世界最大級の総合旅行サイト・エクスペディアの日本語サイト、エクスペディア・ジャパンが、2017年の世界の有給取得率調査の結果を発表しました。
2017年の有給休暇利用率が高かった順、有給休暇支給日数が多い順に、各国の有給休暇事情をまとめたのでご紹介します。
1位 ブラジル
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有給休暇利用率100%、有給休暇支給日数30日、有給休暇消化日数30日
ブラジルは、長期休暇を取る割合もダントツ1位の国で、中には12月に1年分を消化し、引き続き1月に翌年分を取得して、2か月も続けて休んでしまう人もいるようです。
長期休暇には旅行しているのかというとそうではなく、一生に海外旅行を1回できる人の割合は全国民の10%未満とのこと。
じゃあ休暇には何してるの?というと、他の仕事をするのだそうです。えっ、それでは休んではいないことになるのでは…?
2位 フランス
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有給休暇利用率100%、有給休暇支給日数30日、有給休暇消化日数30日
バカンス大好き、しょっちゅうバカンスしている人が多い印象のフランス。「休暇中は、休暇に出た人の業務やサービスがストップする」ことは当然と受け止められていて、そこから不満は出ないのだそうです。
100%利用ということなので、あなたが休暇から戻ってきたら次は私の番、お互いさま、という感覚があって許せるのでしょうね。「ちゃんと休暇を取らないと、死んでしまう」という考え方さえあるようです。
3位 スペイン
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有給休暇利用率100%、有給休暇支給日数30日、有給休暇消化日数30日
「休暇を取ることは、働く者として当然の権利」という考え方が浸透しています。
休暇だけでなく、普段の働き方においても、しっかりとシエスタの時間を取ったり、ランチ休憩は2時間とる企業も多いなど、「休む」ことの重要性が古くから理解されています。
4位 オーストリア
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有給休暇利用率100%、有給休暇支給日数25日、有給休暇消化日数25日
オーストリアでは、病気による欠勤は有給休暇から引かれません。医師の診断書があれば、病欠した日数分は後から有給休暇として戻されます。
オーストリアの人には年間25日、完全に「有給休暇」として過ごせる環境が整っているのです。
5位 香港
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有給休暇利用率100%、有給休暇支給日数14日、有給休暇消化日数14日
香港の雇用に関する法律で、年次有給休暇は「中断されない連続の期間とする」と規定されています。少なくとも7日間は連続して取らなければならない規定があります。
まとめて1回で取らなければならないというのは使いづらい気もしますが、長期休暇推奨のお国柄ということなのでしょう。