「常夏の楽園」で思い浮かべるのは沖縄?ハワイ?それともバリ島?
せっかくのバカンスはゆっくりビーチでくつろいだり、森林からマイナスイオンを浴びて癒やされたり、自然の中でリラックスしたいと考えている人にとてもおすすめしたいのが、スペインのカナリア諸島。
(わたしが勝手に)「スペインの沖縄」と呼んでいるカナリア諸島は、地理的に言うと、ヨーロッパ大陸よりもアフリカ大陸に近い位置にあります。
モロッコの西約100kmにあると考えるとわかりやすいです。
カナリア諸島って?
大航海時代にスペインに征服され、奴隷貿易の中継地点であったとても歴史のある土地。ユーロが使える便利さもある一方、中南米やインド系移民などの影響で、さまざまな文化が混ざっていて、少し異国情緒があります。
火山島で、氷河の影響などを受けなかった島なので、特有の植物や動物がたくさん生息しています。ドラゴンツリーがその象徴です。
日本人にはあまり知られていませんが、カナリア諸島は美しいビーチと緑豊かな山があるとても美しいリゾート地です。一年中温暖な気候に恵まれ、晴れの日がほとんど。
この記事ではバカンスに最適なカナリア諸島、特にテネリフェ島の魅力を存分に伝えたいと思います!
美しいビーチに、山もある!カナリアの中心テネリフェ島
7つの島からなるカナリア諸島の中心であるテネリフェ島には、スペイン最高峰で、世界遺産にも登録されているテイデ山が中心にそびえ立っています。
テイデ山にはロープウェイでのアクセスが可能です。往復27€で、テイデ国立公園のホームページから事前予約も可能です。ただし、テイデ国立公園行きのバスの本数が少ないので、注意が必要です。
筆者が滞在していたラ・オルタバから出るバスは一日に朝の9時台に一本のみでした。
テネリフェ島出身の友人によると、頻繁にバスの時間やルートが変わるそうなので、滞在することが決まったらあらかじめバスの時間を調べておくことをおすすめします。
また、ロープウェイを降りて、さらに山頂まで登山をしたい人は、事前に登頂許可証が必要です。
テイデ山に行くことができなかった人におすすめしたいのが、山の麓のハイキングコースであるラ・カルデラというエリア。地元の人が週末に訪れるバーベキュー場や公園があります。
ハイキングコースは2.5時間ほどで、高低差はそんなにないので、初心者にもおすすめ。カナリア特有の植物や動物に癒やされながらゆっくり散歩するのが本当に気持ち良いです。
山もいいけど、やっぱり休暇は海で過ごしたい!という人にはプエルト・デ・ラ・クルスのビーチが最適。テネリフェ島の北海岸にあるビーチはどこか懐かしい潮の香りと、リラックスしにきた観光客、太陽を浴びたい地元民で賑わっています。
火山島なので、ビーチはハワイのような黄金の砂ではなく、火山灰が混ざった砂なので、これも特徴的でおもしろいです。ビーチからはテイデ山も見えるので、一石二鳥!
もちろん歴史地区もあります。ラ・オルタバは、16−18世紀に建てられた建造物が多く残る地区。カナリアの家の特徴である可愛いバルコニーがある建物がたくさんあります。
道の隙間から、テイデ山も、海岸も見えるとても贅沢な立地です。
しかし、とても急な斜面に位置しているため、歩きやすい靴で行くことをおすすめします(筆者は坂を昇り降りしていたら、当日は超ぐっすり寝ました)。
もうひとつの歴史地区はラ・ラグーナという美しい街です。スペインが大航海時代に建設した少し古風な街で、大きな教会や、昔ながらの広場が残っています。
山に囲まれた盆地に位置しているので、夜は少しだけ肌寒くなるので、一枚羽織るものを持っていくと便利。
サンタ・クルス・デ・テネリフェからバスやトラムでアクセス可能です。個人的には、町並みをみながら移動できるので、時間は少しかかるもののトラムがおすすめ。空港からも近いので、少しだけ時間が余ったときに最適。
テネリフェ島の中心地、サンタ・クルス・デ・テネリフェには美しいビーチも、モダンで芸術的な建物もあります。
エル・コルテ・イングレスというスペインの大手デパートには、カナリア限定の食べ物が売っているので、お土産を探している人には最適です。(わたしはここで、オーガニックのコーヒー豆を買いました。本当に美味しかった!