編集部

こんにちは、旅を広める会社である株式会社TABIPPOが運営をしている「旅」の総合WEBメディアです。世界一周のひとり旅を経験した旅好きなメンバーが、世界中を旅する魅力を伝えたいという想いで設立しました。旅人たちが実際に旅した体験をベースに1つずつ記事を配信して、これからの時代の多様な旅を提案します。

ピースボート98回クルーズの船上プログラムの1つである「TRAVELERS BOAT」で乗船中のあさうみこと瀧口朝海です。

あさうみ
東京都出身の21歳。乗船前は都内で大学生をしていました。現在は一年間休学をして世界一周という小さい頃からの夢を実現させている途中です。座右の銘は「人生、春風の如く」。
あさうみのブログはasaumy.com*

 
私はクルーズで催行されたスタディーツアー「負の世界遺産 アウシュヴィッツ強制収容所へ」に参加し、ナチスドイツによるユダヤ人大量虐殺「ホロコースト」や残虐な人体実験、数多の銃殺が行われた場所を訪問しました。

アウシュヴィッツでは多くの学びと気づきを得ることができ、とても意義ある経験をすることができました。今回は、そんなピースボートならではのスタディーツアーについてレポートしていきたいと思います。

 

ツアー概要

はじめに本ツアー概要を簡単にご説明します。スタディーツアー「負の世界遺産 アウシュヴィッツ強制収容所へ」は、船を一時下船して内陸部など寄港地以外の場所を巡るオーバーランドと呼ばれるツアーです。

ツアー参加者は学生や社会人、定年を迎えたシニアの方まで、さまざまな年齢や境遇の17人。そしてサポートスタッフと通訳スタッフを合わせた計19人です。スタディーツアーということもあり20代の参加者が最も多かったですが、年齢の垣根を越えて意見交換や交流を行い、ツアー中は終始和気藹々とした雰囲気でした。

ツアーは6泊7日の行程で、スケジュール詳細は以下の通りです。

1日目:バルセロナ(スペイン)にてピースボート一時下船。
2日目:スペインからポーランドまで飛行機移動。
3日目:シンドラー博物館、旧ユダヤ人街、世界遺産「クラクフの歴史地区」を訪問。
4日目:アウシュヴィッツ強制収容所を訪問。生還者の証言会。対話と祈りのセンターのボランティアスタッフと交流。
5日目:ビルケナウ強制収容所、ユダヤ人博物館を訪問。
6日目:ポーランドからフランスまで飛行機移動。
7日目:ル・アーヴル(フランス)にてピースボート合流。

 
次項からは実際にツアーで訪れた場所をいくつかピックアップして紹介していきたいと思います。

 

シンドラー博物館

シンドラー博物館は、ナチスドイツによるホロコーストの最中に1000人以上のユダヤ人を救い出したオスカー・シンドラーを記念してつくられました。

博物館は実際にシンドラーの工場として使われていた建物を改装してつくられており、館内には映像や照明、音響などのマルチメディアを用いた視聴覚的な工夫が施されています。

展示は時系列に沿って進み、当時のクラクフ市内の様子や強制収容所に関する資料、現存の写真や遺留物を見ることができました。また、館内には映画「シンドラーのリスト」の撮影で使われた場所も残されており、映画の雰囲気を体感することもできました。

 

対話と祈りのセンター

対話と祈りのセンターは、世界中の若者を招いてアウシュヴィッツの歴史を学ぶ宿泊施設。私たちはこの施設に二日間宿泊しました。

センターではツアーメンバーとのディスカッションをはじめ、アウシュヴィッツ生還者の証言会、センターでお世話になったシスターやドイツ人のボランティアスタッフの交流を行いました。

強制収容所に「訪問する」だけでなく、このような凄惨な歴史を繰り返さないために何ができるかを「考える」場として、センターではかけがえのない時間を過ごすことができました。

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