みなさんは、海外で長距離列車に乗ったことはありますか?LCC全盛の世の中ですが、電車も個人旅行をする場合は特に便利な手段。飛行機は乗っている時間は短くてよいのですが、場所によっては鉄道駅の方が街の中心地のため、移動の所要時間が短く済んだりします。
また、鉄道の旅では窓の景色を楽しむことができるのも良いところ。日本とは違うカルチャーや風景を発見することができるかも。
世界には、日本では見られないような特徴をもつ美しい駅がたくさんあります。今回は、世界にある駅のうちぜひ訪れてほしい駅を10箇所、厳選しました。
セントパンクラス駅(イギリス/ロンドン)
Photo by maho
イギリス・フランス・ベルギー間で運行される国際高速列車「ユーロスター」の、終着駅でもあるセントパンクラス駅。1868年に造られたこの駅は、歴史を感じる宮殿のような建物が特徴的です。
内部は開放感のある明るい造りになっています。おしゃれなカフェ、レストランやスーパー、ショップも充実しています。
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ロンドン土産として大人気の高級紅茶、フォートナム&メイソンのショップも入っているので、ロンドン出発前に最後のお土産を探すのにもオススメ。
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それだけではなく、こうして構内のいたるところに自由に弾けるピアノが置いてあるところも、イギリスらしいのかもしれません。
セントパンクラスは、Tubeの愛称で親しまれるロンドン地下鉄にも接続しているターミナル駅です。地下鉄に乗るとロンドンに来たという実感がわくこと間違いなし。
パリ北駅(フランス/パリ)
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ロンドンとパリを結ぶ高速鉄道、ユーロスターの発着駅であるパリ北駅。他にも多くの路線が乗り入れているため、大きく立派な駅舎です。
まるでお城のような外観の北駅。駅舎の中は三角屋根で開放的な造りになっています。
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駅からまっすぐ大通りを西に向かうとオペラガルニエに行くことができます。残念ながらこのエリアは治安が比較的良くないので、特にスーツケースを持ちながら移動する場合、貴重品には十分注意してください。
ユニオン駅(アメリカ/ロサンゼルス)
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1939年にできたロサンゼルスのユニオン駅は、歴史ある美しい駅舎で長年親しまれています。長距離列車「アムトラック」の発着所であり、またロサンゼルスの地下鉄(メトロ)の駅との乗り換えができる駅でもあります。
「フライアウェイ」と呼ばれる空港からユニオン駅への直通シャトルも頻繁に出ているため、観光拠点としてもよく使われる駅です。
特にレッドラインはハリウッドまで行くのに多くの観光客で賑わっており、渋滞の多いロサンゼルスではとても便利な路線となっています。
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アムトラックはアメリカを横断するルートや、西海岸沿いをシアトルまで走るルートなどがあり、寝台列車で食事も含めてゆっくりと列車の旅を楽しみたい人に人気です。
駅の裏にはメキシコ街があり、駅舎の観光とセットで滞在するのがおすすめ。
グランドセントラル駅(アメリカ/ニューヨーク)
photo by pixta
マンハッタンにあるグランドセントラル駅は歴史ある大きなターミナル駅。1871年に開通して以来、数回の大規模な改修を経て現在の姿に至ります。
外観にはフランスの彫刻家による美しい彫刻と時計台があります。ここにはティファニーのガラスも使われているのだとか。
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一歩中に入ると大きな天井に星座が描かれていることに気がつきます。この天井画には十二星座が描かれており、日中は窓から日の光がやわらかく差し込んできます。
床は総大理石、天井にはシャンデリア。オパールを使った時計台があったりと、あまりにもゴージャスな空間に駅ということを忘れてしまいそう。
そして、グランドセントラル駅の名物といえばオイスターバー!1913年に創業されたこのレストランはドーム型の天井になっており、今も昔の雰囲気そのままのレトロな内装。
また1ピースからオーダーできる生牡蠣やクラムチャウダーが人気です。ひとりでも気軽に入れるカウンター席もあるので、ニューヨーカー気分を味わってみてはいかがでしょうか。
ヘルシンキ中央駅(フィンランド/ヘルシンキ)
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ヘルシンキ中央駅は、フィンランドの鉄道、地下鉄、トラム、バスターミナルが集まる交通の要の駅です。2016年に空港からヘルシンキ中央駅までの路線が開通したこともあり、利便性がぐっと高まりました。
メインホールはアーチ型の天井になっています。1919年完成と歴史がありながら、モダンな造りになっているのはデザインの洗練された北欧の国ならでは。
駅の周りにはトラムが充実しており、観光には欠かせない足となっています。