去年の年末、カンボジアでパスポートを盗まれてしまい、その後手元にパスポートが戻って来るという奇跡のような体験をしました。
今回は【後編】ということで、飛行機に乗る直前に起こったドラマのような体験を紹介したいと思います。
その前に【前編】をまだ読んでいない方は先に前編からご覧ください!
前回のあらすじ
・2014年12月31日。女友達と一緒にカンボジアへ年越し旅行に行く。
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・PM23:50 パスポートがないことに気付く。
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・2015年1月1日 AM1:00 ホテルに戻ってもパスポートが無く、盗難されたことを改めて実感。
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・パスポートの発行の為には首都【プノンペン】へ行かないといけない。
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・幸い帰りの便はプノンペン経由の飛行機だった。
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・プノンペンに行く前に警察署に寄ってパスポートが届いてないか確認するが、届いていなかった。
以上前回の振り返りでした。さぁ後半はどのような展開になっていくのか、綴っていきたいと思います。
▼パスポートを盗まれた!最悪の年明けから始まった奇跡の物語「前編」
飛行機が出発する直前届いたメール
観光も終わって空港に着き、出発までの時間潰しをしていたら、携帯に知らないアドレスからメールが一通届いていました。英文だったので迷惑メールかと思い開いてみるとこんなことが書かれていました。
“Dear madam
We find a passport of you so you can go to take at jasmin lodge this evening.thank”
これは実際に届いたメールです。英語は得意ではないですが、”passport” ”find”と書いていたので「パスポートを見付けたってことかな?」
「いやいや待て待て!そんなことがあるか,,,」確信が持てなかったので、友達にもメールが届いたことを伝えます。
「これパスポート拾ったってことじゃないの?」そう言われ、少し思考が停止しました。
「えええええ!まじか!パスポート見付かった?日本帰れるの?え?本当に?」
photo by RORO
私の前に光が降り注ぎました!明るい未来が見えてきました!そうこうしている内にまた新しくメールが届きました。
“Madam we have found your passport at pub street so this evening you can go to take it at jasmine lodge near caltex petroleum station if no i will give it to police tourist at check point to Angkor wat thank.”
ちょっと英語が難しくなったので翻訳機を頼ってみました。
「あなたのパスポートをパブストリートで発見しました。今晩ジャスミンロッジに取りに来ていただくか、もし取りに来ることができない場合は警察署に届けに行こうと思っています。」
「まじですか?」
一気にテンションが上がりました!日本にいる、英語ができる友達にも訳してもらったら同じようなことを言っていたので、パスポートが見付かったと確信が持てました。
神様はいるんだなと改めて感じました。早速メールを返信します。慣れない英語を使い、「その場所に取りに行きます。電話番号を教えてください」
「今空港にいてもうすぐプノンペン行きの飛行機に乗ります」メールでやり取りをして、ジャスミンロッジで合流することになりました。
すぐにジャスミンロッジの場所を調べ始めます。空港から車で15分くらいの場所にありました。
・飛行機の時間は20時45分
チェックインの締め切り時間は20時でした。その時の時刻が19時。
「ギリギリ間に合う!」
そう判断し、タクシーがいる場所に向かいました。その時ちょうどアキレス腱を切っていたので、代わりに友達がダッシュで走ってタクシーを捕まえてくれました。
「ジャスミンロッジに行って欲しい!飛行機までの時間がないから急いで」
友達も英語は話せる方ではないですが、その時はなぜかスムーズに言葉が出てきた。そんなことを言っていました。本当に友達には感謝です。
タイムリミットまで1時間弱!
・PM 19:10
友達と別れ、私はタクシーに乗り込みました。「Hurry Up」とひたすら繰り返します。
「飛行機に間に合わなかったらどうしよう。」そんな不安も頭をよぎりましたが、
「とりあえずパスポートがあるから日本には帰ることができる!間に合わなかったら飛行機のチケットを新しく取ろう。お金はなんとかなる。」
そんなことを考えながら合流場所に向かいます。
その時は一分一秒がとてつもなく長く感じました。運転手さんも急いでくれたおかげで、10分ほどで到着しました。果たしてちゃんと合流できるのか。そこが一番不安でした。