編集部

こんにちは、旅を広める会社である株式会社TABIPPOが運営をしている「旅」の総合WEBメディアです。世界一周のひとり旅を経験した旅好きなメンバーが、世界中を旅する魅力を伝えたいという想いで設立しました。旅人たちが実際に旅した体験をベースに1つずつ記事を配信して、これからの時代の多様な旅を提案します。

世界一周中の第93回ピースボートから、林仁美さんにレポートして頂きました!

あまり日本人に馴染みのない「スワジランド」というアフリカの国ですが、こういった国にも訪れることができるのがピースボートの大きな魅力の一つかもしれません。

 

アフリカ上陸2日前に決まった「スワジランド」行き

ピースボート第93回クルーズには、水先案内人として歴史などに詳しい「片岡英夫さん」という方が乗っています。日本人として唯一、世界遺産マイスターと海外・旅行地理名誉博士の2つの検定のタイトルを持っている人物です。

船内では、周る国々を中心に世界遺産を楽しく学ぶ講座を16回以上にわたって開催している旅の先生。そんな片岡さんは、スワジランドというマニアックな国を幼少の頃から気になり、いつか行ってみたいと思っていたそうで、「誰か一緒に行かない?」と船内で希望者を募っていました。

参加には条件があり、モザンビークのマルチプルビザを持っていること。

 

つまり船がモザンビークに入るときと、一度出国して、もう一度入る時の2回、入国できるビザを持っていないと参加できなかったのです。私は、寄港地であるモザンビークのマプトから南アフリカ共和国に入る「クルーガー国立公園」のツアーに申し込んでいたので、マルチプルビザを持っていました。

しかしマプト到着の2日前に、船内で知り合った方から「スワジランドに行く」という話を聞いて、その日のうちにスワジランドに行くことに決めました。行ったことがない国だし、面白そうだし、旅慣れた片岡さんがいるなら大丈夫そうだと思ったからです!

ツアーで「ここに行く」と決まったところに行くよりも、冒険を選びました。

 

片岡さんが持っていたスワジランドについての前情報は、「スワジランドは、国境の8〜9割が南アフリカ共和国に接していて、残りがモザンビークに接している。そのスワジランドには、南アフリカ共和国よりもマプトからのほうがアクセスしやすい」ということ。つまり、1泊あればいけるという情報をつかんでいました。

スワジランドという未知の国を自分たちの目で見に行く、という旅が始まりました。

「面白いかどうかわからないよ」って片岡さんは言ったけど、面白くないかもしれないリスクよりも好奇心が勝りました。

 

モザンビークのマプトからバスで入国

マプトに到着し街中に出ると、1人の男性が声をかけてきました。バス停まで案内をし、交渉もしてくれます。片岡さんがスペイン語を駆使してコミュニケーションをとり、バス停まで連れていってもらいました。乗るまでに値段交渉も含め約30分。

その男性とはバス停でお別れ。「1ダラー1ダラー」と言う男性に対し片岡さんが1ドルを渡すと、そのまま去っていきました。

 

バスに乗ってもすぐに出発するわけではなく、乗客が満員になるまで待ちます。しばらく待ち、いよいよ人数が揃ったので出発!バスで国境を越えるので、一度パスポート回収されます。番号などを控え、パスポートはその後しばらくして返却されました。

 

1時間半ほど走ったところで、出国審査と入国審査をするため一度バスを降車。出国審査も入国審査も簡単で、5分程度で済みます。国境越えは徒歩で向かい、両国の審査官はどちらも丁寧な対応でした。

スワジランドに入るとモザンビークよりも道路は整備されていて、「発展しているように感じる」と片岡さん。

 

今回の一番の目的はスワジランドに行くということ。入国したところで一つ目の目的は果たしたので、次のミッションに照準を合わせます。それは、モザンビーク国境に近いフラネ国立公園でサファリツアーをすること。フラネ国立公園に行くにはバスを乗り換えなければならず、途中で降りてフラネ行きのバスを待ちます。

スワジランドのバスは、乗りたいバスが来たら手を挙げるシステム。フラネ国立公園に行くバスが来るまで20分程待ち、無事に乗り換え、フラネ国立公園の目の前でバスを降ります。

 

まさかの予約でいっぱい!だけど…

降りると一人の男性(名前はパブロ)がいました。彼は、この旅のキーパーソンとなります。パブロはスペインに住んでおり、4ケ月間かけてアフリカをバックパッカーで回るそうです。フラネ国立公園は1人では入場ができず、2人以上必要なので、誰か人が来るのを待っていたようでした。

 

ゲストも加わり、テンションも上がって5人でフラネ国立公園へ!がしかし、私たちは耳を疑う言葉を耳にします。受付に行くと「今日はもう予約でいっぱいで無理です」と言われてしまったのです。

ここで、メンバー全員で「サファリ」「サファリ」と明るい大合唱をしてみました。望みを込めてみんなでお願いをすると、私たちの押しに押されたのか、受付のお姉さんが特別の配慮をしてくれて、なんと私たち5人だけのサファリカーを手配してくれたのです。

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入場料:約30ランド
ドライブ代:約325ランド

南アフリカ共和国のランドと、スワジランドのリランゲニは別の通貨ですが等価なんです。南アフリカのランドをそのまま使えますが、おつりはスワジランドのリランゲニのようになります。スワジランドのランドは、南アフリカでは使えないので、スワジランドにいるうちに使い切らなければなりません!

なお地球の歩き方にはリランゲニって書いてありますが、現地の人は自国の通貨のことをランドって呼んでいた気がします。

 

いよいよサファリカーに乗車です。ドライバーの名前はディナンシェ。最初に、ディナンシェから静かに見てくださいというアナウンスを受けました。

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この日は象、ライオン、インパラ、黒サイ、白サイ、ニャラ、ガゼル、などの動物を見ることができました。水浴びをしたり、日陰で休んだり、ご飯を食べる姿などを見ることができた3時間のサファリはあっという間。

たくさんの野生の動物を見ることができて、大満足です!

 

サファリで出会ったパブロに教わり、宿を決定

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その後、ホテルが決まっていなかった私たちは、パブロが泊まっていたsundowners backpackersという宿に一緒に行くことにします。フラネ国立公園から、スワジランド最大の都市マンジーニにバスで行き、バスを乗り換えて宿まで移動しました。

宿に行くためエズルウィニ渓谷行きのバス(前払いで1人12ランド)に乗ります。

 

そしていよいよ宿(宿泊費:123ランド 一人約1,000円)に到着!思ったよりも広く、綺麗でした。

シャワーを浴び、少しゆっくりしてから晩ごはんは併設されたレストランで。現地の人も食べに来ていました。お店のおすすめのボロネーゼ、鳥のレバーのトマトソース煮、チーズのパスタ。1品約400円程度でした。

出てくるまでに1時間以上かかりましたが、ようやく出てきた料理はとてもおいしかったです。その後は、レストランに来ていた現地の人と話したり、ビリヤードをしたり。

現地のビールは「シベベ」というもの。あっさり味でおいしかったです。

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