世界一周真っ最中の第93回ピースボート。その船に乗っておりますTRAVELERS BOATメンバーの祭灯俊龍(まつりびとしたつ)君。南アフリカでサファリツアーに参加した様子をレポートしてくれています!大迫力の動物たちの様子をお楽しみ下さい。
ピースボート第93回クルーズの一行は、アフリカ大陸はモザンビークのマプトに上陸しました。アフリカと言えば、広大な自然を想像するのは僕だけではないはずです。
日本の動物園で見ることができる人気の動物たちのルーツの多くは、そのアフリカにあるのではないのではないでしょうか。
僕も小さい頃は動物園によく遊びに行っていたので、わざわざアフリカに行かなくてもライオンやキリンを見ることができるのは知っていたけれど…自然の中で出会う動物たちの本来の生活をリアルに感じたくて、ピースボートの何十種類もあるオプショナルツアーの中から「クルーガー国立公園の1日体験サファリ」を選びました。
南アフリカってどんなところ?
南アフリカではかつてゲームサファリ(娯楽目的の狩猟)で標的にされている難易度の高い動物、ライオン・ゾウ・バッファロー・サイ・ヒョウをビッグファイブと呼んでいました。
難易度が高いというのは、一発で仕留められなかった場合に反撃されてこちらの命が危険になるということ。また、アフリカの部族の伝統にはライオンを仕留める成人の儀式があります。そして欧米人の娯楽や角・毛皮の商売目的としても、アフリカの動物たちは長い間狩猟されていました。
乱獲や地域紛争の巻き添えで大きく減少してしまった動物たちの保護と、サファリという観光資源を守るため、今では地域によって段階的に狩猟禁止措置がなされています。
そういった事情から、現在ビックファイブというと、見ることができたらラッキーな代表的な動物という位置づけ。南アフリカの通貨ランドの紙幣には、それぞれビッグファイブが描かれています。
ということでさっそく、サファリで見ることが出来た動物を発見した順に紹介していきたいと思います。本物の自然でのサファリなので何が出るかはわかりません。ビッグファイブが全部見られたかどうかは、読み進めていく中で発見してもらえたらと思います。
クロコダイルゲートをくぐってサファリ開始!
午前中は寄港地モザンビークの首都マプトから国境を越えて、南アフリカにあるクルーガー国立公園(以降:クルーガー)までバスで約2時間かけて移動します。
そこからサファリカーに乗り換え、クルーガーの入り口の1つ「クロコダイルゲート」をくぐり、サファリ開始!
シマウマの亜種
最初に見つけたのは南方地域特有のシマウマ亜種、動物園によくいるグラントシマウマは白黒の縞模様。対して亜種は、白と黒の間に薄く影縞模様が入っています。
雄インパラのランキング争い
茂み裏で雄インパラのランキング争い発見!雄だけのインパラの群れは、角の突き合わせて力比べで1位を決めます。1位になると雌のハーレムを持つ雄に挑戦する権利を得て、戦いに勝つとそのハーレムを自分のものにできるようです。
少し離れたところには子育て中の親子がいました。
雨に光るヌーの角
雨で角が艶やかになったヌー、光り方がお気に入りです。
ビッグファイブ1種類目はライオン
ビッグファイブ1匹目はライオンの雌。茂みを鋭いまなざしで歩く姿がかっこよかったです。ちなみに雌ライオンのことは、ライオネスと呼ぶらしいです。
超レアなチーターに遭遇
続いて見ることが出来たのが、クルーガーにおいても個体数が極端に少なく滅多に遭遇できないチーター!遠すぎて映りが小さいですが、最高にテンションが上がった瞬間でした。
ビッグファイブ2種類目はバッファロー
ビッグファイブ2種類目はバッファロー。同じ車に乗ってた友達が角を見てベートーベンと呼んでいたのは、なんだかわかる気がします…。
ヒヒの大自然の営み
ヒヒ、ん~大自然ですね~。
ゾウが群れで登場
ビッグファイブ3種類目は、100m以上先を歩いている15頭ほどのゾウの群れ。聞くところによるとゾウは女系家族で、この群れの中に大人の雄のゾウはいないそうです。
水辺の鳥たち、そしてナイルワニ!
かわいいカメラ目線。
道路のすぐ横に有った池のほとりで見かけたシロクロケリ(上)とトキコウ(中)と複数の鳥類の巣がくっついている複合住宅(下)。水辺では多くの鳥がぼーっと一休みしていて時間が止まったような錯覚を感じました。
その横でそこそこデカいナイルワニ。お台場の旅祭で食べたワニの味を思い出します…美味しそうだな~食べたいなぁ…。
木に留まる2匹のソウゲンワシ。若いうちは頭が白いと聞いたので、たぶんお高いところに留まっている方が先輩ワシかもしれません。
サファリ内の休憩所でランチ
グラサンをかけているのがガイドさん。
意外にも動物も休憩所に休みに来ていました。この青い小鳥はテリムクドリというすばしっこく飛んだり跳ねたりする鳥で、翼を広げた時や見る角度によって羽色が変わるので一瞬で目を奪われます。
屋根裏にはメンフクロウがお休み中でした。