してくれたのが、アメリカ縦断したこの列車旅です。
免許がなくても、自転車に乗れなくても、誰でも気軽に安全に出来るのが列車旅、私は自信を持っておススメします。1点だけ、おやつと飲み物は少し多め位が丁度良いですよ。
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ライター:阿部サキソフォン(Amtrak(アムトラック)とは)
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