ライター
西嶋 結 ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。本の仕事をしています。これまで訪れた国は70か国ほどで、自分を驚かせてくれる街や国が好みです。有給休暇をフル活用して弾丸旅に繰り出すべく、筋トレに励んでいます。

「アゼルバイジャン」と聞いて何が思い浮かびますか? 私はアゼルバイジャン帰りの友だちに会うまで、アゼルバイジャンがどこにあるかも、首都の名前も、何語が使われているのかすら知りませんでした。国名もなんだか謎めいているし……。

でもそのミステリアス感に惹かれ、「行かなきゃ!」という謎の使命感に駆られてしまうのは、バックパッカーの性。中央アジアに行く旅の”ついで”に、1泊でアゼルバイジャンに乗り込んでみました。

結論から言うと、アゼルバイジャンは今まで訪れた国のなかでもトップレベルで好きな国になりました。今回は私の経験をもとに、アゼルバイジャンについて紹介します。

 

アゼルバイジャンの中で訪れた都市とルート、移動方法

photo by 西嶋結

たった1泊の旅だったので、訪れたのは首都・バクーのみ。ウズベキスタンのタシケントから空路でバクーに入りました。到着したのはヘイダル・アリエフ国際空港というバクーの空港です。ヘイダル・アリエフ国際空港から市内までは30kmほど。路線バスが便利です。

バクーには、路線バスに使える「BakiKART」というICカードがあります。バクーの空港でこのカードを購入し、市内へ出ました。市内行きの路線バスは、空港を出た目の前の道路に停まっています。

photo by 西嶋結

カードは空港を出たところの自動販売機で購入できますが、おつりが出ないので注意してください。私の後に買おうとしていた外国人はお金を崩していなかったようで、まわりの人に両替を頼んでいました。

 

アゼルバイジャンでのエピソード(人とのエピソード)

photo by 西嶋結

後から知ったのですが、バクーは親日で有名だそう。

印象的だったのは、ビザカウンターのスタッフとのやり取り。ビザカウンターのスタッフって、忙しいせいか、冷たいことがしばしば。しかしヘイダル・アリエフ国際空港のスタッフは違いました。「日本から来たの? ようこそ!」からはじまり、「漢字って難しいね」などとしばし雑談してくれました。

スタッフ同士も仲がいいようで、私に対応してくれたスタッフだけでなく、他のスタッフも仕事の手を止めて、私がビザ申請書類に書いた漢字に見入っていたのが印象的です。

 

アゼルバイジャンでのエピソード(場所のエピソード)

photo by 西嶋結

バクーで一番素敵だったのが、旧市街です。バクーには旧市街と新市街があり、風情ある旧市街とモダンな新市街がはっきりわかれています。新市街から旧市街へ歩いて向かうと、街並みががらりと変わります。

旧市街は城壁に囲まれています。建物の壁にはアゼルバイジャン風の絨毯がかけられていて、色鮮やかな絨毯が土色の壁によく映え、フォトジェニック。

城壁の街並みを歩いているだけでも楽しいのですが、緑豊かな公園でおしゃれな若者がデートをしていたり、ときどき真っ白な建物があったりして、新旧入り交じった雰囲気が独特な街です。

 

知っておくべきキーワードは「火」

photo by 西嶋結

アゼルバイジャンを語るうえで欠かせないキーワードが「火」。アゼルバイジャンは別名「火の国」と呼ばれているほど、火がキーワードになっています。

その理由になっているのが、ゾロアスター教の存在です。後述しますが、ゾロアスター教は世界最古の宗教のひとつで、火を神聖視するそう。

そしてバクーのシンボルが「フレームタワー」。バクーを歩いているとどこからでも見える、火の形をした超高層の建物です。2013年にオープンし、オフィスやホテルとして使われています。総工費はなんと350億円。夜はライトアップされます。バクーに行ったなら必ず見てほしい建物です。

 

アゼルバイジャン旅行を楽しむためのアドバイス

photo by 西嶋結

徒歩で回るのが非常に楽しい街なのですが、実は路線バスが発達しており、観光に便利です。前述したとおり、空路でバクーに到着したらすぐ「BakiKART」(バクーカード)というICカードを購入することをおすすめします。地下鉄に乗るときも使えます。

BakiKARTはチャージ式で、日本のPASMOなどと同様、バスに乗ったときにピッとタッチして使います。バスの運賃は格安なので、ちょっと多めにチャージしておいてもいいかもしれません。

ライター
西嶋 結 ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。本の仕事をしています。これまで訪れた国は70か国ほどで、自分を驚かせてくれる街や国が好みです。有給休暇をフル活用して弾丸旅に繰り出すべく、筋トレに励んでいます。

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