近年、国際線の長距離便で機内WiFiを見かけることが多くなりました。筆者は愛用していますが、機内を見る限り、使っている旅人は少ないようです。
今回は便利な機内WiFiを解説します。
そもそも、機内WiFiサービスとは?
Photo by Nitta Hiroshi
機内WiFiサービスとは、機内で提供されているWiFiサービスのこと。搭乗客は機内WiFiを通じてインターネットが楽しめます。利用方法は安定飛行時に、自分でスマホなどの通信機器を操作して機内WiFiに接続します。接続方法はモニター画面、もしくはポケットにある接続方法のマニュアルをご覧下さい。
国際線長距離便であっても古い機材であれば機内WiFiサービスはありません。機内WiFiサービスの有無はオンラインチェックイン時にわかります。国内線ではANAとJALの一部の便が機内WiFiを提供しています。
なお、機内WiFiはあくまでも公共のWiFiです。住居で使われているWiFiと比べるとセキュリティ面での懸念はあります。機内WiFiを通じて秘匿性の高い文章やファイルを送ることは控えるようにしましょう。
機内WiFiサービスは基本的に有料
Photo by Nitta Hiroshi
空港のWiFiサービスは無料ですが、機内WiFiサービスは基本的に有料です。使用料金は航空会社により異なります。たとえばアエロフロート・ロシア航空の使用料金は以下のとおりです。
参考までにホームページ1ページあたり300KB、動画では1分あたり4MBを消費します。つまりアエロフロートのWiFiサービスではインターネットのニュース検索は楽しめても、YouTubeなどの動画視聴は厳しいことがわかります。
一部の機内WiFiサービスではFacebook MessengerやLineなどのSNSアプリの利用に限り無料ですが、接続設定は必要です。一方、ANAとJALが提供する国内線の機内WiFiは無料です。
少し複雑な接続方法
機内WiFiサービスの問題は複雑な接続方法にあります。しかも航空会社により接続方法が異なります。ここではKLMオランダ航空を例に挙げて説明します。
まず搭乗前に空港でQRコードをスキャンでいるアプリを必ずインストールしてください。自動的にアクセスできる場合もあれば、QRコード経由でないとアクセスできない場合があるからです。
Photo by Nitta Hiroshi
安定飛行になったらWiFi設定を開き「KLM_WiFi」をタップします。自動的にKLMのページに遷移したら問題ありません。遷移しなかったら、QRコードを使って接続します。
Photo by Nitta Hiroshi
先ほどの「QRコードスキャナー」を使って「KLM_WiFi」のQRコードを読み取ります。ここで大切なことは「捜す」をタップすること!「接続する」をタップしても機内WIFiには接続されません。
Photo by Nitta Hiroshi
KLMのページが表示されたら「Go online」をタップします。後は機内WiFiサービスのメニューを選び、クレジットカードやPay Palで支払えば接続できます。マイルは利用できますが、現金支払いはできません。
ANAとJALの国内線の機内WiFiを利用する際は事前に各航空会社のアプリをインストールする必要があります。詳しくはANAとJALのホームページをご覧下さい。