「幸せ」の定義って何?マダガスカルの子供たちに出会って考えさせられた

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第93回ピースボートで今まさに世界一周中の信岡夏美さんが、アフリカはマダガスカルからレポートしてくれました!「バオバブの木」で有名なマダガスカルですが、実際に訪れたことのある人は少ないかと思います。

信岡さんは現地の子どもたちと生活をともにすることで、より濃い体験をしてきたみたいです!

 

マダガスカルの南部エホアラに寄港

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1月2日、ピースボート地球一周の船旅第93回クルーズはマダガスカルの南部エホアラに寄港しました。マダガスカルでのオプショナルツアーには、星の王子様で有名なバオバブの木が見られる「バオバブ街道1泊2日」のツアーや、ワオキツネザルや横っ飛びするベロージファカが見られるツアーなど、興味深いものが約10種類ありました。

その中で、私は「マダガスカルの子どもたちとサッカー&スポーツ交流」のツアーを選択しました。なぜ交流ツアーを選択したのかは「正直、直観的にこれだ!」と思ったからです。

 

「現地の子供とサッカーができる!楽しそう!」もう、それだけでワクワクだったし、一般的な旅行会社では行けないツアーを取りたいと思ったからだと思います。

それとピースボートに乗ることに決めた理由のひとつでもある、「世界中の子どもたちや人々について、もっとたくさんのことを知り、経験して実感したい」という思いが、叶えられそうだと思ったからです。

 

多くは親のいない子供達

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この日交流した子どもたちは、子どもの人権を守る為に活動するNGO「SOS子どもの村」という場所に住んでいます。何かしらの理由で家族と暮らせなくなってしまった子どもたちが暮らす家が建ち並び、近隣の村に住む子どもたちも通える学校(幼稚園、小学校)、と病院が併設された村です。

12棟の家に約10人ずつ暮らしており、お母さんと呼ばれる女性が1人ずつ一緒に暮らしています。中学校はないので、約2キロ先の村まで通うことになります。

 

多くは親のいない子どもですが、親がいても経済的な理由で育てられない場合でも、この村に入ることができます。訪問した村は1年前にできたばかりで、村の外に比べると綺麗でした。アスファルト造りで部屋の中は涼しく、電気も24時間通ります。

 

次の町「エホアラ」へ

私は村を訪れた翌日エホアラの町を訪れましたが、衛生環境や生活水準は村のほうが良いのではないかという印象を受けました。町では、港から乗って行ったバスを降りるとすぐに7、8歳ぐらいの子どもたちがシルバーのブレスレットや貝殻のネックレスなどを「マダム、ワンダラー」と言って売りに来て、私の服を軽く引っ張ってあとをついてきました。

この動画はバスに乗ったときの様子。お土産を売っていてもやはり子どもで、断りながらも少し遊んで仲良くなりました。

物売りをどんな気持ちでしているかを子どもたちに聞くことはできませんでしたが、家族と一緒に住んで物売りをして暮らす子どもたちと、血のつながった家族ではないけれど、SOS子供の村で物売りをせずに暮らす子どもたちとの間に違いを感じました。

 

村で一緒に遊んだ子どもたちと同じ年代の子供に買って買ってと迫られ、やるせない気持ちになりました。「SOS子どもの村」の子どもたちは到着時にダンスで迎え入れてくれ、「幸せなら手を叩こう」の歌をマダガスカルver.で歌ってくれました。

余談ですが、ピースボート第93回クルーズには「幸せなら手を叩こう」の作詞者の方が乗船されています。その方にこの動画を見せたところ、「すごく嬉しいことです」ととても喜ばれていました。

 

面倒見がよく、人懐っこい子供達

村から徒歩5分のところにビーチがあり、そこで裸足になってサッカーをしたり、海でおいかけっこ、波の満ち引きで遊んだり、子どもたちと一緒にはしゃぎにはしゃぎました。多目的ホールでは、日本から持ってきた折り紙やシールで交流していた人もいました。

私たちの持ってきたものに興味を持ってくれたことが嬉しかったです。子供達は、遊び道具が少ないのでおもちゃのいらない、サッカーや縄跳びなどで遊ぶのが上手な印象を受けました。

 

また、カメラやスマホが珍しいのか、私がスマホで写真を撮っているとシャッター音が気に入った様子で「貸して貸して~」と頼まれ、たくさんの写真を撮ってくれました。彼らはとても面倒見がよく、人懐っこい。階段を下りる時も、海に行くときもずっと手をつないでいたし、食事の時はもたれかかって甘えたりしていました。

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上の写真の男の子が今子ども村で一番幼い子で生後12か月だそうです。

 

見よう見まねのダンス対決!?

この交流で一番印象的だったのが、ダンスです。音楽を流しながら交流したのですが、ダンスは彼らの遊びの一部だと感じました。日本ではあまり見ることのないダンスで遊んでいる姿が目に焼き付いています。

私も一緒に踊らせてもらったけれど、どうやってそんなくねくねに肩を動かしてるのか、足で取るリズムも軽快で真似すらできませんでしたが、同じことを共有できたのが楽しかったです。

 

周りの子どもたちにはやし立てられ、出て見よう見まねで踊ってみましたが、ダンス経験がないので変な踊りになり、遠くのほうで見ていた友達に笑われてしまいました(笑)。

一番仲良くなった子は5歳ぐらいの小さな男の子でした。彼のキラキラした眼と無邪気なひまわりのような笑顔はとてもかわいくて、その笑顔に私が元気をもらいました。一緒にご飯を食べたときは、自家製の柿のような味のタマリンドジュースがおいしいらしく、「おかわりー」と言ってコップを差し出す様子が子どもらしかったです。

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ちなみに、そのジュースが入ったペットボトルは使いまわししているらしく、おいしそうではあったが、衛生的にまずそうだったので私は手が出せませんでした。

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お別れの時は最後まで手を握ってなかなか離してくれず、私自身も船に連れて帰ろうかと思うほど離れがたかったです。村を訪問した翌日に、約30人が船内見学で船に遊びに来てくれました。嬉しかったのが、私の顔を覚えていてくれる子どもが2、3人いて私の手を取りに走ってきてくれたことです。

このときも手を握ったままで、会えるのも今日が最後かと思うととても悲しくなりました。

 

お別れをして感じた「幸せって何?」

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マダガスカルの子どもたちとの交流では孤児についてや、エホアラの衛生環境など様々なことを考えさせられました。中でも、一番強く思ったのが「幸せって何?」ということです。どういう状態が幸せなのかです。

それは人によって違うと思いますが、家族からの愛情が薄い人達の「幸せ」は家族愛があることかもしれないし、貧しい人の「幸せ」は裕福になることかもしれないと思いました。離婚経験がある人は結婚した状態が続くことが「幸せ」であるかもしれないし、毎日仕事に追われている人は休みの日が「幸せ」かもしれません。

 

「幸せ」という単語は、ないものねだりと考えることもできると思いました。子どもの村に住む子どもたちは私の目からみると「幸せ」そうでした。彼らのすべてを知ることができたわけではないけれど、少なからず私が彼らを「幸せ」そうだと思ったということは、何かうらやましいと思った部分がありました。

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そして、今後の課題として私にできることはなんなのか考えました。募金や支援物資を送ることもできるけれど、一番の方法を一緒に行ったツアースタッフが教えてくれて、「なるほど、たしかに」と思ったことがあります。

それは、この経験を忘れないことです。マダガスカルには私が出会って一緒に遊んだ子供たちがいることです。孤児と呼ばれる子どもたちであっても、その負のイメージを感じさせないような笑顔を向けてくれる子どもたちがいたことです。

 

また、この記事を書くきっかけにもなった、「SOS子どもの村」がどんなところで、どんな子どもたちがいるのかもっとたくさんの人に知ってもらうことです。今回の交流ツアーについて船内で報告する機会がありました。

そのあとで色々な方から感想をいただいたのですが、ある方がこうおっしゃっていました。

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「私の友人が青年海外協力隊でネパールのSOS子どもの村に訪れた際、支援の偏り(「子どもの村」への豊富な支援物資と、周辺地域に住むの子どもたちの差)について疑問を抱いていた。」この話を聞いて、マダガスカルだけじゃないことが分かりました。

報告会がきっかけとなって、私からマダガスカルのことを伝えることもできました。

集合写真

同じように、この記事を読んでくださった皆様に、マダガスカルには貧しくても魅力的な子どもたちがたくさんいることを知っていただけたのならば、小さいことではあるけれど、マダガスカルのエホアラの住む彼らの為に私も何か一つ貢献できたのではないだろうかと思います。

 

ピースボートの船旅って?

photo by pixta

ピースボートは全長205メートルのオーシャンドリーム号に乗って地球を一周する船旅です。1年に3回、約100日かけてプランで決められた寄港地を巡ります。価格は部屋のグレードによりますが、99万円〜(朝昼夜の食事付き)です。

 

第104回のピースボート航海

初夏の北欧・ヨーロッパコース

期間:【横浜発着105日間】2020年4月9日(木)〜2020年7月22日(水)
期間:【神戸発着105日間】2020年4月10日(金)〜2020年7月23日(木)

横浜→神戸→中国→シンガポール→スリランカ→スエズ運河通航→エジプト→サントリーニ島(ギリシャ)→ピレウス(ギリシャ)→イタリア→スペイン→ポルトガル→フランス→イギリス→エストニア→フィンランド→ロシア→スウェーデン→デンマーク→ノルウェー→アイスランド→ニューヨーク(米国)→キューバ→パナマ→パナマ運河通航→コスタリカ→メキシコ→シアトル(米国)→釧路→横浜→神戸

 

第105回のピースボート航海

ヨーロッパ&南太平洋コース

期間:【横浜発着107日間】2020年8月21日(金)〜2020年12月5日(土)
期間:【神戸発着107日間】2020年8月22日(土)〜2020年12月6日(日)

横浜→神戸→香港→シンガポール→インド→スエズ運河通航→エジプト→サントリーニ島(ギリシャ)→ピレウス(ギリシャ)→イタリア→スペイン→モロッコ→ポルトガル→アイルランド→イギリス→アイスランド→米国→キューバ→パナマ運河通航→ペルー→イースター島→パペーテ(タヒチ)→ボラボラ島(タヒチ)→サモア→横浜→神戸

 

第106回のピースボート航海

アフリカ・南米・オセアニアコース

期間:【横浜発着107日間】2020年12月13日(日)〜2021年3月29日(月)
期間:【神戸発着107日間】2020年12月14日(月)〜2021年3月30日(火)

横浜→神戸→台湾→シンガポール→モーリシャス→レユニオン島→マダガスカル→ポートエリザベス(南アフリカ)→ケープタウン(南アフリカ)→ナミビア→ブラジル→ウルグアイ→ブエノスアイレス(アルゼンチン)→ウシュアイア(アルゼンチン)→チリ→イースター島→パペーテ(タヒチ)→ボラボラ島(タヒチ)→ニュージーランド→シドニー(オーストラリア)→ブリスベン(オーストラリア)→ケアンズ(オーストラリア)→ソロモン諸島→横浜→神戸

 

 

 

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TABIPPO.NET編集部
若者が旅する文化を創る!
全員が世界一周を経験したメンバーが学⽣時代に作った組織がTABIPPOです。設立して4年半、2014年4⽉に株式会社になりました。とにかく旅が好きで、たくさんの人に旅を広めたいと思っ…

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