旅人採用は日本の就職システムを変えられる / 株式会社アプリ代表取締役社長 庄子潔インタビュー

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2018年3月16日にリリースされた、世界を旅した旅人のための就職・転職支援サービス「旅人採用」。リリース後は大きな反響を呼び、TABIPPOオフィスで行われたイベントはニュース番組やウェブメディアにも取り上げられました。

旅人採用は株式会社アプリと株式会社TABIPPOの、2社が共同で運営しています。どのように旅人採用が始まったのか、2社で運営しようとした理由など、株式会社アプリの代表取締役社長・庄子 潔さんにお話をうかがいました。

株式会社アプリ代表取締役社長 庄子 潔
1979年、宮城県仙台市出身。高等学校卒業後、音楽好きが高じて2年間アメリカへ留学。帰国後、派遣スタッフとして工場内作業で勤務。その後、人材ビジネス業界に興味を持ち地元仙台市の派遣会社へ転職、営業を経験。そこで出会った株式会社アプリ立ち上げ時の社長に誘われ、同社の立ち上げに参画。2002年観光地に特化した派遣会社として株式会社アプリを設立。2012年代表取締役に就任。「若者に価値あるチャレンジの場」を創出する企業として事業を展開。2025年までに100万回チャレンジの応援をミッションに事業を拡大している。

 

「若者に価値あるチャレンジを」の理念に紐付いた事業を展開

ーーはじめに、株式会社アプリの事業について教えてください。

私たちの会社は人材の事業を展開しており、その中でもニッチなリゾートホテルや旅館、スキー場などの施設に特化した人材派遣をしています。北は北海道から南は沖縄まで、全国およそ3300カ所のリゾート施設さんと取引させてもらっていて、年間で約1万人の方をご紹介しています。

またトーキョーダイブという仕事と住まいをご紹介する、いわゆる上京を後押しするようなサービスや、留学やワーキングホリデーのサポートをするグローバルダイブというサービス、そして国内初の法人向けオフサイトミーティング専門旅行サービスOFFSITE(オフサイト)を2018年の2月にスタートしました。

あとはオウンドメディア「SWITCH BRIGHT」を運営しています。ホテルや旅館の仕事は、一般的に怖そう、大変そう、といったイメージがありますよね?

年間1万人ほどの人材を紹介していますが、やはり中にはそのようなイメージを持っている方もいらっしゃいます。でも実際行ってみると「こういう働き方が好き」という方や「就職したい」という方もいたりして。世評と実際の評価にズレが生じている状況がもったいないと思い、オウンドメディアを使って働く魅力や様子を発信しています。

 

ーーそういった情報を求めている方は多そうですね。他にはどんな事業をされていますか?

弊社が行う事業の一つに、台日人材サービスがあります。台湾にも拠点があって、ワーキングホリデー制度を利用する方にリゾートバイトを紹介したり、台湾は親日国で日本で働きたい優秀な方たちもいらっしゃるので、企業とマッチングさせる人材紹介をしたりしています。

そして、今年の3月にリリースした旅人採用ですね。

ーー株式会社アプリさんは、全体的に若者をターゲットにしたサービスが多い印象です。

若者をターゲットにしているわけではなく、実際にリゾートバイトでは下が18歳、上ですと60歳の方もいらっしゃいます。ただやはり、20代半ばの層が一番多いですね。

若者に特化というよりは、「若者に価値あるチャレンジを」という経営理念に紐付いた事業をやっています。「若者」の定義も年齢では捉えておらず、私たちが考える「若者」は自ら積極的に動いて行動する人。

弊社のサービスに共通しているのは、「居所が変わる」ことなんです。人が変わるための三要素として言われている言葉が「まず時間配分を変えること。そして住む場所と付き合う人を変えること」です。初めてリゾートバイトへ行く人も行った後に気づきや発見があり価値観が変わる人もいます。

 

ーー旅も「場所を変える」という点で、共通していますね。

そうそう、だから私も世界一周をしたいと考えています。TABIPPOにプロデュースしてほしい(笑)。

 

初めて社会から認められた感覚

ーー人材派遣の道に進むことになったきっかけを教えてください。

高校卒業したあとに、音楽の修行のため2年間アメリカに留学しました。当時は自分のことを、結構イケてる人間だと思っていたんです(笑)。留学もしていたし少し英語も喋れたし、地元の仙台にはそんな人いないだろうと思って、粋がっていましたね。

そして就職しようとある企業の選考に応募して、そこで心が折られました。集団面接で順番に自己紹介をしていったのですが、私以外はほとんどが超高学歴だったんです。

 

自分はそれほどイケてる人間ではないのかもと気付き、結局仕事は落ち続けました。旅人採用の話にも繋がってくるんですが、私の履歴書を見るとその理由は明らかで。「仙台の高校卒業、アメリカの短大中退」それしか書けないので、落ち続けるのも当たり前なわけです。

やはり仕事は見つからず、不本意で派遣会社に登録。工場作業員として務め始めたのが、派遣キャリアのスタートです。30〜40人くらい派遣スタッフがいましたが私の派遣元からは私一人しかおらず、他は大きい派遣会社から来た方たちでした。

派遣元の営業の方は毎週工場に来て工場長と話をしていたんですが、話し終わると毎回私のところにきてくれました。「元気〜?」とか「頑張ってる?」とかたわいもない話でしたが、社会に抗うように生きてきた自分にとっては、初めて社会から認めてもらえたような感覚を受けたんです。

他の派遣会社の営業の方も同じように工場長と話していましたが、その後スタッフのことは素通りですぐ帰っていました。そのため「自分だけ特別」というわけではないけれど、自分は社会から必要とされてるのかなと思い、今度は私みたいな人を逆の立場でサポートしてあげたいと思いました。

 

派遣の営業に転職し、その後ご縁があってこの会社を立ち上げることになり、またご縁があって創業社長が交代するタイミングで2012年から社長をやらせてもらっています。だからあまり自慢できるような経歴ではないですが、派遣という軸で考えると派遣スタッフ、派遣会社の営業、派遣会社の社長、と一通り経験しているので結構珍しいかなと思います。

 

ーーかなりユニークな経歴ですね。

こうなろうと思ってなったわけではありませんが、気付いたらこうなっていました(笑)。

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WRITER

阿部サキソフォン
*コンテンツディレクター* 高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニュ…

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