こんにちは!TABIPPOの西脇謙志です。新卒でTABIPPOに入社してからはや1年が経ちました。
昨年度は新しく入社したメンバーや、卒業していくメンバーがいて、TABIPPOにとっても組織が大きく変わった1年でした。しかし昨今のコロナ事情もあり全員で新たな船出を切るタイミングはなかなかとれずにいました。
そこで、僕と同じくTABIPPOに新卒入社した石川文太と一緒に、メンバーが揃って顔をあわせる機会をつくるべく全社合宿を企画!合宿場所は軍港で栄えた街・横須賀です。
しかも今回の合宿では、横須賀の街を観光しながらチームビルディングができると噂の「ロゲイニング」を敢行しました。果たしてどんな体験だったのか、今回はその様子をお届けします。
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そもそもロゲイニングとは
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ロゲイニングとは、1970年代のオーストラリアで始まったスポーツです。地図とコンパスを使って、制限時間内にできるだけ多くのチェックポイントを回り得点を稼ぐというナビゲーションスポーツの1種。オリエンテーリングに似ていますね。
しかしオリエンテーリングとは少し異なります。オリエンテーリングと違い、ロゲイニングはこんな特徴があります。
・チェックポイントごとによって獲得できる点数が異なる。
・チェックポイントを通過する「スピード」ではなく、時間内に獲得した「合計得点」で順位が決まる。
・走るだけでなく、バスや電車などの公共交通機関を使ってもOK。
・子供〜お年寄りまで幅広く楽しめるスポーツ。
僕らは3チームにわかれ、横須賀市内のさまざまなチェックポイントをめぐりました。それでは、どのような流れでロゲイニングを実施したのかご紹介します。
アウトドアを通してチームビルディングの側面も取り入れる研修形式のロゲイニングとは一体どのように行うのでしょうか?
徹底解剖!ロゲイニングを通してどうしてチームが強くなるのか?
まずはロゲイニングの説明から
TABIPPOメンバーは全員ロゲイニング初体験!そこでまず最初にロゲイニングとはなんぞやという説明を受けます。
今回説明してくださったのは、アウトドア向けのアプリ・サービスを展開する株式会社ヤマップさん。オフラインの山中でも現在地を確認できる登山アプリ「YAMAP」のアプリをご存じの方もいるのでは?今回はアウトドアを通して組織力の向上を目指す研修プログラム「BASE CAMPING」を開発されたとのこと。それが横須賀で体験できるとのことで、ロゲイニングの概要やチームビルディングとの関連性について教えていただきました。
BASE CAMPINGはアウトドアを通して組織力の向上を目指す体験型研修プログラムです。普段とは異なる状況にチームメンバーと共に身を置くことで、通常業務では見ることのないメンバーの個性や価値観に気付き、チームの結束力、心理的安全性を構築します。トップダウン型の近代的組織から脱却し、ボトムアップ型の創発する組織への変貌を、アウトドアを舞台に促進させるため、オーストラリア発祥の野外スポーツ「ロゲイニング」の体験を行います。
この「BASE CAMPING」メソッドを活用して、リモートワークで不足しがちな相互的なコミュニケーションを含めた対人能力を醸成、チームワークをより充実させて行こうというのが今回の狙いでした。
ロゲイニングの概要を掴んだら、チームでロゲイニングの目的である「どうやって多くのポイントを獲得するか」について話し合いが始まります。
ロゲイニングの鍵となる移動手段もチームごとに選択します。移動方法は電車・バスなどの公共交通機関か、スポーツサイクル用に開発されたe-Bikeのどちらか。準備が整ったらロゲイニング用の横須賀MAPを手にして、各チームスタートします。
いざ横須賀の街へ!ロゲイニングを実践
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各チーム一斉にスタート!制限時間である5時間の間に、どれだけ多くの点数をゲットできるか競い合います。さすがは「YAMAP」のアプリ。実際にたどったルートがGPSで残され、チェックポイントの履歴やロゲイニング中に撮影した写真もきっちりログとして残るのです。
電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、登山を楽しく安全にするアプリ「YAMAP」。山行の軌跡や写真を活動記録として残したり、山の情報収集に活用したり、全国の登山好きと交流することもできる、日本最大の登山・アウトドアプラットフォームです。
僕のチームはe-Bikeを選択し、アップダウンの激しい横須賀の街を颯爽と自転車を漕いでチェックポイントを巡りました。写真は、鴨居八幡神社の大鳥居の前での一枚。観光スポットをおさえつつ次のチェックポイントへ急ぎます。
一方で石川文太チームは公共交通機関で移動。今回最も高い点数が置かれている東京湾唯一の無人島「猿島」へ向かいます。しかしここでアクシデント発生!「猿島」へ向かうフェリーがなんと欠航…
スタート前に立てた計画がすべて水の泡になったのです。しかしすぐに計画を練り直し、別のポイントへ向かっていきました。チームの結束力の高さが光ります。
5時間後、全チームが制限時間内に帰還となりました。
終了後に「YAMAP」アプリのログをみてみると、なんと僕のチームは30km弱の距離をe-bikeで漕いでいることが判明!全部で13のチェックポイントを巡りました。
こうして移動距離や時間を可視化してくれると、頑張った甲斐があるし、ダイエットをした気分にもなれます。
移動距離や、チェックポイントだけでなく、撮影した写真のスポットの場所も記録してくれるので、後日カメラロールをスクロールしながら思い出を振り返られるのも「YAMAP」アプリの素敵なポイントですね!
全チーム帰還後、1時間ほど休憩して、ロゲイニングのクロージングに入っていきます。
チームでの行動を振り返り
振り返りでは、ロゲイニングをやってみての感想や学び、気づきなどを、チームメンバーでディスカッションしたり、全員に共有したりします。
今回優勝したのは、石川文太チーム。その勝因を聞いてみたところ、組織内での役割分担を明確にしていたことや、気を遣うことなく気軽にチーム内で相談ができたことが要因とのことでした。猿島のアクシデント発生後が正にそうですね。
今回キーワードとなったのは「心理的安全性」。誰に何を言っても、どのような指摘をしても、拒絶されることがなく、罰せられる心配もない状態のことをさす言葉ですが、チームで目標を達成するためには心理的安全性が高い状態を創る重要性に気づくことができました。
photo by Shigeki Naganuma
そして、実際に体験して終わりではなく、ロゲイニング中のそれぞれのアクションを振り返ることにより、対人能力やチームワーク力などを日々の仕事の業務に落とし込んでいくところまで行います。
実はこれも「BASE CAMPING」の狙いとするところ。「ロゲイニング」という、普段のビジネスとは異なる状況下でのチームプレイを通して、固定化された人間関係を再構築する狙いがあるそうです。
日常業務とは全く異なるミッションにチームで挑戦することで、メンバーの個性や価値観に気付き合うことができ、結果としてチームの結束力や心理的安全性が向上するのだと言います。
photo by Shigeki Naganuma
確かに、日頃は自信なさげなメンバーもロゲイニング中には、自分の考えをきちんと発言していた気がする…。逆にいつもは会議をリードしている上司が部下の意見に従う場面もしばしば。いわゆる「心理的安全性」が確保されていた状態でした。
そして、実際に体験して終わりではなく、ロゲイニング中のそれぞれのアクションを振り返ることにより、対人能力やチームワーク力などを日々の仕事の業務に落とし込んでいくところまで行います。
社内メンバーからは、ロゲイニングを体験してこんな感想が出てきました。
同じ課題や目標に向かって動くチームは、個のタスクに向き合うことも大事だけど、業務に関係のない雑談やゲームなどを通して相互理解が深まり、心理的安全性が高まり、新たなアイデアの生まれるきっかけになることを身を持って体験しました。日々決められたことをこなすだけではなく、余白のある時間づくりを心がけていきたいと思います。
「スピーディーな意思決定へ」30代/男性
新たな問題や課題に直面する経験を共にすることで共通の課題設定ができ、その解決に向けた議論や行動が取れました。 日々の仕事で考えると、他のメンバーやプロジェクトの課題についても同じ認識をチームで持つことで、建設的かつスピーディーに意思決定まで持っていけると感じました。
「コミュニケーションに変化が生まれた」20代/男性
日常で足りてなかったコミュニケーションの仕方と、チームで目標・方針を決めて戦略を立てることの大切さに気付かされました。